英語を「正しく理解し、正確に表現する」ことを何より大切だと考えております。 英文を分析するための英文法力、さらに発信のための英文の蓄積が重要です。このため、文法、発音、音読、暗誦に力を入れた指導を実践しています。
メインメニュー
報道/ニュース

月の起源は謎多く

45億年にわたって、地球の良き相棒である「月」。

この月は、ひょっとしたら、生まれたばかりの地球に激突した一連の小さな塊から生み出されたのかもしれない。

そんな研究が、パリから発信されました。

おなじみ、the Japan Times の science の欄のトップ記事がこれ。

Such a bombardment birth would explain a major inconsistency in the prevailing hypothesis that the moon splintered off in a single, giant impact between Earth and a Mars-sized celestial body.

「そのような衝撃的な誕生であるなら、月が地球と、火星くらいの大きさの天体との間での一回だけの、巨大な衝突によってはじけ飛んだ、という、普及している説明での大きな矛盾点を説明することができる」

In such a scenario, scientists expect that about a fifth of the moon's material would have come from Earth and the rest from the impacting body.

「もし、そういう形で生まれたのであるとすれば、科学者たちが考えるに、月の成分の5分の一は地球から、のこりはそのぶつかったほうの天体からきたのだ、と考えることができる」

Yet, the makeup of the Earth and the moon are near identical--an improbability that has long perplexed backers of the single-impact hypothesis.

「しかし、地球と月の成分はほとんど同じだ。このありえなさが、長い間、衝撃は一回だけ、という理論を辛抱する学者たちを長らく悩ませてきた」

"The multiple impact scenario is more 'natural' way of explaining the formation of the moon," said Raluca Rufu of the Weizmann Institute of Science in Rehovot, who co-authored the new study published in the journal Nature Geoscience.

「複数回衝突が起きた、というシナリオの方が、月の構成を説明するにはより自然だ」と語るのは、レホボットのワイズマン研究所のラルカ・ルフ氏。かれは、雑誌、ネイチャー・ジオサイエンス誌に新しい研究を発表した著者のうちの1人だ。

というのも、

Such multiple hits would have excavated more Earth material than a single one, which means the moonlets would more closely resemble our planet's composition, said the study authors.

「そのような複数回の衝撃であれば、一回のものに比べてより多くの地球の物質が掘り出されることになる。つまり、月は我々の惑星を構成している物質ときわめて類似した状態になる、ということだ」こう、研究の著者たちは、語る。

あまりにも壮大なロマンなので、頭の中でも想像がつかないのですが、要は、月が生まれるためには、まだ、地球も生まれたばかりのころ、地球と、火星ぐらいの大きさの星とが衝突し、その結果、月ができたようなのです。

問題は、地球がぶつかった「火星程度の大きさの星」とはどんな星なのか。

そして、その星は、衝突の結果どうなってしまったのか。

まだまだ分からないことがいっぱいあります。

→名古屋英語クラブでは、こうした最新の科学研究成果も、ディスカッションの対象としています。ご興味のある方は、エブリ・イングリッシュ・サービスまで、お問い合わせください!

Posted at 2017年01月11日 16時02分36秒  /  コメント( 0 )

日本人から仕事について学べること

超過時間労働が叩かれて、日本式労働習慣の悪い面が噴出している最近の報道ですが、ニューヨークタイムズにちょっとうれしいこんな記事が載りました。

What Japan can teach us about work 「日本が、仕事について私たちに教えられること」

数週間前のこと、この記事のライター、John Lanchester さんは京都の天ぷら屋さんに来ています。

A few weeks ago, in a Kyoto tempura bar, I watched a lone chef, a man in late middle age, cooking behind a counter for his 11 customers.
「数週間前、京都の天ぷら屋でわたしは孤独なシェフを眺めていた。かれは中年で、カウンターの向こうで、11人の客のために料理をしていた」

The set menu had 15 items on it. That meant that at any given moment, he was keeping track of 165 pieces of food, each subject to slightly different timing and technique.
「コースはそれぞれ15品目だった。ということは、常に彼は165の品目を注意していなくてはならず、それぞれは、品ごとに若干違った時間で上げ、また違った方法で扱わなければいけなかった」

