英語を「正しく理解し、正確に表現する」ことを何より大切だと考えております。 英文を分析するための英文法力、さらに発信のための英文の蓄積が重要です。このため、文法、発音、音読、暗誦に力を入れた指導を実践しています。
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2016-10 の記事

揺れる韓国ー朴大統領...

Park friend to cooperate in probe
(朴大統領の友人、捜査に協力)

South Korean leader facing calls to quit as confidante returns.
(韓国大統領、友人が帰国して、退任要求に直面)

いま、韓国がゆれています。

朴大統領が、友人チェ・スンシル氏に、スピーチなどに関するアドバイスを受けていたのですが、その時、情報漏えいや、汚職などがあったのではないのか、という疑惑が起こりました。

The friend of South Korean President Park Geun-hye at the center of an influence-paddling scandal returned to Seoul on Sunday and apologized for the furor that has been Park's offices raided by prosecutors.

「影響のある情報漏えいの中心人物である朴大統領の友人が、土曜日ソウルにもどり、検察官に囲まれる大統領のオフィスでの怒号に対して謝罪。」

なんとなくわかりにくい英文ですが、要は、朴大統領の友人である、チェ氏が帰国し、国家に対して行った行為に対して謝罪した、ということです。

Choi Soon-sil came back from Germany and would cooperate with investigators, her lawyer Lee Kyung-jae told reporters in a briefing carried on television.

「チェ氏がドイツから帰国、捜査員への協力をする、と、チェ氏の弁護士がテレビでのブリーフィングでレポーターに語った。」

もともとチェ氏の父親は、宗教家で、朴大統領の父親が襲撃され、その折、流れ弾に当たって、大統領の母親が亡くなった時に、力になったとされます。

その後、今度は父親が亡くなり、その時にも、傍らにはチェ氏(ここでは、娘、つまり今回、話題になっている人〉がよりそっていた、と言われています。

こうした関係の友人なので、とても親しいのはよくわかります。

問題は、朴大統領が、演説などを行う際、アドバイスをもらっていた、ということですが、その折に、国家機密に関する情報が、チェ氏のもとに伝えられたり、さまざまな金銭的、政治的、人的な便宜がは図られたらしいことにあります。

まだまだ情報のかなりの部分は明らかになっていませんが、朴大統領の人気は急落。

これからの韓国の政治状況には目が離せません。

Posted at 2016年10月31日 21時50分13秒  /  コメント( 0 )

いかに大きな嘘は生ま...

How big lies can grow from telling small ones 「いかに小さな嘘をつくことから大きな嘘が生まれてくるか」

ちょっと珍しいタイトルですが、これはニューヨークタイムズのHealth の欄からピックアップした記事です。

People who tell small, self-serving lies are likely to progress to bigger falsehoods, and over time, the brain appears to adapt to the dishonesty, according to a new study.

科学的な記事らしく、読みやすい文になっています。

People の後のwho〜lies までが主語になります。「ちょっとした、身勝手なうそをつく人たちは」

are likely to progress to bigger falsehoods, このfalsehoods は、the state of untrue またはlie の意味。つまり「うそ」です。
したがってここでは、「より大きな嘘をつくようになっていく傾向がある」」

and over time, 「そして時間がたつにつれて」

the brain appears to adapt to the dishonesty,  adaptは、「順応する、なじむ」ですから、
「脳は、不正直さに慣れていくように思われる」

というのが、ある研究の結果として挙げられています。

ロンドン大学の准教授である、Tali Sharotさんは、こう言っています。

"They usually tell a story where they started small and got larger and larger, and then they suddenly found themselves committing quite severe acts."

「彼らは通常、小さな嘘をつくことからはじめて、どんどん嘘が大きくなっていって、突然、自分たちが、とてもひどい行動をしていることに気付く」のだそうです。

A functional MRI scanning device monitored brain activity, with the researchers concentrating on the amygdala, an area associated with emotional response.

MRIというのは、「磁気共鳴映像法」といって、磁石の力で、頭の中の状態を写す装置です。

「MRIで脳の活動をモニターしてみる。研究者は特に扁桃状部(小脳葉など)、つまり感情的な反応に結びついた脳の場所に注目した」

Their findings suggested that the negative emotional signals initially associated with lying decrease as the brain becomes desensitized.

