英語を「正しく理解し、正確に表現する」ことを何より大切だと考えております。 英文を分析するための英文法力、さらに発信のための英文の蓄積が重要です。このため、文法、発音、音読、暗誦に力を入れた指導を実践しています。
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2018-06 の記事

impunityのはなし

impunityのはなし

今回の英検1級に出題された単語の1つに impunity があります。

日本語で引くと、「刑罰を受けないこと、前歴がないこと」と出てきます。

いまひとつしっくりこないので、英英辞典を引いてみます。

Oxford Advanced Learner's Dictionary では、次のような説明になっていました。

If a person does something bad with impunity, they do not get punished for what they have done.

「もし人が何か悪いことを impunity で行ったら、彼らは、自分たちのしたことのためには罰せられることはない。」

罰則が免除される感じですね。

「英和活用大辞典」だと、ここのところの表現がずらり並んでいます。

with comparative impunity 「比較的無難に」

with perfect impunity 「まったくとがめられずに」(無事に)

with virtual impunity 「事実上、何の罰もうけずに」

go with impunity 「(物事が)大手を振ってまかり通る」

You cannot do this with impunity 「これをするときっと咎められる(無事には済まされない)」

It is all in accordance with natural laws that may not be defied with impunity.

「それはすべて、無視すれば、必ず咎めを受ける自然の法則に沿っている」

さきほどのジーニアス英和辞典の例文は、次の通り。

We should not let such an act stand with impunity. 「我々はそのような行為を見逃すべきではない」

なかなかなじみにくい言葉ですが、こうやって辞典を引いてみるだけでも、少しはなじめたような気がしませんか。

少なくとも、何となくですが、意味が分かってきたような気がします。
 

Posted at 2018年06月09日 19時59分06秒  /  コメント( 0 )

「まだらの紐」から

「まだらの紐」から

早朝から、助けを求めてホームズのもとにやってきた若い女性ストーナー嬢。この義理の父であるロイロット博士の不審な行動、そして彼女も博士の標的になっている可能性があることにきづいたホームズは、「いそいで彼女の自宅に出かけなくてはならない」とワトソンに告げます。

And now, Watson, this is too serious for dawdling.

「さあ、ワトソン。これはぐずぐずしている暇はない」

dawdle とは、to take a long time to do something or go somewhere つまり「何かをしたり、どこかへ行くのに、長い時間をかけること」の意味です。

serious はもちろん「深刻な」といういみでいいですね。

ですから直訳すれば、「ぐずぐずしているにはあまりに深刻だ」ということになりますか。

そして、さらに、おそるべきロイロット博士との対決もありそうですので、

I should be very much obliged if you would slip your revolver into your pocket.

oblige は、「義務付ける」「余儀なくさせる」とか「恩恵を施す」「喜ばす」という意味があります。

ここでは、if があることから、「〜してくれれば、うれしい、感謝する」という感じでしょうか。

したがって、「もし君がポケットにレボルバー(拳銃)をすべり込ませていってくれれば感謝する」

つまり、ワトソンに、「銃を持っていってくれ」といっているわけです。

ちなみに、ホームズシリーズ全編をつうじて、ワトソンに銃の携帯を頼むシーンはいくつかあって、どうも、ホームズよりもワトソンの方が、射撃は上手だった可能性もあります。

長編の傑作、「バスカーヴィル家の犬」でも、ワトソンは銃をもって、謎の怪物犬の襲撃に備えます。

Posted at 2018年06月08日 20時39分53秒  /  コメント( 0 )

英語はお好きですか?

英語はお好きですか?

