英語を「正しく理解し、正確に表現する」ことを何より大切だと考えております。 英文を分析するための英文法力、さらに発信のための英文の蓄積が重要です。このため、文法、発音、音読、暗誦に力を入れた指導を実践しています。
メインメニュー
2012-04 の記事

恩田陸「夢違」角川書店

夢をデータ化して、後で医療機関による検証が行うことのできるようになった時代。
古藤結衣子は、この時代、唯一、予知夢を見ることができる、と認定された人物だった。
古藤が事故で亡くなって以来、浩章は、仕事で夢のデータである「夢札」の読みとりをおこなっている。
すると、仕事の依頼がある。
ある小学校で、集団白昼夢のような現象が起こっている。
その子どもたちの夢を分析してほしい、というものだ。

久しぶりに読んだサスペンスで、ゴールデン・ウィークに一日かけて一気読みをしてしまいました。

その後、似たような設定のコミックがある、という話を耳にしましたが、それは抜きにして、とても楽しむことができました。

果たして、今起こっているのは現実なのか、悪夢なのか、その狭間があいまいになっているところが、こわいですね。
実際に、恐怖を感じさせるような描写やシーンは全くないのですが、全体の雰囲気がなんともいえない恐ろしさを醸し出しています。

前半は、非常に緊迫感があり、浩章といっしょに仕事をおこなう鎌田や、警察関係者の岩清水も、謎を秘めていて、とてもよい流れになっています。
後半が、少し話を広げすぎて、収拾に手を焼いたのかな、という感じが付きまとうのは残念でした。
おそらく、結末に納得のいかない部分があるからだと思います。

それでも、500ページ近い物語を一気読みさせる筆力はすごいものだと感心しました。たぶん文庫本なら、上下2巻になるところだと思います。
読むほうは一気ですが、書く方は毎日2−3枚(新聞連載)なので、その分、メリハリがあって読みやすくなっているのだと感じました。

リニューアルの『英検タイムズ』英検対策講座はこちら

Posted at 2012年04月30日 19時37分01秒  /  コメント( 0 )

英検タイムズ、「英作...

おかげさまで第3回目の英検タイムズのリニューアルとなり、『英作文』の書き方についての講義が読めるようになっています。

英検1級の問題でも、自由英作文は特に次の点で難しいと言ってよいでしょう。

採点基準が明らかにされていないこと。

書き方のパターン、スタイルがどういう形のものかわかりにくいこと。

そして要求水準がみえてこないこと、です。

たとえば、文法ミスや、スペルミスがだめなことはわかりますが、文章として日本語的発想の表現がどのくらい許容されるのか。

またポイントとしてあげられている点が6つあって、そのうち3つを利用することが要求されていますが、その表現自体を変えたりしてもいいのかどうか。
(これは良さそうですが、ポイントの中に類似したものが二つあった場合、別の表現で表すと、どちらのことを言いたいのか明確でなくなってしまうことがあります)

論調ですが、模範解答では、賛否両論をあげるような書き方をしている例がよく見られます。
ただ、実際に主張をする場合には、どちらか一方に集中させた書き方の方が有効であるように思います。

英検タイムズでは、全問題集にあげられた、今までの作文例も参考にしながら、いわば最大公約数的な「解答文の作りかた」をあげておきました。

英検協会では、今後ライティングなどについても学習教材を出していく予定を立てていただきたいところです。

リニューアルの『英検タイムズ』英作文編はこちら

Posted at 2012年04月29日 20時47分10秒  /  コメント( 0 )

猫弁

最近、現実世界では、あまりにこの間、吉岡秀隆さん主演の「猫弁」を見て、とてもほっとしました。
殺伐とした事件が起こっているので、こうしたほのぼの系を見ると本当に癒されます。

ある葬儀場で、霊柩車が盗まれます。
ドライバーの人が、トイレに行っていたわずか3分間のすきに乗り込んだ2人の人物が運転していってしまいます。
当然、霊柩車の中に入っていたはずの遺体が盗まれたわけです。
そして、遺体を返してほしければ、1540万よこせ、という脅迫の連絡が入ります。

猫弁、百瀬弁護士は、この解決を依頼されます。
有能だということで、推薦された百瀬なのですが、その有能さは全く垣間見えません。
どうにももっさりとした、コロンボか中村主水を思わせる、野暮ったい人物なのです。
実は百瀬弁護士、結婚したくて、3年間にもわたり、ある結婚相談所で見合いをし続けているのですが、30回も断られ続けている、さえない男、なんです。