「彼らの発見が示しているのは、嘘をつくことに結びついているマイナスの感情のシグナルが、脳が嘘をつくことになじんでいくにつれて、減っていく、ということだ」

つまり、嘘をついた時に起こる脳の反応は、嘘をつけばつくほど減っていってしまう、ということです。

人間の感情を、こうした科学的な点から眺めていくのは非常に興味深い事ですし、ネィティブの書いた英文でも、理系の論理的な文章は読みやすいことがよくわかります。

英語を学ぶ方には、文型タイプの方が多いのですが、実際に英文を読み込んでいく場合には、むしろ、こうした人間の行動などを科学的に研究するというタイプの文章は、とても読みやすいと思います。

ぜひ、機会があったらチャレンジしてみてください。

Posted at 2016年10月27日 00時00分31秒  /  コメント( 0 )

だれが教育費用を負担...

とろけてしまったトランプ候補の顔を描いた表紙の今週のタイム。

クリントンとトランプの大統領ディベート最後の戦いを控えたこの号では、アメリカの抱える大きな問題を取り上げて、民主党と共和党とでは、それぞれどのように対処するのか、を論じています。

Who's picking up the educational tab? と題した記事では、高騰する大学の費用の問題は、思っていたよりもひどいもの。学生の借金は、過去10年で、3倍に膨れ上がり、借金を背負っている学生の10人に一人は、債務不履行(default)になっている、という数字が明らかにされます。

そのあと紹介されるのが、民主党も共和党も見過ごすことのできない大学費用という紹介で、それぞれの党の政策が紹介されます。

クリントンの所属する民主党の政策は、バーニーサンダースの大学を、無料にするという公約から生じています。

Clinton's version of the plan, which she calls the New College Compact, would make tuition free at all public colleges and universities for more than 80% of American families-those with annual household incomes of $85,000 or less. By 2021, the program would apply to families earning up to $125,000 per year.

クリントンのNew College Compact という計画では、すべての公立大学の授業料を、8万5千ドル以下の年収の家族には無料にする、というもの。2021年には、このプログラムは、年間12万5千ドルの収入の家族にまで適応される、としています。

At community colleges, tuition would be free for all students of all income brackets immediately.

さらにコミュニティカレッジに関しては、あらゆる収入レベルの学生に対しても無料とする、というもの。

But her plan would likely require similar state contributions, a heavy lift politically, especially in Republican-led states.

しかし彼女の計画は、おそらく政治的にかなり重い負担を、特に共和党が治めている州に対して、かけることになるだろう、とタイムは予想しています。

では、共和党プランはどうなのか。

・・wealthy investors agree to pay for college students' educations in exchange for a set percentage of their future incomes--which is paid out for a certain number of years after graduation.

豊かな投資家たちは、彼らの将来に収入の何パーセントかと引き換えに大学生たちの教育費用を負担することには同意しています。つまり、その投資金額は、学生たちが卒業後、難燃化したら支払われる、というわけです。

But if the idea of investing in human assets seems odd, advocates of the plan argue that it's no different, at least in theory, from what exists now.

しかし人間という財産に投資する、という考えが奇妙だとすれば、この計画の支持者が論じているのは、理論的にはそれは現在存在しているものと何ら変わりはない、ということです。

Under the Education Department's income-based repayment program, students borrow a certain amount from the federal government with the guarantee that they can cap their future loan payments at 10% of their discretionary income for 20 years at which point the balance is forgiven.

教育庁の収入をもとにした支払計画によれば、彼らが20年間にわたる収入の最大10%を将来支払って返すという保証でバランスがとれるようにする、というのが計画です。

これもなかなかリスクの高い方法だ、として、どちらにしても思う通りにはいかない、とタイムはまとめています。

Posted at 2016年10月20日 17時45分30秒  /  コメント( 0 )

アメリカ軍、北朝鮮の...

10月17日ジャパンタイムズ1面。

US military detects failed missile launch by Pyongyang
「アメリカ軍、北朝鮮政府によるミサイル発射失敗を探知」

detect は、detective 「探偵」などの動詞で、「見つける」
 
Pyongyang はもちろんピョンヤンですが、通常、国家の首都がかかれていれば、その国の政府をさします。

South Korea and the U.S. said Sunday that the latest missile launch by North Korea ended in a failure after the projectile reportedly exploded soon after liftoff.

「韓国及び米国の日曜日の発表では、北朝鮮による最新のミサイル発射は、発射後、すぐに爆発してしまい、失敗に終わったとのこと。」

end in 〜は、「〜に終わった」
projectile は、「発射されたもの」ここでは、ミサイルということになります。
liftoff は、「発射」launchと同じですね。

South Korea strongly condemns the launch because it violates U.N.Security Council resolutions that bans any ballistic activities by North Korea, the statement said.