その料理人は、何もメモを取ることもなく、特に努力している風もなく、着々とその技を示していきます。

It was a demonstration of total mastery. 「これこそが、名人の業だった」

この姿は、仕事が人生という風には見えなかった。むしろ、彼の作業は、彼の存在そのものだった。

That's a thing you notice in Japan, the deep personal investment people make in their work.
「これが、日本に来ればすぐ気付くことだ。仕事に対しての深い全人格的な打ち込み方」

そのあと、「職人」という日本文化について作者は説明している。

さらに、その「職人魂」は、こと職人、と呼ばれる人たちだけにみられるものではない、さまざまな職業の人たちの間でも見られる、一種の仕事に対する姿勢なのだ。

といい、5人の作業員が、ひとりの作業員が土を掘る作業をじっと見つめている例を挙げて、他事をしないで、作業している一人に対して、残りが集中している様を描いています。

さらに、車掌が、列車に入るとき、そして出るときにあいさつをすることや、デパートで働いている人たちが、フロアに出るとき、そして引っ込むときにあいさつをすることを、こうした仕事への取り組み方の例として挙げています。

It is clear that there are deep cultural differences at work here, not all of them benign.
「ここには、深い文化の違いが職務の中にあることは明らかであり、そうした違いの中には手厳しいものもある」

そして、
the reason Japanese has a word for "death from overwork" is because it needs one.
「日本人に過労死という言葉がある理由は、そうした姿勢が、こういった犠牲を必要としているのだ」

すこし、意訳しすぎているのかもしれませんが、ライターの方は、こう受け止めているようです。

この後にも、とても面白い考え方が紹介されているのですが、今日はここまでといたします。

→エブリ・イングリッシュ・サービスでは、こうした興味深い新聞記事などを利用したレッスンを実施しております。ご興味がおありの方は、tel 052-934-1030 あるいはメールでお問い合わせください。また、12月26日から英検準1級、1級対策セミナーもあり、この中でも、こうした記事を取り上げてディスカッションしていきます。ご期待ください。

Posted at 2016年12月22日 13時46分52秒  /  コメント( 0 )

本当にアメリカが偉大な国家になるためには

ジャパンタイムズのオピニオンの欄の記事から。

Climate change is the single biggest challenge facing humankind.
「気象変化は人類が直面している最大の難問である」

Yet the next president of the United States--the world's second largest greenhouse-gas emitter and a critical actor in climate policy--does not believe it is happening, or at least that humans have a role in driving it.
「しかし、アメリカー世界で二番目の温室効果ガス放出国であり、貴重問題に関する重要なぢゃくわりを背負った国ーの次の大統領は、気象変化が起こっていることも、そして人類がそれを変えられることも信じていない」

If Donald Trump actually wants to "Make America Great Again," as his campaign slogan declared, he will need to change his attitude and embrace the climate agenda.
「もしドナルドトランプが、選挙キャンペーンのスローガンで言っていたようにアメリカを再び偉大な国にしたいのなら、考え方を変えて、気象問題に取り組む必要がある」

So far, the situation does not look promising.
「今までのところ、状況は将来の見込みがあるとは思えない」

Despite a mountain of scientific data, Trump claims that there is no evidence that humans contribute to global warming.
「山ほどの科学的なデータがあるにもかかわらず、トランプ氏は人類が地球温暖化を引き起こしている証拠はない、と主張している」

つい、全文書き写してしまいそうな勢いで書いてしまいましたが、シンガポールのVinod Thomas さんという、国立大の客員教授を務める方のエッセイです。

英文は、ご覧いただいたとおり、サクサク読みやすいタイプのもので、問題もはっきりしており、わたしたちが、自分たちが書く英文として、参考になります。

Just as US President George W. Bush's refusal to sign the Kyoto Protocol on climate change in 2005 initiated a spiral of rising emissions, a decision by Trump not to fulfill America's commitments under the Paris agreement could spur others to follow suit.
「2005年にアメリカ大統領、ジョージ・W・ブッシュが、地球温暖化に関する京都議定書に署名することを拒んだことは、温室効果ガスの排出を増加させ、トランプの、パリ合意のもとでのアメリカの参加をしない、という決定は、さらにほかの国々がその後に続いてしまう事態を招くだろう」

