英語を「正しく理解し、正確に表現する」ことを何より大切だと考えております。 英文を分析するための英文法力、さらに発信のための英文の蓄積が重要です。このため、文法、発音、音読、暗誦に力を入れた指導を実践しています。
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読書/映画/ドラマ

小鷹信光さんのことつ正

小鷹信光さんのことつ正

小鷹さんのことを調べなおして、ミスをしていたことが分かりました。

わたしが、小鷹さんの亡くなったことを知ったのは、ミステリマガジンによってでした。

追悼号が、2016年の3月号なので、1月頃に出ているはずです。

このことから考えると、2015年の年末ごろに亡くなられているのでは、と考えられます。

なんとなく意識的には、もっと最近のような気がしていました。

ほかにもわたしの好きだった仁賀克雄さんもそのあとなくなっていらっしゃいます。

このかたは、イギリスに現れた「切り裂きジャック」の研究をされていた方で、愛読していました。

また、翻訳家のかたでも、このところ、なくなられる方がいらっしゃって、非常に残念です。

というわけで、今回は、小鷹さんの件について、訂正をしておきたいと思います。

今回、 辞にわたって取り上げた、「翻訳という仕事」という作品ですが、ちくま文庫から再刊されているそうです。

ご興味をお持ちになった方がいらっしゃったら、探してみてください。

Posted at 2018年07月29日 11時24分30秒  /  コメント( 0 )

小鷹信光さんのこと

小鷹信光さんのこと

辞典の役割に関する説明の後、小鷹さんの本では、実戦的に、トム・ウルフのエッセイを、辞典を使って訳していく具体例を示してくれています。

この部分にも「辞書は役に立たないのか?」というセクションがあり、具体的に、どのように調べて、どういう訳文にしていくかの例があります。

たとえば、

the New Yorker who wears an amused Upper Bohemian aloofness from Hollywood and ...

aloofness from Hollywood の from は、ハリウッドとは超然と、一線を画した無頓着さ、冷淡さと訳さねばならない。

これを「〜からの」とやったのでは落第。

In movie circles today, any man who wears a suit, shirt, and tie is presumed to be ..

スーツとシャツとネクタイが一つの不定冠詞でくくられているのだから、「背広の下にパリッとしたシャツとネクタイ」つまり、ホワイトカラー族の「お仕着せ」とひっくるめて訳したほうがよさそうだ。

,,to be on the premises as a representative of Wells Fargo or some other burglar alarm company.

and ではなく、or でつながっていることに注目。そのまま訳せば、「ウェルズ・ファーゴとか同じような盗難警報器会社」となる。

(中略)これが正解で、「ウェルズ・ファーゴ」は職業別電話帳の「盗難警報器会社」の項目にも堂々と保安会社として”Wells Fargo Alarm Services"の社名が記載されているのだ。

結局、用意した辞書の半分も使えず、おまけに下手をすると「辞書は役に立たない」という印象まで与えかねない一文になってしまった。

だが、私は辞書を引くのも、読むのも大好きだし、翻訳の第一歩はやはりマメに辞書を引くことだと信じている。

もしどこかで小鷹信光さんの「翻訳という仕事」を見かけられたら、ぜひ一度手にとってご覧になってください。

興味深いお話がいっぱい発見できるはずです。

Posted at 2018年07月28日 13時37分09秒  /  コメント( 0 )