ネタバレになってしまうかもしれませんが、この作品に出てくる登場人物は、ほぼすべて、おなじ一直線上につながっていきます。
駅前で百瀬の靴磨きをして、その状況をピタリぴたりあてたおばあさん。
借金まみれのお笑いコンビ。
高級靴の会社の社長と秘書。
高級マンションに住む、猫をかわいがる女性。
そして結婚相談所の女性の係員。

見ている時は、これもこれもこうつながって、これは偶然の一致が過ぎるんじゃあないの?という感じですが、全体を見終わってみると、「猫弁」独自の世界だったということがよくわかります。
無駄なくまとめられていて、余分なエピソードがなく、しかもミステリー(ある程度底は見えているのですが)なのに、殺人が起こらないので、安心して見られます。

ドラマの原作としての小説らしいのですが、本当によくできていると思いました。

田口執筆の『英検タイムズ』英検対策講座はこちら

Posted at 2012年04月29日 20時31分32秒  /  コメント( 0 )

音読と英作文

英会話を得意にしたい方への特効薬は、「音読」と「英作文」です。

意外に思われるかもしれませんが、外国人の方と実際にお話しする前に、英文をたくさん覚えておくことと、思っていることを正しく伝えるための英作文の力を身につけておくことは必須です。

「音読」では、特別な教材を用意する必要はありません。
中学校の教科書があれば十分です。あるいはお勧めは講談社の「英会話・ぜったい・音読」の標準編あたりです。
これは、中学3年生用のテキストを編集したもので、CDもついており、使いやすいと思われます。
音を聞いて、できるだけ正確に繰り返す練習をする。
また、毎日同じところから始めて、あわてず、確実に覚え込むようにする。
これによって、中学レベルの英語力が不動のものになります。

「英作文」ではお勧めしたいのは、ふたつ。
一つは受験研究者というところが出している「高校受験 実力突破 英語」という受験問題集。高校受験のために中学校レベルの知識をすべてまとめていて、必要な文法力も系統的に身につけられる本です。
もう一つは、英友社から出ている「書く英語(基礎編)」(松本亨・著)で、これについている膨大な量の英作文をこなしていき、音読すると、かなり言いたいことが口をついて言えるようになります。

もちろん、自分が満足できるところまでやろうと思えば、それはかなりたいへんなことです。
ただ、まず基本的に自分の言いたいことをある程度伝えるということを目標にされるのであれば、ぜひ、この作業を続けていただきたいと思います。

実際に、ここからスタートして、英検のレベルの高い級までかなりやハイペースで克服して行かれた方もみえます。
暗誦を進めていくと、驚くほど力が付いていることに、ある日突然気づきます。

田口執筆の『英検タイムズ』英検対策講座はこちら

Posted at 2012年04月29日 12時19分28秒  /  コメント( 0 )

英検クラスの予習が大変?

エブリでは、英検1級クラスを現在、3講座開講しています。
各クラスに参加されている方のすすむペースはさまざまです。

先日、こんな悩みをおっしゃられる方がいらっしゃいました。

学生なのですが、学業とエブリのレッスンの予習とが負担が多くて大変です。
どうしたらよいでしょうか。

基本的に、本業である勉強の方に力を注いでください。

エブリには、大人の方でお仕事とレッスンとを両立させている方も見えますし、もちろん学生の方も多くいらっしゃいます。

お仕事で緊急のことがあればそちらを優先していただかなくてはなりませんし、学校でテストが迫っているのであれば、まずそちらで全力を尽くしていただくべきだと思います。

たとえば、英検対策のためにエブリにいらっしゃっている高校生の方がいらっしゃいます。
この方も、学校の試験期間になると、必要に応じて、試験範囲の文法事項を説明して、関連問題をたくさん解いていただくような対応をしています。

やるべきことは二つある場合に、その両方をきちんとやろうとすると、かえってあぶはち取らずになってしまって、どちらもよくない結果が出ることが多いようです。
むしろ、どちらか一つの集中して、もう一つの方は、レッスンに参加するだけでも良いので、また余裕ができたらがんばっていただければよいでしょう。

英語の場合、全く違うものを扱うわけではないので、ぜひ、そういう方法で、ご自分を追い込みすぎないようにしていただきたいと思います。

リニューアルされた旺文社「英検タイムズ」はこちら

Posted at 2012年04月25日 14時54分07秒  /  コメント( 0 )

新・平家物語(ふたたび)