ある高校生と話していて、「英語は大嫌い」と言われてしまいました。

なぜか、と尋ねると、

「文法を覚えても、英語はわからない。単語を覚えなきゃならない」

かといって、単語さえ覚えていればよいのか、というとそうじゃない。

文法でも、副詞、形容詞、自動詞、他動詞と、わけのわからない専門用語がいっぱい出てくる。

日本語でもよくわからないのに、英語の文法用語はもっとわからない。

たしかに。

そういわれると、言語を学ぶということは大変なことです。

よくこのブログで取り上げる、松本亨先生の自伝を読んでも、「出会った英語表現をひとつひとつ覚えていくこと」という言葉が出てきます。

これがいかに大変なことなのかは、言われなくてもわかります。

わたしも、むかし使っていた教材とか、参考に読み直したりするのですが、英文はほとんど覚えていませんから。

このところ、松本先生の遺作である、「松本亨システム英会話」という教材を読み直しています。

これは、松本先生が、世の中で話されている英語を理解することができるように、さまざまなトピックについて、海外の人たちと話し合う形式のテキストです。

いまでは、CNNとかEnglish Journal のような、生き生きとした英語教材の本もたくさん出されるようになりました。

でも、当時は、こうした教材はほとんどなく、システム英会話はそういう意味で、貴重なものでした。

こうした教材が、もう少しやさしい形でたくさん出されていると、英語も多少親しみやすくなるのでは、と考えてはいるのですが・・

Posted at 2018年06月08日 20時16分39秒  /  コメント( 0 )

「まだらの紐」から

「まだらの紐」から

ホームズも、ここまでの調査で、ロイロット博士の動機があることについてはこういいます。

My morning's work has not been wasted, since it has proved that he has the very strongest motives for standing in the way of anything of the sort.

「僕の今朝の仕事(弁護士会事務所に行って調べてきたこと)は無駄ではなかったな。というのも、これによって、彼には、こうしたこと(娘たちの結婚)を邪魔するだけの非常に強い動機があることが証明されたのだからね」

waste はもちろん、「無駄になる」という意味です。だからhas not been wasted というのは、「無駄にならなかった」ですね。

the very strongest motives は、ちょっと変に聞こえます。

私たちは、very という言葉は、最上級にはつけない、と学びましたから。

確かにその通りですが、いかにも「この動機は非常に強い」というニュアンスはうまく出ています。

語法的には、まずいのかもしれませんが、夏目漱石が、「さんま」のことを「三馬」と書いていたりするように、ことばは、その成長過程では、さまざまな用法、語法がでてくるようです。

まあ、コナン・ドイルも漱石と同じころの人ですから、そういうことなのかもしれません。

つぎにstanding in the way で、これは、「道に立っている」ということで、「邪魔をする」ということです。

anything of the sort は文字通りなら「そういう種類のこと」ということになります。

ここでは、ストーナー嬢の結婚のことです。

この欄では省略していることですが、実は、なくなったストーナー嬢の姉にも、もうすぐ結婚する予定があったのです。

したがって、ロイロット博士の企てていることは(事実だとすれば)義理の娘を二人とも始末してしまおう、という計画だということになります。

Posted at 2018年06月07日 20時27分45秒  /  コメント( 0 )

なぜ子供はあなたより...

なぜ子供はあなたより簡単に言語を覚えられるのか

タイムの記事のつづきです。

こどもが、新しい言語を大人より上手に学ぶことができるのにはいくつか理由があります、とタイムは言います。

いわく、子供の脳は、大人のものよりも可変性が高い、つまり、新しい言語を受け入れて、身に着けていく能力が高いというのです。

"All learning involves the brain changing," Hartshorne says, "and children's brains seem to be a lot more adept at changing."

「すべての学習は、脳の変化にかかわってきます」とハートショーン氏は言います。

「そして子供の脳は、変化についてはより向いているようなのです」

たとえば、こどもは、新しい事をやろうとする気持ちが大きい。

もしかしたら、そのプロセスでは、ばかみたいに見えるかもしれない。でも、子供はそんなことは気にしない。

たしかに、私たちは、間違いを恐れるし、恥をかくことは怖いですからね。

Unlike adults, who tend to default to the rules and patterns of their first language,

「母語のルールやパターンを、初期化してしまう傾向のある、大人の学習者とは違って」

kids may be able to approach a new one with a blank slate.

「こどもは、新しい言語に取り組むときに、何も書いていない石板ではじめられる」

ただ、10歳を過ぎた学習者は、完全な意味では流暢に話すことができるようにはならない、というのが結論のようです。

もちろん、わたしたちにも希望はあるのですが・・。

Posted at 2018年06月07日 20時15分08秒  /  コメント( 0 )

「まだらの紐」から

「まだらの紐」から

前回の「まだらの紐」ではスペースがなくなってしまいました。もう一度、前回の分を見てみます。

It is evident, therefore, that if both girls had married this beauty would have had a mere pittance, while even one of them would cripple him to a very serious extent.

this beauty は前回ふれたとおり、「美人」という意味の語ですが、「際立って美しいもの」という使い方のほかに「反語用法」というものがあって、「ひどいもの」といった意味でつかわれることもあるようです。

したがって、「もし二人の娘たちが結婚すれば、このひどい男は、単なるスズメの涙のような金額しか残らなくなる、たとえ、二人のうちの1人であっても、彼を深刻な状態に追い込むことになる」
という訳文になります。

上の段の最後、mere は only と同じ意味ですが、(前回のこの欄では)うっかりmoreと書いてしまいました。すみません。

さて、2行目の最初の語、pittance ですが、a very small amount of money that somebody receives, for example as a wage, and that is hardly enough to live on.