小鷹信光さんのこと

小鷹信光さんのこと

その小鷹さんの著書、「翻訳という仕事」には、英語を学んでいる人にも参考になる記述が、いっぱいあります。

「辞書が欠乏していた時代にこの道の先輩たちが必死に頭を使ったその努力が忘れられている」

そして、

「辞書がなかった時代に比べると、いまは辞書〈情報〉に振り回されている時代と言える」

ここから、ある英語研究雑誌に小鷹さんか書かれた記事の引用になります。

その中から、興味深い文を抜粋してみます。

「どんなに優れた辞書であっても、辞書には永遠のロングセラーはあり得ない。

永遠というのは大げさだが、5年もたてば確実に古くなる。

辞書の下になる言葉が絶えず変化、流動しているからだ。

だから、優れた辞書ほど権威の上に胡坐をかかずに、実にこまめに改訂を行っている(これは日本の英和辞典のことではない)」

このあと、最所フミさんの「現代アメリカ語辞典」にでてくる、back burner という言葉の例が出ています。

「1973年ごろから出回りだしたもので、・・・後ろに押しやる」意味だと記されている。

(中略)翻訳中に私もこのback burner にぶつかってひどく当惑した覚えがある。

作品は、1968年刊のロスマクドナルドの「一瞬の敵」(早川書房)だった。

今思えば、意味はまさに「後ろに押しやる」がぴったりだった。

どんな辞書を引いても、このよう源の意味が、しかとはつかめず、きっと私は、”想像訳”でお茶を濁してしまったのではないかと思う」

小鷹さんほどの達人が、こうしたこともあったと書かれるわけですから、辞書がなかなか手に入らない時代、現在あるような、細かな記述もある大事典がなかった時代の苦労がしのばれます。

Posted at 2018年07月27日 13時23分02秒  /  コメント( 0 )

小鷹信光さんのこと

小鷹信光さんのこと

コダカ・ノブミツさんをご存知ですか。

以前、テレビ放映されていた、松田優作の「探偵物語」の原作者。

ミステリ分野、とくにハードボイルドミステリの大御所評論家。

ハヤカワ・ミステリにある、ペイパーバック記念コレクションの収集家。

そして何より、「マルタの鷹」「郵便配達夫はいつも二度ベルを鳴らす」などのミステリの翻訳家。

翻訳教室講師。

さまざまな肩書を持つ小鷹さんがなくなったのは昨年の話です。

わたしも、学生時代から、小鷹さんの書かれた「パパイラスの舟」をはじめとするエッセイ集や、
ミステリ研究論文などを愛読してきました。

先日、古本屋に立ち寄った際、小鷹さんの「翻訳という仕事」という著作が、安く売られているのを見つけて、すぐに購入しました。

この本自体は、時代性もあり、載っている情報も今では古くなってしまっているため、復刻・復刊の可能性は薄いと思います。

ただ、小鷹さんが教鞭をとっていた、某語学学校の翻訳教室での生徒さんの傾向について、これは今でもあてはまる記述がありました。

いわく、

「文学関係の翻訳をやりたいと思っているのに、翻訳で文学を読んだ経験が全くない」

「ミステリ関係の翻訳をしたいと言っている割に、現在、海外ミステリの翻訳を載せている雑誌が(この本が出された当時は)2種類しかないことさえ知らない」

「翻訳教室を終了すれば、すぐに翻訳の仕事につけると思っている」

まあ、ボヤキと言えば、ボヤキですが、この関心の薄さ、というのは、いろんなところで見られる傾向だと思います。

Posted at 2018年07月26日 13時22分32秒  /  コメント( 0 )

英語で考えるとはどういうことか

英語で考えるとはどういうことか

私たちが英語の勉強をしていた時代は、ちょっと独特の時代だったのかもしれません。

当時、私たちが非常に関心を持っていたのは、「英語で考えることは可能か」というトピックでした。

アポロの同時通訳者をつとめ、その後は国会議員になる國弘正雄先生が、テレビ英会話上級の講師として活躍されていました。

最初はスキットとよばれる寸劇を見て、表現などを練習するという、ごく普通の英語番組でしたが、やがて、大きく変化していきます。

それは、トークショーと呼ばれる、英語で、当時の一線の作家や政治家、その他の人たちと直接会って、話をするというスタイルのものを導入したことでした。

これは、当時の新しいスタイルの「生きた英語」レッスンの先駆けでした。

期を同じくして、English Journal といった、英語の生トークを売り物にした、テープ+マガジンという教材+月刊誌という雑誌なども生まれてきます。

そのまえに、一時期、ラジオ英語会話の松本亨先生が訴えた、「英語で考える」が一つの時代を象徴する言葉になりました。

そして、トークショーのころに國弘先生が「英語で考える」は神話、というテーゼを打ち出して、ひとつの時代を築き上げます。

その後も、英語を学ぶ人たちの間で、ときには顕在化し、また時にはひそやかに、「英語で考える」とはどういう意味なのか、と語られていたものでした。

この「英語で考える」という言葉の旋風により、英語の学習ブームも煽られて、大きなマーケットになっていきます。

さらに中津僚子さんという方の書かれた「なんで英語やるの?」が大宅壮一ノンフィクション賞を受賞することで、時代としては一つのピークを迎えるのです。

Posted at 2018年07月11日 18時36分16秒  /  コメント( 0 )

