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2016-10-18 の記事

天皇陛下の引退なるか?

10月17日午後6時から、天皇陛下の引退に関する評議会が開始されたそうです。

ちょうど、その当日、ジャパンタイムズは、1面にこのような記事を掲載しました。

Imperial reform likely too sensitive 「皇室の再編成は、あまりにデリケートな問題」

An advisory panel of six intellectuals will hold its first meeting Monday to address a critical issue facing the Imperial system; Emperor Akihito's wish to abdicate sometimes in a few years due to his advanced age.

6人の有識者からなる諮問委員会は、皇室に関する重大な問題に関する最初の会合を月曜日に開催する:つまり明仁天皇が、高齢のため引退したいという意向を示されたことに関する問題である。

address というと、「スピーチをする」とか「住所」という意味が思い浮かびますが、動詞として「問題に取り組む」という意味でつかわれる場合もよくみられます。

abdicate は、「引退する」ということですが、王様や、皇帝といった地位にある人に関して用いられる表現です。

advanced age は、「高齢」ということですね。

"What is most important for the Imperial succession is the succession by a male from the male line," Shoichi Watanabe, a professor emeritus at Waseda University and an influential nationalistic polemicist, wrote an essay published August 31.

「皇室の後継で、最も大切なのは、男性が後を継ぐ、ということだ」と早稲田大学名誉教授であり、また、影響力のある論客でもある渡部昇一氏は、8月31日に出版されたエッセイにおいて書いている。

succession は、「後継」、跡を継ぐこと。

polemicist は、「論客」、影響力のある論を雑誌、新聞などで展開する評論家です。

さらに渡部氏は続けます。

"The Imperial House Law does not need to be revised. Everything would be fine if someone serves as a regent"if an emperor becomes too old to conduct his duties, Watanabe wrote in the essay that ran in the Sankei Shimbun.

「皇室典範を改訂する必要はない。もし誰かが摂政を務めればすむことだ」もし天皇が高齢のため、義務を果たすことができないのであれば、と、渡部氏は、産経新聞のエッセイに書いている。

regent は、「摂政」(せっしょう)君主に変わって政治を執り行う人。天皇が未成年のとき、または精神・身体の重患や、重大な事故によって、国事行為を自ら行えない時、天皇の名で国事行為を行う人。皇室典範により、一定の順序で成年の皇族が任ぜられる。

ちょうどこの記事の右に、天皇・皇室の写真一覧が載っており、非常に珍しい紙面となっていました。

ある意味では、日本の将来の皇室のあり方を示す指針になる内容になる可能性もあります。

特に、英語で日本の事象について語るときに、参考になる記事だと思います。

Posted at 2016年10月18日 21時10分01秒  /  コメント( 0 )

コンピュータの声が示...

ニューヨークタイムズの記事から。

Computer voices expose a strong set of biases
(コンピュータ音声が、強い差別意識を表面化させる)

副題は How machines sound can change or harden how we see each other つまり、「機械の音は、どのようにして、私たちが互いを意識しているかを変え、または強めるか」となっています。

これだけで入っている意味がよくわからないので、本文を読んでみましょう。

Jason Mars is an African-American professor of computer science who also runs a tech start-up.
「ジェイソンマースさんはアフリカ系アメリカ人(いわゆる黒人ですね)の教授であり、また新しく立ち上げた、技術系の会社を持っています」

When his company's artificially intelligent smartphone app talks, he said, it sounds "like a helpful, young Caucasian female."

彼の会社の人工知能を持つスマートフォンのアプリが話すと、それは、まるで、役に立つ、若い白人の女性のような話し方をする、と彼は言う。

”There's a kind of pressure to conform to the prejudices of the world”when you are trying to make a consumer hit, he said.

「消費者にはヒットしても、世の中の偏見を確認するようなプレッシャーがある、と彼は言う」

"It would be interesting to have a black guy talk, but we don't want to create friction, either. First we need to sell products."