タイトルで言われているのは、実際にトランプ氏が語っている、中国陰謀論や、アメリカが不当に利益を奪われている、という考え方は、間違っている、というものです。

すくなくとも、トランプ氏がいう、難民と、他の国の自然保護対策がアメリカの利益を奪っている、というのは的をえた意見とはとてもいえないようです。

ここで問題になっているのは、地球温暖化が、いわば、政治的な謀略の産物で、実際には起こっていないのに、あたかもそうした事実があるように報じられている、というトランプ氏の考え方にあります。

Vinod Thomas 氏は、最後に
Trump already wants to invest in energy and infrastructure. If he does so in a climate-friendly way, the US will reap enormous benefits--and so will the rest of the world.
「トランプ氏はすでにエネルギーとインフラに投資するつもりでいる。もし温暖化にもそのように環境にやさしい方向で投資してくれれば、アメリカは巨大な利益を得る。そして、世界も」

と締めくくっています。

もしこうした形で収まってくれれば良いのですが。

ちなみに今日のニューヨークタイムズのトップ記事は、シロクマが、氷が解けてきたために、だんだんと人間のいる地帯にやってくるようになってきた、というものでした。

→エブリ・イングリッシュ・サービスの英語クラスでは、こうした記事を利用して、ディスカッションやライティング、スピーチメイキングを指導しております。ご興味を持たれた方は、ぜひお問い合わせください。TEL 052-934-1030 (セミナーもあります!)

Posted at 2016年12月21日 19時32分04秒  /  コメント( 0 )

マッカーサー秘録

マッカーサー元帥、といえば、日本が戦争に負けて、アメリカの支配下にはいっったとき、日本に駐留した軍の総司令官として有名な人物です。

天皇陛下と並んで、胸を張った写真とかが有名なのですが、実は、アメリカ人の間では、頑固で、プライドの高い、たたき上げの軍人として知られています。

そして何よりも、朝鮮戦争の当時、中国を攻撃、粉砕してしまおうと、大統領に進言した人物なのです。

タイム誌が、Booksの欄で紹介しているのが、The General vs. the President at the Brink of Nuclear War.というこのあたりの事情を描いた本。

もともとダグラス・マッカーサーという人物は、自分を押し通すタイプだった。

1932年、当時の大統領、ハーバート・フーバーからアナコスタ川周辺に集まっている退役軍人とその家族を追い払え、という命令を受けた。

もともとこの退役軍人たちは、政府が彼らの給料の支払いを遅らせたために、生活苦から集まった人たち。

川の岸辺にテントを張って、給料の支払いを求めていた。

当時、若き陸軍参謀長のマッカーサーは、勝手にこの命令を読み替えて、大規模な大虐殺にしてしまう。

数百人の兵士は、マッカーサーの命令で、キャンプを焼きはらい、幼児を射殺し、ウサギを追いかけていただけの少年を銃剣でついて殺してしまう。

カメラマンたちは、この惨劇を記録に残した。

そして、一般の人たちの目に、この光景は焼付いた。

これを耳にしたフーバーの再選の対抗馬、フランクリン・ルーズベルトは、「これで、おれの勝利は確定した」と友人に語ったと伝えられる。

おそらくこれが、ルーズベルトがのちにマッカーサーを、アメリカで最も危険な男として認識することになるきっかけでもあった。

こうした事実が明らかになったのは、1950年代になってからのこと。当時、マッカーサーは、朝鮮戦争の司令官として韓国にいた。

トルーマンの命令を無視して、当時「レッドチャイナ」と呼ばれていた中華人民共和国を、先制攻撃をして叩き潰してしまおう、という計画を持っていた。

この計画は、言うまでもなく危険なもので、アメリカにとっては、そんな必要もなければ、むしろ自殺行為に近いものだった。

大統領は、国家の絶対権力者である。

マッカーサーは、軍のトップにすぎない。

しかし、彼にとって、シビリアン・コントロールという、一般人が軍の最終的決定権を持つという考え方は、とても理解できないものだった。

最終的に、トルーマンは、マッカーサーをクビにしてしまう。

それでもマッカーサーは中国つぶすべし、の主張を変えない。

次の大統領になるアイゼンハワーに接近して、自分の主張を唱え続ける。

幸か不幸か、アイゼンハワーは、アナコスタ川の悲劇の時の副官を務めていた。

マッカーサーがどういう人物かわかっていたため、彼の主張には耳を傾けなかった。

タイム誌によると、特にトルーマン対マッカーサーの暗闘を通じて、生き生きとこの歴史の流れを描いているのがこの本だ、ということだ。

まさにマッカーサー秘録というにふさわしい本と言えるでしょう。

→このような「隠された真実」の記事を取り上げることの多い名古屋英語クラブは、隔週水曜日午後1時―2時30分実施。参加ごとに3000円。ぜひ、お問い合わせください。