便利と不便のはざま

便利と不便のはざま

ある記事から。

ある日、主人公は、車にはねられそうになります。

直前まで、車が近づいてくることに全く気付きませんでした。

それは、その自動車がハイブリッドカーで、ほとんど音がしなかったからです。

それまでの常識では、自動車が近づいてくるときには、エンジン音や、車輪のきしみなどの騒音で、それと気づいたものでした。

交通量の多い道路のわきに住んでいる方たちは、絶え間のない騒音に悩まされていました。

赤ちゃんは寝ないし、真夜中でも巨大トラックの轟音で目が覚めてしまう。

そこで、最近の環境にやさしいハイブリッドカーは、ほとんど音がしない。

ところが、予想もしない弊害が起こってきました。

静かすぎて気が付かない。

冒頭のエピソードのように、逆に、危険なことが増えてきました。

新しい発明品が、予想もつかない危険を生み出してしまうことがあります。

ノーベル賞を創設したノーベルは、ダイナマイトを創り出した人ですが、かれは、土木工事などを安全に行うために、これを作ったのでした。

ところが、実際には戦争に用いられてしまい、多くの人を殺してしまうことで利用されました。

スマホを作った人も、まさか、スマホを見ながら歩いて、プラットフォームから落下してしまう人が続出するとは、想像もしていなかったでしょう。

ハイブリッドカーも事情は同じ。

結局、走行中に、わざと騒音を出す装置を取り付けてみたり、車輪が音を出すようなものにしたり、自動車製造業者の方たちも、いろんな工夫をしています。

便利になることが、かえって不便を引き起こしてしまう例ですね。

Posted at 2018年06月28日 09時49分17秒  /  コメント( 0 )

褒め言葉への対応

褒め言葉への対応

ニューヨークタイムズの記事です。

よく言われることばに、日本人は、お世辞に対して、照れたり、否定したり、なかなか素直には受け取らない。

でも、この記事によれば、アメリカ人だって同じようなものなのだそうです。

オフィスで、チョコレートをつまんでいたら、その包み紙に、「女性の皆さん、お世辞に対しては、話題を変えたりしないで、ありがとう、と受け止めましょう」と書いてあったそうです。

まあ、チョコレートの鼓が身にそんなことを書くか?という突っ込みはさておき。

で、この記事の作者である女性は、「ほめことば」を素直に受け取ってみることにしました。

ちょうどその日、オフィスから帰る途中に、近くに住むカレンさんに会います。

すると、カレンさんいわく、「今日のドレスは素敵ね!」

よおし、チャンス到来!

というわけで、「ありがとう!」

すると、カレンはちょっと驚いた風で、作者によれば、

「まるで、だれかが私たちの姿を録画していて、ポーズボタンを押したかのように、全ての動きが止まった」

で、再び再生スイッチが押されると、

「・・ああ、わたし、自分に合った服装をしている人が好きなの」

とカレンさん。

それに対して、わたしもあまり意味のないセリフを言いつつ、退場。

というわけで、褒め言葉は、隠されたメッセージ「ちょっとお茶しましょう」とか「少しお話しません?」の枕詞のような物、というしめくくりなのですが。

このブログをお読みの皆さんのご意見はいかが?

Posted at 2018年06月27日 17時35分57秒  /  コメント( 0 )

「まだらの紐」から

「まだらの紐」から

早朝から、助けを求めてホームズのもとにやってきた若い女性ストーナー嬢。この義理の父であるロイロット博士の不審な行動、そして彼女も博士の標的になっている可能性があることにきづいたホームズは、「いそいで彼女の自宅に出かけなくてはならない」とワトソンに告げます。

And now, Watson, this is too serious for dawdling.