現在、吉川英治の「新・平家物語」を読んでいます。講談社から出た、多分最初の全集で、長い長い「新・平家」が全6巻でおさめられている本です。

NHKの大河ドラマでも「平清盛」をやっているので、以前読んでいて途中でやめてしまったのをもう一度読んでみる気持ちになりました。

「新・平家」では清盛は、ちょうど真ん中あたりの3巻で亡くなります。

テレビでは、松山ケンイチさんの清盛は、まだまだ若く、精力にあふれていますが、今読んでいる小説では、かなりやつれてきてしまいました。

元々平家物語は、諸行無常、つまりどんな栄耀栄華を誇ったものでも滅びてしまう、というのが中心テーマだと思います。
ただ、吉川英治の「新・平家」では、清盛は、そこまでの悪人にはとても思えないのです。
大河の「清盛」も、出生の秘密を抱えて、屈折したコンプレックスいっぱいの清盛を、松山さんは見事に演じていますが、なにやら人間らしい匂いが漂う魅力的な人物、それが平清盛であるようです。

どうして「悪人」であるはずの清盛が「人間らしい」のか。

おそらく、小説版の清盛も、松山ケンイチの清盛も、非情になれず、一つ一つの事象にくよくよ悩み、苦しんでいるからだろうと思います。

ちょうど、私たちがそうであるように。

清盛がなくなってしまうと、「新・平家」はその大きな輝きをひとつ失ってしまいます。

どんな物語もそうですが、敵役は強力でなくてはなりません。平家を支えて奮闘した強大な清盛が消えてしまうと、物語から大きな人物が退場してしまって、火が消えたようになってしまうのです。

更新された英検タイムズ(旺文社)はこちら

Posted at 2012年04月24日 22時55分44秒  /  コメント( 0 )

英語達人塾

「極めるための独習法指南」というのが副題です。

なにしろ、音読は新渡戸稲造、文法は斎藤秀三郎、作文は岡倉天心という具合に、日本の歴史上有数の英語名人の学び方を学ぶ本、という体裁。

この本のすごさ、そして意義はすべて、著者の斎藤先生の前書きに尽きています。

「これは英語独習法の解説書であり、その実践の場としての【自習塾】である。最終目的とする英語の習得段階は、日本人の最高レベルに設定してある。
 したがって、あらかじめお断りしておくが、本達人塾は本腰を据えて英語に取り組みたい、苦労してでも達人レベルを目指したいと思っている学習者の修練場である。全くの諸学者が楽しみながら英語を学べる場ではない。」

 このように、気楽に英語を学ぼう、という学習者を全く相手にしていない姿勢は潔い、というか、むしろすがすがしいものがあります。

 この本は、中公新書のシリーズの一冊ですから、一気に読み終えてしまうのは難しいことではありません。

 ただ、この本の内容をしっかり実践しようとすると、並々ならぬ覚悟と時間、そして何よりエネルギーが必要です。

 このように読者にも厳しい姿勢を要求する本がまだまだ少ないと思います。

 なんとなく簡単そうに口当たりの良いことを書いておいて、途中までしか連れて行ってくれない本があふれていますから、そういう意味でも、この【厳しいこと】を前面に打ち出した本は気持ちがよいですね。

斎藤兆史(よしふみ)著、中公新書「英語達人塾」

田口執筆の『英検タイムズ』「英検対策講座」はこちら

Posted at 2012年04月22日 19時17分01秒  /  コメント( 0 )

英検タイムズ原稿こぼれ話

英検タイムズの原稿を書いていて、気になることがあります。

この間も更新していただきましたが、現在の『英検タイムズ』の「英検対策講座」では、2011年度第2回の試験問題についての解説をしています。
この間、執筆した原稿では、この回のリスニング問題について取り上げています。

過去6回の試験問題の載っている、2012年度版過去問題集をご覧いただくとよいのですが、リスニングの問題に、イギリスのバウンティ号という軍艦で起こった反乱がでてきます。

冒頭に、歴史上もっとも有名な船員の反乱の1つ、と出てきます。
ところが、わたしもそうでしたが、まわりで【バウンティ号の反乱】自体、聞いたことのある人が一人もいませんでした。

あとで探してみたら、「戦艦バウンティ号の反乱」という映画があるようですが、では、どんなはなしなのか、ということになると?でした。

2010年度第3回の試験でも、ヒーラ細胞の話が出てきます。
これは、1951年にアメリカの病院を訪ねた女性のがん細胞で、医学の進歩に大きく貢献することになったものです。
ヒーラ細胞についての情報が、英検に出題された後、図書館に出かけたら、この細胞についての本が新しく入荷していました。