Posted at 2016年12月17日 19時18分58秒  /  コメント( 0 )

アメリカの臨床精神科医師からの問題提起

「トランプ氏が大統領に選出された数日後、何人かの患者が、不安のあまり、私のもとに電話をかけてきた」

こうして始まるのが、ニューヨークタイムズへの寄稿です。

執筆者は、Richard A. Friedman 氏で、Weill Cornell Medical College の臨床精神治療の教授であり、またこの大学の付属クリニックの責任者でもある人物。

この電話の内容とは?

They were not just worried about the direction President-elect Trump might take the nation, but about how they were going to fare, given their longstanding and serious mental illnesses.

「彼らが心配しているのは、単に新大統領のトランプ氏がどういう方向に国家を導いていくのか、だけではない。彼らの長期にわたる深刻な精神障害を考えると、どのようにその費用を払っていくべきかについて心配しているのだ」

As a psychiatrist, I wish that I could be more reassuring to my patients during a highly stressful political transition, but in truth, they have reason to worry.

「心理治療士としては、このストレスの多い変化に対して安心させるようなことを言ってあげられないものか、と考えるけれど、事実、彼らの不安には十分な理由がある」

トランプ氏は、Affordable Care Act(医療保険に関する法律) を廃止して、取り換える、と約束しており、彼が厚生省にあたる部署の大臣にあたる、長官に選んだのは、オバマケアという貧困層の医療費用削減に貢献する法に強硬に反対してきたトム・プライスだ。

2010年の法律は、およそ2千万のアメリカ人、特にメンタルヘルス(精神病)と薬物濫用の治療の費用の支払いをカバーしてきた。

現在、アメリカには4360万人の心理的な病気で苦しむ人がいて、1630万人のアルコール依存症にあたる人たちがいる。

こうした人たちは、この法律が可決するまで、不安定な医療資金援助の対象にしかなれなかったり、全く援助が与えられなかったりした。

オバマケアは、こうした状況を大きく変えて、精神的な障害を、がんや心臓病と同じように、治療を受けることができるようにしたのだ。

それが、いま、トランプ氏のアメリカで、ふたたび、治療を安心して受けることができないようになりつつある、というわけなのです。

日本は、世界でも珍しい国民皆保険を採用している国でもあり、またイギリスなどのように、歯科だけが保険から外れていたり、といった問題も少ない。

そういう意味で、わたしたちは、保険のありがたみ、医療を安く受けられるということに対する評価が軽いような気がします。

たとえば、イギリスでは、大人でも自分で虫歯を抜いてしまう人がかなりいる。

レストランなどでも、おそらく痛む歯を自分で抜いたせいで、口から血を流しながら食事している人を見かけたりする。

こうして考えてみると、トランプ氏を選んだプアホワイトと言われる人たちが考えている「アメリカ像」とは全く違った方向に、アメリカは、舵を切りつつあるのかもしれない。

→このような、世界を見て、日本の現状を英語で考えるレッスンを展開しています。
12月26日〜29日まで、英検準1級、1級に生かせる、ディスカッションを通じての英作文、面接対応セミナーを実施します。ぜひご参加ください。

お問い合わせはエブリ・イングリッシュ・サービス tel 052-934-1030 まで。

Posted at 2016年12月15日 15時43分14秒  /  コメント( 0 )

人類の寿命の奇蹟!あなたは知っていますか?

生物の大部分は、繁殖の時期が終われば、すみやかに死の旅に出ることになる。

人間に最も近いチンパンジーでさえ、この運命からは逃れることができない。

ところが、どうも自然淘汰というシステムが、人間と、何種類かのクジラに排しては、繁殖期が終わっても、ずいぶん長生きをさせてくれているようなんです。

実は、これ、2016年第2回、つまりついこの間実施された英検1級の長文問題です。

Researcher Ajit Varki of the University of California, San Diego, has developted a theory to account for this anomaly.