「黒人が話しているように作っても面白いだろう。でも摩擦を生みたくないんだ。まずは製品を売る必要がある」

Mr. Mars's start-up is part of a growing high-tech field called conversational computing, which is being popularized by programs like the Siri system in Apple's iPhone, and Alexa, which is built into Echo, Amazon's artificially intelligent home computing device.

「マース氏の企業は、会話するコンピュータといわれる、アップルのアイフォーンの、Siri  system や、アマゾンの人工知能ホームコンピュータのエコーに組み込まれているものだ」

こうしたアプリで、自動的に組み込まれていってしまう「声」の質が、白人の女性とかイギリス人執事のものなのだ、という。

はたして、われわれは、役に立つ声というと、イギリス人執事を連想してしまうのか?

たしかに、利用者の要求に合わせて、声の質も変更できるようになっているのだろうけれども、実際には、万人向けのプログラムでは、白人を優先するシステムになっている。

そこが差別の表れてくる点になってしまっている。

ここのところで登場する表現Caucasian ですが、relating to one of the traditional divisions of humankind, covering a broad group of peoples from Europe, western Asia, and parts of India and North Africa. また、white-skinned; of European origin
ということになっています。

「人類の昔からある分類の1つにかかわり、ヨーロッパ、西アジア、インド、北アフリカの一部の幅広いグループの人々を含む。」とあります。さらに、「白い肌の人々、ヨーロッパ起源の」ということにもなります。

私たちがあまり日頃気付いていない、隠された考え方として、こうした受け取り方もあるのですね。

Posted at 2016年10月18日 17時50分32秒  /  コメント( 0 )

「わたしはタヌキ」は...

うどん屋に行って、「わたしはタヌキ」はあるか?

実はこれ、英作文の参考書からとったものです。

旺文社の出している、「よくわかる英作文」(水谷信子・著)の出だしの部分に、このエピソードが紹介されています。

さて、英語で「わたしはタヌキ」が通じるのか?

もちろん、状況そのものがとても限られていて、「たぬきうどん」や「きつねうどん」というものがあって、それに対して、注文する際に「わたしはたぬき」「ぼくはきつね」というわけです。

まあ、その状況で、そのセリフなら通じるだろう、という表現ですよね。

では、これを英作文ではなんというか。

まあ、「たぬきうどん」を何というかは置いておいて。

I am Tanuki. が通じるのか?

水谷先生は、当然のことながら、I will have Tanuki. なり、I eat Tanuki. なりでないと、いいたいことはつうじない、と書かれています。

たしかに、アメリカに行ってうどん屋さんへ行き、タヌキうどんを注文すること自体、英会話なり、英作文なりの状況としては考えにくいですね。

ところが、昭和47年3月に出版された、数研出版の「チャート式英作文」(鈴木進・著)では、74ページに、
(飲食店で、注文したものがテーブルに来た時)「コーラ、僕だよ」の英訳として、
I am the Coke.があげられています。

そこで、イギリス人の講師に尋ねてみたところ、
That is strange, but we use it. ということでありました。

ちょっとびっくり。

残念ながら、現在では手に入りにくいこの「チャート式英作文」ですが、あちらこちら見てみると、けっこうびっくりする表現が載っていて面白いんです。

この間から、すこしまえの英語参考書を見ているのですが、へえ、っと思わせる表現が結構あります。

"I'll show you my etchings."なんてのもあって、実は30年代〈1930年代ですよ!〉に流行った言い方で、女性を自分の寝室に連れ込む定番の表現だったらしい。

でも"I'll show you my painting."にはそういう感じはない、と書いてあります。実際にそういう表現を使って、怪しからん事をしたやつがいたのかな。

もっとも受験用の参考書に、この例文を載せるのもなんなんだろう、と思わないでもないですが。

Posted at 2016年10月18日 15時47分10秒  /  コメント( 0 )