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2012-06-04 の記事

大山倍達の遺言(その2)

タイムの経済や政治の記事を読むときにいつも心がけていることがあります。
「人間がやっているものである以上、人間臭いものなのだ」
ということです。

実戦カラテ界の巨人である極真会館もまた、血も肉もある人間たちの集まりでした。
むしろ、体力に自信のある人たちの集まりであるだけに、パワー、肉体的なものであれ、政治的なものであれ、このパワーに対するこだわりも、人一倍あるのでした。

まさにそう考えさせる、分厚い本です。

大山総帥がなくなった後、ほとんど時間をおかずに、内紛の種がまかれてしまいます。

そして、遺言書に書かれていた「松井章圭氏を2代目にする」という大山氏の意志とはかけ離れた方向に事態は進んでいきます。

執筆されている方は、マスコミ界でもいち早く、松井氏の支持を表明した、とされる小島一志氏なので、全体のトーンとしては、松井派に近いところにあるのはやむを得ないかもしれません。

それでも、できるだけ多くの方に取材を重ねて書かれた、という自負を語っていらっしゃる通り、対立組織であった、「支部長協議会派」の内情も詳しく描かれています。

わたしたちは、どうしても執筆者の側に立ってしまいがちになりますが、ここで大切なことは、だれが、どう行動したか、よりも、それぞれの人たちの持つ、本能的なデーモンのようなもの、権力という魔物の恐ろしさ、といってもよいと思います。

読者として、客観的な立場であれば、透けて見えるような小賢しい工作も、当事者として、大きなうねりの中にあれば全く見えてこないというのはよくある話です。

そうした意味で、わたしたち、だれにとっても学ぶものの多い本だと思います。

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Posted at 2012年06月04日 23時28分30秒  /  コメント( 0 )

猫色ケミストリー

ある日、突然、理系男子であるあなたが、女性のからだの中に入ってしまい、また理系女子のあなたが猫になってしまう。そして、・・たぶん・・理系男子足るあなたのからだに入っているのは・・猫!

というファンタジーっぽいおはなしが「猫色ケミストリー」。
作者は、宝島社の「このミステリーがすごい!」大賞で優秀賞に輝いた喜多喜久さん。
本に書かれている「有機化学ラブコメ×ミステリー」というキャッチフレーズが、まさにあてはまる小説です。

映画「転校生」の原作になった山中恒「おれがおまえで、おまえがおれで」だけではなく、人格(性別)入れ替わりものはエンターティンメントの世界ではよくある話。
「転校生」では男子学生と女子学生とが転換してしまうし、ロアルド・ダールの「ジェニイ」では猫と男の子が転換してしまう。

エンディングも、「転校生」ではもとにもどるけれど、「ジェニイ」ではそのままの終了。

こうした、【手あかのついた】状況を、いかにおもしろく演出するか、が作者の腕の見せ所といってよいでしょう。

ここでの工夫は、ふたつ。
一つはもちろん、3人(2人+1匹)の変身騒動。
猫になっちゃった女性の先輩、女性になっちゃった理系男子はコミュニケーションがとれるし、変身に至った経緯も確認できるのだけれど、猫の意識の入った男子は・・?

もうひとつは、論文の締め切りが迫っているため、その先輩のために実験を続ける理系男子なのだけれど、研究室で、何かおかしなことが起こっている・・このミステリーを解決すること。

というわけで、一味違うたくみなさばき方に、感心してしまいました!

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Posted at 2012年06月04日 11時00分00秒  /  コメント( 0 )