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建築士とお金の問題ーその3

 受験資格の緩和についての中で、学科と実務を分けて欲しい。その中で出来る仕事からさせたい。どちらにせよ、いきなり図面などは引けませんから、一理あるなと思いました。

 例えば有名な大学の建築科を卒業したからと言って、仕事なんて全く出来ない。ほぼバイト。

 小売りみたいに数か月経てば慣れるとか、こなせるというレベルではないのです。医師免許を取ったからといって、独りで手術出来ない。微妙な症状ならば判断に迷ったり誤診するかも知れない。その為に指導医の元修練を積むのです。ですから、この業界は入り口は恐ろしく賃金が安く、ブラックなんです。

 また、若い人より中年以上に仕事が集まるのはやはり経験の一言です。70歳以上でヨボヨボになっても、例えば地震での倒壊など記憶として持っている。そこから色々と考えられる事もあります。亀の甲より年の功。リアルな体験が必要な場面も結構有ります。

だったら安い賃金でも良いという事か〜!
というお怒りもあるでしょう。

 そうは言っていない。ただ実力勝負の世界で、これだけ努力したからというのは通じない。逆に言えば、実力がある上で他人とうまくやれる能力。実力がなければ倒産するだけ。

 実際にこの仕事は資格を取るまでは破格の低賃金です。クラ君は某有名アトリエに合格していましたが、そこは教授に「受けるだけでいいから」と説得されて面接を受けたのです。所が合格。給料は7万でした。(そこは受けるだけの約束だったので蹴ったらえらい事になりました)

 大きなアトリエに行くと、街の設計士としての未来はないと考えてインターンシップを利用し3か月間は日当500円。その後9万円で働き始めました。当時は一級に合格すれば独立可能でしたが、時はバブル。バブルでは学校に通う時間もありません。何せ深夜2時は当たり前。朝は8時から勤務。しかし「これがこなせなければ独立は無理」と6年後に受験し独立しました。勿論合格する少し前には、図面が先生の修正なしで引けるようになった際に給料はあげて頂いてました。でもボーナスは・・・・

 しかもこの業界、お金が入るのは半年後なんてザラ。最近は完成した後に銀行に請求書を送って、銀行から受け取るんだよね。独立して1年は仕事をしてもほぼ無収入なんて人もいるから、資格を取れば給与は上がるけれど、上がり過ぎると独立出来なくなる人もいて難しい。

勿論、企業に居ようが独立しようが、収入はピンキリですよ。ただ独立すると自分で営業も何もかもしなくてはならない。そうなると法律で「入り口は設計士」とお医者さんみたいな事にしないと、コミュ力の高い無資格者に敗けるってだけ。設計士って基本は職人だからコミュ力低いし、酒が入らないと話の下手な人が多い感じです。真面目な人が多いのは事実ですけれどね。

そういう意味では若い人達に魅力ある世界であって欲しいと願います。

  ん?(´・ω・)ん?

今気が付いたけれど、うちって今年で創業25年じゃないのかな?あ・・・ノープランだった。

Posted at 2018年06月15日 01時58分28秒

 
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