「韓国はこの八社を強く非難した。これは国連安全保障委員会の北朝鮮によるあらゆる弾道弾の発射を禁止する決議に違反するものである」

condemn は「非難する」
violate は、「違反する」「蹂躙する」
ban は「禁止する」

ペンタゴン(アメリカ国防総省)のスポークスマンである、Gary Ross 氏はこう語っています。

”We remain prepared to defend ourselves and our allies from any attack or provocation."

「われわれは、いかなる攻撃や、挑発に対しても自国や同盟国を守ることができるよう、備えている」

prepared to は、「準備している」「備えている」の意味。
provocationは、「挑発行為」

最後に韓国のYoo Dong-ryul氏は、こう述べています。

”The failed launch shows North Korea's launch capability isn't perfect, so Kim Jong Un might fire a Musudan again or any other missile soon given his temper."

「失敗した発射は、北朝鮮の発射能力が完全なものではない、ということを示している。そこで、金正恩は、おそらく、ムスダンまたは他のミサイルを発射するだろう。彼の性格から考えて」

capability は「能力」fire は「発射する」で、launch と同じ。
given は、[〜を考えると]の意味で、よく用いられる表現。
temper は、「気質、性格」

今年になって急に発射回数の増えてきた北朝鮮のミサイル。

今回は失敗に終わったようですが、だからと言って、簡単にあきらめるとは思いません。

人道的支援といった形で、ある程度の援助は続けられていましたが、案の定、というべきか、その資金は全てミサイル開発に回ってしまったようです。

残念ながら、北朝鮮が、一人前の核保有国家になってしまったことは疑いのないところのようです。

Posted at 2016年10月19日 22時23分10秒  /  コメント( 0 )

新しい手術で、不妊の...

タイムの医学の記事から。

This new surgery could change pregnancy forever
「この新しい手術が、妊娠を永遠にかえてしまうかも・・?」

It's not widely known, but each year, hundreds of women in the US are born without the ability to carry a child--because they don't have uteruses.

「広く知られてはいないが、毎年、数百人のアメリカ女性が、子供を妊娠する能力を持たずに生まれてくる―子宮を持っていないのだ。」

これは、衝撃的なニュースです。
uterus は子宮のことで、複数形はuteruses や、uteri など。

ところが、この記事によると、そうした女性でも、手術によって子供を持てる可能性がある、と言います。

In late September, four American women received womb transplants from living donors at Baylor University Medical Center at Dallas. TIME reported exclusively.

「9月後半、ダラスのベイロー大学医学部で、生きたドナーから子宮の手桔梗を受けた女性が4人いる」とのこと。末尾にタイムが独占して報道している、とスクープであることを強調しています。

さらに続けて、スエーデンでは、子宮の移植には成功の前例がある、と書いています。

そして、
Among the four women treated at Baylor, three of the transplanted wombs were removed after tests determined the organs were not receiving normal blood flow. (中略)
「手術を受けた4人の女性のうち、3名は移植した子宮が通常の血流を受け付けず、結局、切除することになった」と報じた後、

The fourth, however, has shown no signs of trouble so far, and if that continues, the recipient could begin trying to get pregnant via in vitro fertilization within a year.
「しかし4人目は、現在までのところ、全く以上の兆候を見せておらず、この状態が続けば、1年以内に、体外受精を試みることになるだろう」

と書いています。

さらに費用も決して安いものではありません。

Uterus transplants aren't cheap.
They're estimated to cost between $150,000 and more than $500,000, and since they are experimental, they are not usually covered by insurance; in the cases so far in the US, the hospitals have footed the bill, since their doctors are essentially performing research on these willing recipients.

「手術は、だいたい15万ドルから50万ドルかかるが、それは実験的なものなので、保険がきかない。アメリカの現在までの事例では、病院が費用を負担している。医師たちは、子宮を移植しようという希望者に対しての研究を行っているからだ。」

おおざっぱに言って1500万円〜5000万円となると、おいそれと払える金額ではありません。

しかし、少なくとも、子宮を持たないで生まれた方にとっては朗報だろうと思います。

タイムの記事としても読みやすく、チャレンジしよう、という方にとっては最適の記事だろうと思います。

Posted at 2016年10月19日 19時39分10秒  /  コメント( 0 )

天皇陛下の引退なるか?

