英語を「正しく理解し、正確に表現する」ことを何より大切だと考えております。 英文を分析するための英文法力、さらに発信のための英文の蓄積が重要です。このため、文法、発音、音読、暗誦に力を入れた指導を実践しています。
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2011-12 の記事

松本亨「英語で考える本」

この欄でも、何度かご紹介していますが、松本亨先生は、昭和25年から20年以上にわたりNHKラジオ「英語会話」で講師を勤められた方です。

「英語会話」のテキストの英文はすべてご自分でお書きになられたそうです。

それだけでも十分、素晴らしい業績ですが、実は先生の真骨頂は別のところにあります。

先生が、ラジオという媒体で、英語を説くことによって、広めたかったのは、「英語で考える」という学習法でした。

パーマーというひとも「英語で考える」Think in English を訴えていらっしゃいます。
ただ、パーマーさんの方法は、いわばパターン・プラクティスのような形での英語で考える方法でした。
つまり、自由に思いついたことを英語で表現する、というより、理論的な学習としてまなんできたパターンを利用して、英語で考えを表現する、というものです。

これに対して松本亨先生の「英語で考える」は、膨大な英語の理解と暗誦をもとに、自分の考えを、今までに聞いたことのある(口にしたことのある)英語で表現するというものでした。

したがって、ある程度英語を覚えたら、いつも即興的に英語を口にして、どんどん発信してゆく、ということが前提になっています。

その方法を具体的にまとめたものが「英語で考える本」です。
理論書ではないため、読むとやや散漫な印象を与えるかもしれません。
また、表現も、文法などで整理されているわけではなく、ある程度は、自由裁量で表現できることが前提となっています。

松本先生のお考えを、まとめて論じているという意味で、ぜひ一度は読んでいただきたい本です。

Posted at 2011年12月17日 22時24分55秒  /  コメント( 0 )

花田深「妻は多重人格者」

恐ろしい話です。

ある日、ご主人である著者とは関係なく会社を経営していた妻の借金を返済するように、という督促の電話が次々かかってきます。
身に覚えのないことなので、花田さんは、対応に困ります。
相手は、サラ金らしく、暴力団のような脅しをかけてくるものもあり、まともな業者ではなさそうです。

妻に聞いても、らちが明かず、とりあえず、手持ちのお金で、払える分を払っていくのです。

本来ならば、まずは銀行、つぎにまともな業者から借りるはずです。
暴力団がらみの闇金業者から借りるなどというのは、普通ではない。

弁護士に相談することにして、調べてもらうと、妻は以前にも業者からの借金をしていることが判明。

いったいどうなっているのか。

しかも、今回の借金騒動が一段落した後、すぐさま別の業者から借金をするありさま。
弁護士からも、これ以上借りたらおしまいだと、警告されているのに!

実は、奥さんにはとんでもない秘密があったのです。

奥さんの心の中には、子どものころからの苦労が原因で、いくつもの人格が隠れていました。
そのなかで、カオリという、奥さんが虐待されて苦しんでいるときに、代わりになって痛みを受けた人格がいて、この人格が、奥さんに対する復讐のためにお金を借りている、というのです!

まるでホラーのような話ですが、ノンフィクションらしく、精神科医の町沢静夫さんのコメントもついています。本当の話なんでしょうか?

Posted at 2011年12月16日 22時52分47秒  /  コメント( 0 )

好井裕明「差別原論」

「差別はいけない」「差別することは許されてはいけない」
これは、だれでも認めることです。

だからといって、差別がなくなるわけではありません。

わたし自身、ニューズウィークや、ヘラルド・トリビューンなどで、日本にある差別についての記事が出ていたときには、積極的に取り上げてきました。
そして、その解説をしていく中で、差別に関する書物も何冊か読みました。

この本の中で、ある女性が、「差別があることを認めなければ、差別がなくなることはない」という言い方をするところが出てきます。
この発言は、上記のようになされたのではなく、もっと素朴な言い方で表現されたので、彼女の意図するところが分かりにくいのですが。

実際には、差別の存在に気づいていて、しかも差別をしている自分の考え方というものを見つめる。
そうした作業があって、はじめて、差別というものが、受ける人間にとって苦しみを与えるものであることに気づきます。

それでは、なぜ差別が起こってしまうのか。

これも多種多様な説があり、本によって、そして著者の考えによって、その歴史は、いろんな語られ方をします。

この本では、今述べてきた中で、差別する気持ちについて、私たちが気づいていない部分について、話してくれているように思います。

差別がわたしたちの心の中に根付いている例として挙げられているものはこれ。
法医学者を主人公にした2時間ドラマで、冒頭、この人物は看護婦のお尻を触る。ところが実は優秀な医師で、巧妙に隠されたトリックを暴く。そして最後にまた看護婦のお尻をさわって、「また先生ったら!」で終了。