カリフォルニア大学サンディエゴ校のアジト・バラキ教授は、このなぞについて説明できるある理論を構築した、とあります。

その理論によれば、人間の中には、APOE という遺伝子があり、これには3つの変形があるそうです。

APOE4 という変形遺伝子は、アルツハイマー病を引き起こす可能性のある危険要因として知られているものです。

この遺伝子は、チンパンジーにも、人間にもみられるものだそうです。

さらにAPOE2 と APOE3 があり、これは認知症を防ぐ働きがあるものらしい。

この二つは、人間のみにみられるものだとか。

しかも、バラキ教授の分析によれば、後の2者は、APOE4 の後で発達したものだ、とのことです。

When asked why modern humans have retained all three differing forms of the APOE gene, Varki says that since APOE4 protects children from diarrhea and aids in survival during times of starvation, natural selection could have favored it as well.

少し長いのですが、

なぜ現代人は、このAPOEの3つのバリエーションを持っているのか、と尋ねられた時、バラキ教授は、次のように語った。

APOE4 は、子供が下痢になったり、飢えたときに生き延びる助けになる。自然淘汰は、こうした機能も大切だと思ったのだろう。

そしてこう結んでいます。

Evolution, he argues, is a trade-off.

「進化というのは、一種の兼ね合いなんだ」

前の方でも述べられているのですが、自然淘汰、あるいは進化というものは、人間には、育児を助ける、経験を積んだ祖父母がいることが大切である、と判断したのかもしれません。

→興味深い、現代的トピックが目白押しの英検1級、準1級の英文購読、ディスカッション、英作文をまなぶ「冬のセミナー」が開催されます。日程は12月26,27,28日(準1級)、27,28.29日(1級)ほか。ぜひ、エブリ・イングリッシュ・サービスまでお問い合わせください。

Posted at 2016年12月06日 15時22分35秒  /  コメント( 0 )

犬は思っているより記憶する

ニューヨークタイムズの科学の欄には、ときどき、浮世ばなれした研究が載りますが、これは、そういう範疇に入るのかどうか。

研究者が、果たして犬が、複雑なことを覚えることができるのか、探求した、というタイトルの記事です。

Once again, science has confirmed the suspicions of dog owners that their beloved pets know more than they are letting on.
(また科学が、自分の愛するペットが、思っているよりいろいろ知っているのではないか、という飼い主たちの疑惑に答えを与えた)

というわけです。

では読んでみましょう。

「うたがいなく、犬は、命令や、物の名前を覚えることができるし、人や場所も覚えられる」

ブタペストの、エトヴァス・ローランド大学のクラウディア・フガーサ教授は犬がもっと複雑な記憶を持っているかどうかを試そうとした、というのです。

訓練で、犬は、飼い主のある行動、たとえば開いた傘にさわる、といった行動を見せます。

つぎに、「やれ!」と命じると、訓練された犬は前脚で、飼い主のしたように傘にさわります。

そこで、訓練者は、犬が見たことのないもの、たとえば、マットの近くにおかれた傘に手で触る、という行動をします。

しばらく犬を、スクリーンの後ろに連れて行ってから、再びマットに戻り、たぶん犬にとっては驚きなのでしょうが、ここで、「やれ!」と言います。

すると、この実験での犬たちは、訓練者がやった行動を忠実に真似をした、と言います。

ただ、この犬たちは、ある程度、言われた行動をするような、トレーニングを既に受けていたことが大きな要因なのかな、と思います。

たとえば、犬がやる気を示さない時、つまり、スクリーンの裏に連れていったら、ごろんと寝てしまった時などには、こうした行動はとらないそうです。

まあ、そうだろうな。

人間には、「挿話的な記憶」というものがあるそうです。

これで、ストーリィを記憶するわけです。

犬にも、それに似た形の「記憶」能力があるようで、それは「挿話的のような記憶」と呼ばれています。

これは、実際にことばで検証しないと、私たち人間の持っている記憶と同じようなものなのか、わからないためらしい。

こうした実験で、どこまでのことが分かるのやら、わかりませんが、アメリカ人はこうした記事がお好きなようで、ニューヨークタイムズでも、ほぼ毎週、サイエンスの欄に登場します。