10月17日午後6時から、天皇陛下の引退に関する評議会が開始されたそうです。

ちょうど、その当日、ジャパンタイムズは、1面にこのような記事を掲載しました。

Imperial reform likely too sensitive 「皇室の再編成は、あまりにデリケートな問題」

An advisory panel of six intellectuals will hold its first meeting Monday to address a critical issue facing the Imperial system; Emperor Akihito's wish to abdicate sometimes in a few years due to his advanced age.

6人の有識者からなる諮問委員会は、皇室に関する重大な問題に関する最初の会合を月曜日に開催する:つまり明仁天皇が、高齢のため引退したいという意向を示されたことに関する問題である。

address というと、「スピーチをする」とか「住所」という意味が思い浮かびますが、動詞として「問題に取り組む」という意味でつかわれる場合もよくみられます。

abdicate は、「引退する」ということですが、王様や、皇帝といった地位にある人に関して用いられる表現です。

advanced age は、「高齢」ということですね。

"What is most important for the Imperial succession is the succession by a male from the male line," Shoichi Watanabe, a professor emeritus at Waseda University and an influential nationalistic polemicist, wrote an essay published August 31.

「皇室の後継で、最も大切なのは、男性が後を継ぐ、ということだ」と早稲田大学名誉教授であり、また、影響力のある論客でもある渡部昇一氏は、8月31日に出版されたエッセイにおいて書いている。

succession は、「後継」、跡を継ぐこと。

polemicist は、「論客」、影響力のある論を雑誌、新聞などで展開する評論家です。

さらに渡部氏は続けます。

"The Imperial House Law does not need to be revised. Everything would be fine if someone serves as a regent"if an emperor becomes too old to conduct his duties, Watanabe wrote in the essay that ran in the Sankei Shimbun.

「皇室典範を改訂する必要はない。もし誰かが摂政を務めればすむことだ」もし天皇が高齢のため、義務を果たすことができないのであれば、と、渡部氏は、産経新聞のエッセイに書いている。

regent は、「摂政」(せっしょう)君主に変わって政治を執り行う人。天皇が未成年のとき、または精神・身体の重患や、重大な事故によって、国事行為を自ら行えない時、天皇の名で国事行為を行う人。皇室典範により、一定の順序で成年の皇族が任ぜられる。

ちょうどこの記事の右に、天皇・皇室の写真一覧が載っており、非常に珍しい紙面となっていました。

ある意味では、日本の将来の皇室のあり方を示す指針になる内容になる可能性もあります。

特に、英語で日本の事象について語るときに、参考になる記事だと思います。

Posted at 2016年10月18日 21時10分01秒  /  コメント( 0 )

コンピュータの声が示...

ニューヨークタイムズの記事から。

Computer voices expose a strong set of biases
(コンピュータ音声が、強い差別意識を表面化させる)

副題は How machines sound can change or harden how we see each other つまり、「機械の音は、どのようにして、私たちが互いを意識しているかを変え、または強めるか」となっています。

これだけで入っている意味がよくわからないので、本文を読んでみましょう。

Jason Mars is an African-American professor of computer science who also runs a tech start-up.
「ジェイソンマースさんはアフリカ系アメリカ人(いわゆる黒人ですね)の教授であり、また新しく立ち上げた、技術系の会社を持っています」

When his company's artificially intelligent smartphone app talks, he said, it sounds "like a helpful, young Caucasian female."

彼の会社の人工知能を持つスマートフォンのアプリが話すと、それは、まるで、役に立つ、若い白人の女性のような話し方をする、と彼は言う。

”There's a kind of pressure to conform to the prejudices of the world”when you are trying to make a consumer hit, he said.

「消費者にはヒットしても、世の中の偏見を確認するようなプレッシャーがある、と彼は言う」

"It would be interesting to have a black guy talk, but we don't want to create friction, either. First we need to sell products."

「黒人が話しているように作っても面白いだろう。でも摩擦を生みたくないんだ。まずは製品を売る必要がある」

Mr. Mars's start-up is part of a growing high-tech field called conversational computing, which is being popularized by programs like the Siri system in Apple's iPhone, and Alexa, which is built into Echo, Amazon's artificially intelligent home computing device.

「マース氏の企業は、会話するコンピュータといわれる、アップルのアイフォーンの、Siri  system や、アマゾンの人工知能ホームコンピュータのエコーに組み込まれているものだ」

こうしたアプリで、自動的に組み込まれていってしまう「声」の質が、白人の女性とかイギリス人執事のものなのだ、という。

はたして、われわれは、役に立つ声というと、イギリス人執事を連想してしまうのか?