セクハラするダメなやつでも優秀、というエピソードなのですが。

Posted at 2011年12月15日 23時25分22秒  /  コメント( 0 )

「一目惚れ」の不思議

竹内一郎さん、ペンネームを「さいふうめい」という方がいます。
非言語コミュニケーションの専門家であって、またペンネームで「哲也 雀聖と呼ばれた男」というコミックの原作者でもあります。

この方の書かれた『「見た目」で選ばれる人』という本を最近読みました。

専門の「非言語コミュニケーション」について分かりやすく書かれてある著書なのですが、その中にとってもおもしろい項目がありました。

一目惚れについてです。

アメリカで、1500人の人に、一目惚れについて電話でインタビューした調査があるそうです。
ここでの「一目惚れ」とは、出会ってから1時間以内に恋愛感情を持った場合のことと定義されています。

6割の人が「一目惚れはある」と答え、さらにその6割が自分も経験しているそうです。

さらに一目ぼれの結果、結婚した場合はどうなるか。

アメリカの調査結果によると、一目ぼれの相手と結婚したケースは55パーセントある、とのこと。
そして、その場合、離婚率はかなり低いようです。

アメリカでは離婚率はかなり高く、50パーセント以上というお国柄。

ところが一目惚れをした相手と結婚した男性の離婚率は2割、女性は1割以下だそうです。

というわけで、竹内先生がこの調査から引き出した結論は、一目ぼれ夫婦の結びつきは鉄より硬いのだ、ということのようです。

Posted at 2011年12月15日 09時50分07秒  /  コメント( 0 )

音読で大きく伸びた話

エブリに毎週通ってくださっている中学生の方がいらっしゃいます。

現在、中学3年なのですが、1年のころから来ていただいています。

彼女には、入会していただいてすぐに、安田一郎さんの「英語の文型と文法」という会話形式の文法の基礎の本を覚えていただきました。これは、レベル的には中学1年生の復習と、2年生の内容を含んだものでした。

暗誦、という方法があっていたようで、毎回のレッスンを録音して、その次の週には、もう言えるようになっているというのが当たり前でした。

その後、「英会話・ぜったい・音読」の標準編をやってもらいました。
これは、さまざまな中学3年生の教科書のレッスンをまとめたもので、高校基礎の学力を身につけることができます

この本は、50トラック(1トラックは6−8行)くらいあるのですが、毎週、憶えてきてくれていたので、1年間で一冊を終了することができました。

現在は、英友社の「英語のイントネーション」という本を覚えてもらっています。
松本亨先生の本ですが、イントネーションを学ぶために、感情的な表現の多い、「ヘレンと私」という第2次世界大戦中の日系二世のでてくる話を毎回暗誦していただいています。

驚いたことに、力がぐんぐんとついてきています。

中学2年で準2級、2級に合格して、高校になったら準1級に挑戦したい、という意向のようです。

音読の素晴らしさは、機会があるごとにこの欄でも触れてきましたが、実際にやり続けていただくと、素晴らしい効果が出てきます。

お互いに、ぜひ頑張りましょう。

Posted at 2011年12月14日 22時30分57秒  /  コメント( 0 )

教室案内更新&スペシ...

教室案内のコース日程の更新がようやく出来ました。

すでに12月からの新コースが始まっていたのですが、引っ越しでなかなか手が回らず、遅くなってしまい申し訳ありません。


あと、スペシャル講座(グループレッスン)の料金が掲載されてませんでした。
そちらのほうの修正ははもう少し時間がかかるので、とりあえずこちらに書かせていただきます。

(1)英文エッセイを書こう!会話にも英検にも役立つ英作文コース 60分×13回 72,345円

(2)TOEICにも通用する英文法コース 90分×13回 72,345円

(3)話し上手になろう!スピーチ&ディスカッションコース 60分×13回 68,250円

終了分は値引きします。
12月14日から受講される場合は(1)(2)66,780円、(3)63,000円です。

(k)


教室案内はコチラ

Posted at 2011年12月11日 22時48分26秒  /  コメント( 0 )

オアシス21の怪獣たち

西本智実さん指揮のミュージカル・コンサートが、愛知県芸術劇場で行われました。

昨年は、「西本智実 with ミッシャ・マイスキー & ラトビア国立交響楽団」で、クラシックにはあまり詳しくない私でも、聞いたことのある曲が多く、西本さんの指揮する姿は凛々しいし、終了後踊り出してしまいそうなくらい、浮かれて夜道を歩いて帰ったのを憶えています。

モーツァルトは脳にいいというのは聞いていましたが、音楽が体に響いて大変気持がよく、客席でずっと縮こまっていたにもかかわらず、肩こりが解消されました。

そして、数日後、今年のコンサートの予約が始まったので、すぐ申し込んだのです。

去年に比べると、今年のはミュージカル曲ばかりで、最初は私の大好きな「オペラ座の怪人」で喜んだのですが、後は「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」など知らない曲が多く、クラシックに比べると、曲も短いですし、物足らない感じがしました。