以前、この欄で書かせていただいた、「嘘をつくと発達する脳の一部がある」という説も、こうした記事からとりました。

考えてみると、「テストをやってもまったくほめないと、学生はあまり勉強に意欲を持たなくなる」といったような学生相手の実験が結構あって、それを実際に実験してみていますから、こうした研究が、彼らは大好きなんですね。

もっとも、実験対象にさせられた生徒で、学習意欲を失った人はどうしてくれるんだ!と思っているような気がします。

Posted at 2016年12月01日 14時19分33秒  /  コメント( 0 )

朴大統領のスキャンダルに男女平等問題絡む?

ニューヨークタイムズから。

South Korean scandal also colored by gender というのが、記事のタイトルです。
さしずめ、「韓国スキャンダルにジェンダー問題もからむ?」といったところでしょうか。

リードは、次の通り。

Women fear problems with president will mar other female leaders
(女性たちは、大統領のスキャンダルに、他の女性リーダーも被害を受けるのでは、と恐れる)

韓国人の人気歌手が、最近ツィッターに投稿した「悲しいジョーク」がこれ。

If Hillary is elected, the United States will have its first female president. If Trump is elected, it will have its first crazy president. South Korea got both in 2012."

「ヒラリーが選ばれれば、アメリカは最初の女性大統領を持つ。トランプが選ばれれば、アメリカは初の頭のおかしい大統領を持つ。韓国は2012年にその両方を手に入れた」

2012年は、朴大統領が当選した年。

それ以来、国民の間に高い人気を誇ってきた朴大統領でしたが、セウォル号沈没事件以来、その人気は低迷し、今回のスキャンダルで、まさに国民の怨嗟の的になってしまいました。

もともと、韓国では、女性がこうした役職に選ばれることは今までありませんでした。

朴大統領が選ばれたのも、父親の大統領のいわば遺産を受け継いだものと考えられています。

つまり、父親の朴大統領の人気が、2012年の朴政権を生んだ、とします。

ですから、彼女が大統領になったからと言って、女性全体のリーダーシップが評価されてきたわけではない、ということです。

むしろ、今回のスキャンダルで、「ほらみろ、女が政権などにつくからだ」という声が、デモをしている人たち〈男性〉の間からもちらほら聞こえるのだ、といいます。

さらに、朴大統領が、検察に全面的に協力する、と言いながら、弁護士が、直接の事情聴取をみとめないこと、しかも、「大統領は、大統領である前に、女性であり、だから、女性としてのプライバシーが守られなくてはならない」と発言したらしい。

これは、女性グループの怒りを買ったようです。

Women's groups were having none of it.
(女性たちのグループは、この発言を全く認めない)

"They are not investigating her privacy as a woman but her acts of destroying constitutional order as president." a group of women's advocacy organizations said in a joint statement.
「かれら(検察)は彼女の女性としてのプライバシーを調査しているのではない。彼女が大統領として、憲法の規定を破ったことを調べているのだ」とある女性支援団体は、共同声明でのべています。

さらに、こう付け加えています。

"President Park is taken as evidence that women are not qualified for politics," a feminist group said last week, protesting what it called gender prejudices tainting the campaign against Ms. Park.

「朴大統領は、女性が政治に向いていない、という例証として取り上げられている」と先週、女権団体は発言しました。これは、その団体の言う性的差別が反朴大統領運動を堕落させていることに抗議しての発言でした。

スキャンダル自身もまだ収まりそうにありませんが、こうした別方向からの見方も、さらに騒ぎを大きくしてしまっているようです。

Posted at 2016年11月22日 23時48分44秒  /  コメント( 0 )

月の誕生で、地球はひっくり返された?

ニューヨークタイムズから。

大宇宙の大衝突は、地球の月を生み出しただけではなく、地球自身も、ある程度弾き飛ばされてしまったらしい?