つまり「誰かが受け取るごくわずかなお金、たとえば、給料として。そして、それは生活するにはとても足らない金額のお金」

ということです。

ここでは「スズメの涙」と訳してみました。

つぎの even one of them would cripple him のところですが、one of them はお分かりの通り、二人いる娘のどちらかでも、ということですね。

cripple というのは、「手足の不自由な」とか「破損した、欠陥のある(装置)」といういみで、ここでは、動詞として使われて、「生活が成り立たなくなる」というような感じでしょう。

現在では、この単語は、侮蔑的な表現にあたる、と考える人もいるようで、あまり使わないほうがよいかもしれません。

それはともかく、ここで見たとおり、ロイロット博士には、ストーナー嬢と、その姉を殺害するだけの動機は十分にありそうです。

Posted at 2018年06月06日 20時13分15秒  /  コメント( 0 )

なぜ子供はあなたより...

なぜ子供はあなたより簡単に英語を覚えられるのか

タイム5月28日号の記事から。

興味深いのは、この記事が載っていたのは、医学のコーナーだったことです。

さて、書き出しは次の通りです。

Learning a second language is tricky at any age (and it only gets tougher the longer you wait to crack open that dusty French book).

「外国語を学ぶのはいくつになっても大変だ(そしてそれは、埃だらけのフランス語の本を開くのを後回しにすればするほど、なおさら大仕事になっていく)」

フランス語と英語とは、かなり近い。

それでも、多くのアメリカ人にとっては、外国語を学ぶのは大変なようです。

まあ、それ自体は、どの国の人にとっても決して簡単にはいかないようですが・・

そこで、ある科学者が発表した研究からの内容が出てきます。

Now, in a new study, scientists have pinpointed the exact age at which your chances of reaching fluency in a second language seem to plummet; 10.

「さて、新しい研究で、科学者たちは私たちが、外国語を勉強して流暢に話せるようになる可能性がある年齢を、まさにピンポイントで、示した。10歳だ」

だからと言って、がっかりする必要はありません。

このあとのパラグラフで、タイム誌の記者はこう続けています。

But that's not because language skills start to go down hill.

「(流暢に話せるようには、なれないかもしれない。でも)それは言語の技能が低下してしまうというわけではない」

It turns out you're still leaning fast.

「急ぎすぎなんですよ」

あわてないで、時間をかけて、というわけです。

Kids may be better than adults at learning new languages for many reasons.

「子供が大人よりも新しい言語を学ぶのが優れているのはいくつかの理由があります」

Children's brains are more plastic than those of adults, meaning they're better able to adapt and respond to new information.

「子供の脳は大人のそれに比べて、もっと柔軟に作られています。ということは、彼らは、新しい情報を受け入れ、それに反応するのに優れている、ということです」

plastic というのが柔軟性がある、というところが、興味深いですね。

Posted at 2018年06月06日 18時06分18秒  /  コメント( 0 )

ホームズ「まだらの紐...

ホームズ「まだらの紐」から

シャーロック・ホームズはある朝、ストーナーという若い女性の訪問を受けます。彼女の話だと、双子のお姉さんが、「まだらの紐!」と叫んで、原因不明のまま亡くなってしまったとか。調査依頼を受けたホームズの家に、彼女の義理の父、ロイロット博士が登場し、暖炉の火書き棒を捻じ曲げて、ホームズに「かかわるな」と警告します。警告を受けたホームズは呵々大笑し、「スコットランドヤードの犬とは言ってくれたものだ」そして、ロンドンの弁護士会の事務所に出かけると、ロイロット博士の経歴や、ストーナー家の経済状況を調べるのでした。

というわけで、ストーナー家の資産についての文章です。

The total income, which at the time of the wife's death was little short of L. 1100 is now through the fall in agricultural prices not more than L. 750.