たしかに、利用者の要求に合わせて、声の質も変更できるようになっているのだろうけれども、実際には、万人向けのプログラムでは、白人を優先するシステムになっている。

そこが差別の表れてくる点になってしまっている。

ここのところで登場する表現Caucasian ですが、relating to one of the traditional divisions of humankind, covering a broad group of peoples from Europe, western Asia, and parts of India and North Africa. また、white-skinned; of European origin
ということになっています。

「人類の昔からある分類の1つにかかわり、ヨーロッパ、西アジア、インド、北アフリカの一部の幅広いグループの人々を含む。」とあります。さらに、「白い肌の人々、ヨーロッパ起源の」ということにもなります。

私たちがあまり日頃気付いていない、隠された考え方として、こうした受け取り方もあるのですね。

Posted at 2016年10月18日 17時50分32秒  /  コメント( 0 )

「わたしはタヌキ」は...

うどん屋に行って、「わたしはタヌキ」はあるか?

実はこれ、英作文の参考書からとったものです。

旺文社の出している、「よくわかる英作文」(水谷信子・著)の出だしの部分に、このエピソードが紹介されています。

さて、英語で「わたしはタヌキ」が通じるのか?

もちろん、状況そのものがとても限られていて、「たぬきうどん」や「きつねうどん」というものがあって、それに対して、注文する際に「わたしはたぬき」「ぼくはきつね」というわけです。

まあ、その状況で、そのセリフなら通じるだろう、という表現ですよね。

では、これを英作文ではなんというか。

まあ、「たぬきうどん」を何というかは置いておいて。

I am Tanuki. が通じるのか?

水谷先生は、当然のことながら、I will have Tanuki. なり、I eat Tanuki. なりでないと、いいたいことはつうじない、と書かれています。

たしかに、アメリカに行ってうどん屋さんへ行き、タヌキうどんを注文すること自体、英会話なり、英作文なりの状況としては考えにくいですね。

ところが、昭和47年3月に出版された、数研出版の「チャート式英作文」(鈴木進・著)では、74ページに、
(飲食店で、注文したものがテーブルに来た時)「コーラ、僕だよ」の英訳として、
I am the Coke.があげられています。

そこで、イギリス人の講師に尋ねてみたところ、
That is strange, but we use it. ということでありました。

ちょっとびっくり。

残念ながら、現在では手に入りにくいこの「チャート式英作文」ですが、あちらこちら見てみると、けっこうびっくりする表現が載っていて面白いんです。

この間から、すこしまえの英語参考書を見ているのですが、へえ、っと思わせる表現が結構あります。

"I'll show you my etchings."なんてのもあって、実は30年代〈1930年代ですよ!〉に流行った言い方で、女性を自分の寝室に連れ込む定番の表現だったらしい。

でも"I'll show you my painting."にはそういう感じはない、と書いてあります。実際にそういう表現を使って、怪しからん事をしたやつがいたのかな。

もっとも受験用の参考書に、この例文を載せるのもなんなんだろう、と思わないでもないですが。

Posted at 2016年10月18日 15時47分10秒  /  コメント( 0 )

拉致被害者の肖像

10月17日のジャパンタイムズで、一番に取り上げられていたのが、北朝鮮による拉致被害者の方の消息が判明した、というニュース。

Abductee said in N. Korea Hospital というのがタイトルです。

Abducteeの最後の-eeは、「〜されたひと」という意味になります。

たとえば、interview をする人が interviewer で、される人が、interviewee です。

ここでは、拉致された人、つまり拉致被害者です。

新聞では、beを省略しますから、saidのように、過去形に見える書き方がしてあれば、受け身だと考えてください。

したがって、ここでは、普通に書けば、An abductee is said to be in N. Korea hospitalとなります。

つまり「拉致被害者が、北朝鮮の病院にいると言われている」となります。

第1段落。

A Japanese woman believed to have been kidnapped by North Korea decades ago has been admitted to a Red Cross hospital in the capital, Pyongyang, a support group for relatives of South Korean abductees said Saturday.