先週、権威ある科学雑誌「ネイチャー」に掲載された論文によれば、科学者たちが指摘するのは、数多いシミュレーションが示しているのは、火星サイズの物体が初期の地球とぶつかると、我々の星は、60度から80度、傾いてしまい、さらに自転の速度が速くなってしまう、とのこと。

その速度は、一回の回転(自転)1日分が、2,5時間、もしくは現在の10倍のスピードになるらしい。

さらにシミレーションによると、月と地球のエネルギーが、速度が遅くなり、さらに太陽系で、四十億年(!)をかけて、現在の状況になったという。

「はじめて、この論文が、我々がある場所から始まって、その後、それに続く出来事を引き起こすことなく、全体が終了した、というモデルを、提示した」
と語るのは、カリフォルニア大学の地球惑星科学教授のサラ・スチュワート氏。

「これは新しくて、わくわくするわ」

近年では、月の起源に関する説明は大変な打撃だ。

地球が形成され、さらに、太陽系の残りの部分ができていったすぐ後に、火星サイズの侵入者があった。

天文学者によってTheia(ティアー)と名付けられたこの侵入者は、地球に激突。

その結果生まれた破片が結合して、地球の軌道周辺にあった、ティアーより少し大きな地球と、月に吸収された。

この仮説は、どのようにして月が生まれることになったのか、多くを説明する。

他の仮設では、月はどこか別のところで形成されて、地球の引力により引っ張られた、ないしは、地球と月の二つは同時にできた、などとなっているが、いずれもこれらが現れた妥当な可能性を計算することができない。

それでも、この理論にもまだつじつまの合わないところはあるようで、現在の月と、巨大な衝突の衝撃との間に、食い違いがみられるらしい。

いずれにせよ、スーパームーンで、地上のわれわれを楽しませてくれるだけではなく、月には多くのロマンがありそうだ。

Posted at 2016年11月15日 22時37分53秒  /  コメント( 0 )

ジェサミン・スタンレーさんをご存じ?

ジェサミン・スタンレーさんをご存知ですか?

先週のタイムが「アメリカの声」欄で取り上げた、インターネット・ヨガのインストラクターなのですが、驚きなのは、その体型。

正直、かなりお太りなのです。

Like most exercise, yoga looks better online than in real life.
(他の運動同様、ヨガも、実社会よりはオンラインの方がよく見えるようですよ)

インスタグラムでは、ピンクのパッチワーク、緑色のスムージィ、身体を曲げやすくて、ほとんど服を身に着けていないというスタイルで、頭を下にまっすぐ立っている、というのがおなじみのイメージなのですが。

Missing, too, are other types of bodies that love yoga.
(でも、他の体型の人たちも、ヨガを好きなはずですが・・)

アメリカ国内では、なんと3600万人がヨガを練習しています。でも、だれもがあのスタイル抜群の人たちばかりではないはず。

29歳の身体の大きなジェサミン・スタンレーさんも、自分がヨガにチャレンジしている姿の写真を投稿してきました。

太っている女性でも自分の身体が好きだし、ヨガの練習をすることだってできる!

もっとほっそりしたヨガ仲間同様、彼女もかわいらしいスポーツブラをし、レモン色のツーピースと、ピッチピッチのブーツ・ショーツを身につけます。

実は、スタンレーさん、インターネットではとても有名なヨガ・インストラクターで、フォロワー数では、最もおおい人気者の1人なんです。

インスタグラムでのフォロワー数は、なんと23万2000人。

でもスタンレーさん、こういうキャリアを持つことになるとは夢にも思ってはいませんでした。

16歳のころ、彼女はおばさんに誘われてヨガのレッスンに参加します。

「いやだったわ。何もかも、しんどかった。暑いし、ポーズもきついし、息絶え絶え。死ぬかと思ったわ」

だから、二度とやらない、と誓った。

でも、大学のころ、もう一度やってみた。

ヨガは相変わらずきつかったし、恥をかくようなものだった。

「でも、他の人たちが軽々と動くのを見ていたの。私がクラスの中で一番太ってたわ。自分のことはよくわかっていた」

でも、彼女は、新しい自信を持った。

マットは体重に関する自信のなさや、家庭でのトラウマから逃れる隠れ家になる。こうしたことが、長年彼女を悩ませてきたのだ。

ヨガは、彼女に昨日までの自分の境界線を乗り越える力を与えてくれた。

スタンレーは決めた。

他の人がどう考えようと、気にしない。

いま、彼女はこういいます。

「今、自分の現実を世界に見せるときよ!」

Posted at 2016年11月14日 23時37分53秒  /  コメント( 0 )

 1  2  3  4  | 次へ