「さあ、ワトソン。これはぐずぐずしている暇はない」

dawdle とは、to take a long time to do something or go somewhere つまり「何かをしたり、どこかへ行くのに、長い時間をかけること」の意味です。

serious はもちろん「深刻な」といういみでいいですね。

ですから直訳すれば、「ぐずぐずしているにはあまりに深刻だ」ということになりますか。

そして、さらに、おそるべきロイロット博士との対決もありそうですので、

I should be very much obliged if you would slip your revolver into your pocket.

oblige は、「義務付ける」「余儀なくさせる」とか「恩恵を施す」「喜ばす」という意味があります。

ここでは、if があることから、「〜してくれれば、うれしい、感謝する」という感じでしょうか。

したがって、「もし君がポケットにレボルバー(拳銃)をすべり込ませていってくれれば感謝する」

つまり、ワトソンに、「銃を持っていってくれ」といっているわけです。

ちなみに、ホームズシリーズ全編をつうじて、ワトソンに銃の携帯を頼むシーンはいくつかあって、どうも、ホームズよりもワトソンの方が、射撃は上手だった可能性もあります。

長編の傑作、「バスカーヴィル家の犬」でも、ワトソンは銃をもって、謎の怪物犬の襲撃に備えます。

Posted at 2018年06月08日 20時39分53秒  /  コメント( 0 )

「まだらの紐」から

「まだらの紐」から

ホームズも、ここまでの調査で、ロイロット博士の動機があることについてはこういいます。

My morning's work has not been wasted, since it has proved that he has the very strongest motives for standing in the way of anything of the sort.

「僕の今朝の仕事(弁護士会事務所に行って調べてきたこと)は無駄ではなかったな。というのも、これによって、彼には、こうしたこと(娘たちの結婚)を邪魔するだけの非常に強い動機があることが証明されたのだからね」

waste はもちろん、「無駄になる」という意味です。だからhas not been wasted というのは、「無駄にならなかった」ですね。

the very strongest motives は、ちょっと変に聞こえます。

私たちは、very という言葉は、最上級にはつけない、と学びましたから。

確かにその通りですが、いかにも「この動機は非常に強い」というニュアンスはうまく出ています。

語法的には、まずいのかもしれませんが、夏目漱石が、「さんま」のことを「三馬」と書いていたりするように、ことばは、その成長過程では、さまざまな用法、語法がでてくるようです。

まあ、コナン・ドイルも漱石と同じころの人ですから、そういうことなのかもしれません。

つぎにstanding in the way で、これは、「道に立っている」ということで、「邪魔をする」ということです。

anything of the sort は文字通りなら「そういう種類のこと」ということになります。

ここでは、ストーナー嬢の結婚のことです。

この欄では省略していることですが、実は、なくなったストーナー嬢の姉にも、もうすぐ結婚する予定があったのです。

したがって、ロイロット博士の企てていることは(事実だとすれば)義理の娘を二人とも始末してしまおう、という計画だということになります。

Posted at 2018年06月07日 20時27分45秒  /  コメント( 0 )

なぜ子供はあなたより簡単に言語を覚えられるのか

なぜ子供はあなたより簡単に言語を覚えられるのか

タイムの記事のつづきです。

こどもが、新しい言語を大人より上手に学ぶことができるのにはいくつか理由があります、とタイムは言います。

いわく、子供の脳は、大人のものよりも可変性が高い、つまり、新しい言語を受け入れて、身に着けていく能力が高いというのです。

"All learning involves the brain changing," Hartshorne says, "and children's brains seem to be a lot more adept at changing."

「すべての学習は、脳の変化にかかわってきます」とハートショーン氏は言います。

「そして子供の脳は、変化についてはより向いているようなのです」

たとえば、こどもは、新しい事をやろうとする気持ちが大きい。

もしかしたら、そのプロセスでは、ばかみたいに見えるかもしれない。でも、子供はそんなことは気にしない。

たしかに、私たちは、間違いを恐れるし、恥をかくことは怖いですからね。

Unlike adults, who tend to default to the rules and patterns of their first language,

「母語のルールやパターンを、初期化してしまう傾向のある、大人の学習者とは違って」

kids may be able to approach a new one with a blank slate.

「こどもは、新しい言語に取り組むときに、何も書いていない石板ではじめられる」

ただ、10歳を過ぎた学習者は、完全な意味では流暢に話すことができるようにはならない、というのが結論のようです。

もちろん、わたしたちにも希望はあるのですが・・。

Posted at 2018年06月07日 20時15分08秒  /  コメント( 0 )

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