最初の A Japanese woman believed to have been kidnapped by North Korea decades ago までが主語になります。

日本の女性、who was を補うとわかりやすい。後ろから修飾している形で、「数十年前に北朝鮮によって拉致されたと信じられてきた日本人女性が」となります。

has been admitted to a Red Cross hospital in the capital, Pyongyang, ここでのadmit は「認める」ではなく、「受け入れられた」でしょう。

つまり、首都ピョンヤンの赤十字病院に収容されている、ということです。

さらに、some details about her life in North Korea since her abduction were also revealed. 「拉致以後の北朝鮮での生活についても明らかにされた。」

A man named Kim, who is believed to be the former husband of another Japanese abductee, Megumi Yokota, seems to be "advising" the department about managing affairs related to Matsumoto.

キムという名前の男性、この人物は、別の日本人拉致被害者である、横田めぐみさんの元夫とされる人物ですが、彼が今回明らかになった松本さんの拉致についても、担当部署にアドバイスをしたらしい。

横田さんに関しては、知っている方も多くいらっしゃるでしょう。

Yokota was kidnapped by North Korean agents in 1977 from Niigata Prefecture and spirited away to Pyongyang.

横田さんは1977年に、新潟から北朝鮮工作員に拉致され、ピョンヤンに連れ去られた。

というわけで、まだまだ記事は続いていますが、これも、北朝鮮からの正式な報告ではなく、韓国の拉致被害者を救う会による調査の結果です。

拉致も、言語道断の犯罪ですが、金正日総書記が自ら認めた国家的犯罪を、いまだに明確な調査報告を出さない北朝鮮に関しては怒りを感じます。

こうした、日本に関する国際的な記事を、読んでいます。月曜午後5時20分ー6時50分の新聞で読み取る時事英語クラスをぜひ、のぞきに来てください。

Posted at 2016年10月17日 18時39分52秒  /  コメント( 0 )

紙の辞典と電子辞書

むかしは、高校で入学するときに、本屋さんが学校に来ていて、指定の辞典を販売していたものです。

最近は、紙の辞典ではなく、電子辞書が主流になってきていますから、学校でも指定のメーカーの辞典を販売するようになっています。

このこと自体は、一つの事態の流れなので、やむを得ない事だと思いますが、残念なのは、電子辞書に入れてもらえない辞典は、たぶん急速に姿を消してしまうだろうということです。

たとえば、英英辞典でも、オクスフォードとロングマンは、いろんな電子辞書に入っているので、よく知られていますが、それ以外のコリンズとか、ランダムハウスといった、特徴のあるものが、あまり電子辞書に採択されないため、ポピュラリティを失ってしまっている、ということです。

また、少し昔の作品になりますが、齋藤秀三郎の「英和中辞典」とか「和英辞典」も 旧字旧かなであるため、また扱っている内容がやや専門的であるため、おそらく、多くの人を対象とする電子辞書では、取り上げられないことになるでしょう。

これも大変に残念なことです。

もう一つ、大きな問題があります。

電子辞書の「利用の仕方」です。

もちろん、分厚い冊子になって、辞書といっしょに箱に入っているのですが、実際には、ほとんどの利用者が読んでいない。

十分に活用していれば、読む必要はないと言ってよいのですが、実際に使っているのを見ていると、例えば、発音とか、あるいは例文、または詳しい文法解説といった項目が活用されていないのです。

まだ、発音の項目は、ボタンが独立しているものが多いので、すぐわかるのですが、例文とか熟語になると、探し方が分かりにくくなってしまうようです。

学校生活に必要な時点の全てが、コンパクトに手帳サイズに収まっていて、重くもなく、かさばりもしない電子辞書は、とても重宝なものだと思いますが、たぶん、死蔵されている情報がものすごく多いのではないかと考えると残念です。

特に、英英辞典に関しては、私たちのころには、いくら引いても、意味が分からない、ということが多くありました。

電子辞書があれば、英英を引いて、わからなければすぐに英和を引くことができます。

さらに、例文なども併せて検索することで、どのようなときに使えばよいのかもよくわかります。

世の中が便利になればなるほど、実際に利用する私たちが怠け者になってしまって、その便利さを十分に理解して使いこなしていないような気がします。

さいきん、できるだけ授業で、英英辞典を使うような企画をしています。たぶん、英語のニュアンスを理解することに関していえば、英英辞典を利用することが一番の近道です。

細かな単語の意味の違いも、正確につかむことができます。

英和から英英への切り替えにな高校生くらいなら2か月から3か月でできます。

ぜひ、みなさんも一度チャレンジしてみてください。

Posted at 2016年10月15日 18時10分59秒  /  コメント( 0 )

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