英検に出される問題は、いつも出典が何なのか気になっているのですが、このように、話題になる一歩前に登場しています。

今度の6月の試験でも、出題されるであろう問題はすでにできていると思うのですが、大体数か月後に話題になるようなトピックを、どうやって見つけ出しているのでしょうか。
もちろん、話題になるかどうかではなく、試験として妥当かどうかで選んでいるのだとは思うのですが・・。

田口執筆の『英検タイムズ』「英検対策講座」はこちら

Posted at 2012年04月20日 11時40分50秒  /  コメント( 0 )

Sneak Attack(花粉症予...

TIMEの2012年4月23日号のHealth&Science のコーナーからAllergy season has blossomed early this year by Alice Park(「アレルギーのシーズンが今年は早くも到来」)を取り上げます。

Ah, spring. The trees are budding, the flowers are blooming, and this year the bounty of nature has flourished even earlier than usual. What’s not to love?
(春だ。樹は新芽をだし、花は咲いている、そして今年は自然の恵みもいつもより早い時期にあふれている。愛すべきでないものはあるだろうか)

Allergies, of course—especially tree-pollen allergies. More than half of the 40% of Americans who have seasonal allergies are sensitive to the dusting of pollen that trees discharge as they emerge from their winter hibernation.
(もちろん、アレルギーだ。特に花粉のアレルギーだ。季節によるアレルギーを持っているアメリカ人の4割が、冬の眠りから覚めて木々が発散する花粉の飛翔に敏感になっている)

Timing matters because for many allergy sufferers, treatment works best when it precedes the first encounter with pollen particles.
(タイミングが重要だ。というのはアレルギー症を持つ多くの人にとって、治療は花粉に最初の被害が出るより前にするのがもっとも効果的だからだ)

Since pollen counts tend to peak in April, most people don’t seek prescriptions for medications—like the nasal steroid sprays that prime the body to ward off the inflammation and allergy symptoms that pollen triggers—until March.
(花粉の発生量は4月にピークに達するので、ほとんどの人は花粉が引き金になる炎症やアレルギー症状をかわすように身体を備えさせるステロイド鼻用スプレーといったクスリの処方を3月まで求めない)

There isn’t much you can do about the pollen, but allergy sufferers can lessen symptoms by keeping windows closed, avoiding tree-filled areas and using allergy medications regularly.
(花粉に対して私たちのできることはたいしてない。しかしアレルギーで苦しんでいる人たちは、窓を閉めたり、樹の多い地域に出かけないようにするとかアレルギー用の医薬品を定期的に活用するなどして症状を和らげることができる)
いやはや、アレルギーは世界を巡るようです。

新原稿アップの英検タイムズ・英検対策講座はこちら

Posted at 2012年04月20日 11時17分04秒  /  コメント( 0 )

英検タイムズ更新され...

すでにご案内させていただいておりますが、「英検タイムズ」の「英検対策講座1級」の執筆をさせていただいております。

今回、4月16日に講座としては二つ目の内容になる、「大問2 長文問題」がアップされました。

英検で、合否を決定する最も重要な部分は、長文だと思います。

限られた時間で、正確に意味を理解して、問題に解答するのは、なかなか大変です。

今日は、この更新をきっかけに、長文の勉強法をおさらいしておきたいと思います。

文法で、一番重要なのは文型がきちんととることができることでしょう。
仮定法や受動態という項目であれば、100の英文があっても該当するのは数行にすぎません。極論をいえば、仮定法があいまいであっても、それ以外の項目をきちんと理解しているのであれば、文意はほとんどわかります。

これに対して、文型は、100文あれば100すべてにかかわる重要な項目です。

文型が理解できる、ということは、英文の構造をつかむことができる、ということですから、ある文が何を言おうとしているのか、的確にわかります。

英文解釈で悩んでいる人の大部分は、一つ一つの単語を重視しすぎてしまって、どの言葉が主語(中心になる言葉)で、どれが動詞になっているのかを読み取れなくなってしまうことがおおいのです。

もう一度、基本的なテキストを引っ張り出して、英語の文を一つ一つ厳密に意味を考え直していくことで問題は解決することが多いと思われます。

更新された英検タイムズ「英検対策講座」はここへ

Posted at 2012年04月18日 17時15分25秒  /  コメント( 0 )

 1  2  3  4  | 次へ