「総収入は、(ロイロット博士の)妻(つまりストーナー嬢の母親)が亡くなった時には、1100ポンドにちょっと欠けるくらいだったのだが、いまでは、農作物の価格が下がっているから、せいぜい750ポンドといったところだ」

Each daughter can claim an income of L.250, in case of marriage.

「それぞれの娘が結婚したら、250ポンドをもらうことになる」

ここで claim と言っているのは、旅行のカバンの claim tag とおなじで、「自分の持ち物ですよ!」と主張することです。

母親の遺言で、ストーナー嬢とその姉には、それぞれ結婚したらもらえる財産があったわけです。

It is evident, therefore, that if both girls had married this beauty would have had a mere pittance, while even one of them would cripple him to a very serious extent.

「したがって、もし二人の娘たちが結婚してしまったら、この男には、スズメの涙程度の金額しか残らなくなってしまうのだ。どちらが一人でも、彼にとっては、深刻な損失になる」

ここにはわかりにくい表現が続出します。

this beauty ですが、調べてみると、beauty には「反対の意を表す」という語法があって、「醜いもの、悪い奴」という使い方があるそうです。

例文でも、You got a real beauty of a black eye in the fight というものが出ていました。

「けんかで、君の目の周りには、ひどい黒あざができた」という意味です。

「美しい黒い目」ではないです。決して。

Posted at 2018年06月05日 20時12分59秒  /  コメント( 0 )

多言語文化世界

多言語文化の世界

今日、使用した教材にこういうエッセイがありました。

2年前にシンガポール人の女性と親しくなった、日本人の方の手記です。

この女性のところに出かけて行ったそうですが、驚いたのは、家族同士の会話も、ご両親と兄弟とでは言語がちがう、ということ。

ご両親には、中国語で話をします。

ご兄弟とは、英語。

オフィスでは英語。

でも、友人とは、マレー語。

これは、住んでいる地域に、マレー系インドネシア人が多い、という歴史的な環境もあるようです。

子供のころからマレー語に親しんできたので、自分にとってはごく当たり前のことなんだ、とか。

さらに別の友人の方は、インド系インドネシア人なので、タミール語を教えてもらっている。

日常的に使っている言葉だけで、中国語、英語、マレー語、タミール語とあるそうです。

筆者の日本人の方は、この後列車に乗ったそうですが、この時の案内も今書いた4か国語でなされていたとか。

さらに、連絡のための掲示も、同じく4か国語だったそうです。

確かに日本でも、例えば名古屋駅などでは、案内は日本語、英語、中国語、韓国語などで流されています。

ただ、実際問題として、お店に入るときでもこの店では、日本語が通じるかなー、といった不安を感じることはほぼありません。

そういう意味では、わたしたちの生活は、日本語がほぼ生活の100%を占めている生活だ、と言ってよさそうですね。

Posted at 2018年06月04日 17時30分41秒  /  コメント( 0 )

英語辞典search の冒険

英語辞典 search の冒険

英語辞典で search という語を引いてみました。

「探す、捜索する、調べる」という意味が出てきます。

search the house というと、「家の中を探す」「家宅捜索する」という意味で、例えば、犯罪者の家に何か隠してあるかもしれないので、いろいろ探してみるのですね。

search the bag という例文もあります。ここでは「カバンの中を探す」という意味です。何か書類が見当たらない。カバンの中にあることは間違いないのだけれど、どこに入れたかな。そこで、カバンの中を探してみるのですね。

search for the bag というと、for +物 で、「ある(もの)を探す」ことになります。たとえば、look for 物 で、「ある(もの)を探す」という表現がありました。for という前置詞は、「ある(もの)を求めて」という意味になることが多い。

そこで、search the bag for the paper となれば、「書類を見つけようと、カバンの中を調べる」ということになるのですね。

ちなみに search を英英辞典で引いてみると、その意味はこうなっていました。

search = to look through or examine (a place or person) thoroughly or carefully to try to find something.

例文としては、
The police searched the woods for the lost child. (警察は、行方不明の子供を求めて、森を探した)

Scientists are still searching for a cure to the common cold.(科学者たちは、いまだに普通の風邪の治療法を探している)

というものがありました。

Posted at 2018年06月03日 19時27分00秒  /  コメント( 0 )

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