クラシックのほうが、知らない曲ても楽しめるように思います。

コンサートに行く直前に、オアシス21で食事をしました。
そのとき、目にとまった光景がこちら。



すぐ横では、アイススケートリンクがあり、入場者を求めていました。
そんななかで、恐竜?怪獣?を思わせるこのオブジェは、独特の雰囲気を醸し出していて、とても印象に残っています。
(K)

Posted at 2011年12月09日 22時22分29秒  /  コメント( 0 )

短文によるサクサク英会話

音読と、確実な基本の確立で、お勧めしているのは、短い文で話すことです。

話すことに限らず、わたしたちは、日本語に甘えています。

言い換えるなら、「・・・が」とか「・・なので」とかで繋げて、文をどんどん長くしてしまう。

長い文はわかりにくい。

日本語でももちろんそうです。
英語だったら、言うまでもなく、その通りです!

そこで、ぜひお願いしたいのは、中学レベルの基本文をきちんと覚えて、それを使って伝達する、ということ。

短い文を使ってのコミュニケーションは、わかりやすいですよ。

ぜひ、試してみてください。

Posted at 2011年12月08日 23時53分31秒  /  コメント( 0 )

新講談ホームズ奇談「...

以前ブログで、戦前の冒険小説作家、山中峯太郎の訳した「名探偵ホームズ」のことについてふれました。
今日は、最近手に入れた、山中版ホームズのお話しをしてみたいと思います。

子どものころに持っていた山中ホームズは「深夜の謎」一冊きりでした。
先日、古本屋の店先でながめていると、ポプラ社文庫のホームズものが目にとまりました。
それが「火の地獄船」でした。

山中ホームズが、普通のホームズとどう違っているか。

ホームズ物語と言えば、語り手はワトソンというのが定番ですが、「火の地獄船」(原題「グロリア・スコット号」)では、ミス・バイオレット・ハンタが記述したことになっています。
さらにそれにつづく「奇人先生の最後」(原題「マスグレーブ家の儀式」)では、ハンダ嬢が記述しているらしいのですが、それに関しての説明はありません。
末尾のところでは、ホームズのひとり言らしいセリフが出てきて、こう締めくくります。

「中探偵くらいにはなれるだろう、と思っていたぼくを、その後、『名探偵』にしてしまったのはワトスン博士だ。
 彼が探偵記録を書いて、しかも、『名探偵ホームズ』と喧伝したものだから、ぼくも彼も有名になってしまった。ワトソンはそれでのり気になると、ぼくと彼の共同探偵談を、ずいぶん書いて、おくさんにまで書かせている。
 そのワトソン博士がぼくの悲壮な最期を書こうとは。」

ワトソンの奥さんも、記述者の役を担った作品があるらしい。
これも初耳ですが、この締めくくりの後、ワトソンの記述により原題「最後の事件」、山中版では、「断崖の最後」が登場してきます。

もちろん、ホームズの性格付けも、スーパーヒーロー的な人物になっていて、読んでいると、ずいぶん違ったイメージになります。
残念ながら、現在入手不可能ですが、読んでみたいと思うでしょ?

Posted at 2011年12月07日 22時05分05秒  /  コメント( 0 )

占星術殺人事件(島田荘司)

江戸川乱歩賞に投じられながら、残念ながら受賞を逃した作品です。

当時日本で唯一といってよい推理小説の賞として、乱歩賞は本格推理の与えられるものでした。
ただ、その性格は、少しずつ変化しており、だんだんと社会派的な小説に与えられるようになりつつありました。

「占星術殺人事件」は、横溝正史風の、まさに「おどろおどろしい血まみれの推理小説」でしたから、ある意味では、賞を与えられないのは当然の帰結でした。

さいわい、具眼の士がいて、出版されることになりました。

そういう点では、中井英夫「虚無への供物」と似た経緯をたどっています。

さて、この作品は、ある画家が密室で殺害されます。
この画家の残したノートには、アゾートという完全なる女性を生み出すために、6人の女性を殺害して肉体の一部を組み合わせる、というおぞましい物語が描かれています。
それをまさに実現したような肉体の一部を損傷した遺体が各地で発見されます。
この猟奇事件をきっかけに、天才・御手洗潔がデビューするわけです。

その後、御手洗は研究者として世界の頭脳の一人のようなポジションを占めていくようになるわけですが、読み返してみると、当時から島田氏が、そうした構想を持ったうえで書きすすめていたことがよくわかります。

島田氏は、その後新本格とよばれることになる一連の作家たちをデビューさせるのに一肌脱いでいくわけですが、今、読み直していくと、氏の作品は、新本格の人たちの作品よりも、ずっと骨太なものであったことがよくわかります。

現在、全集が刊行中の島田氏は、その作品を徹底的に書きなおすことでも知られています。今回、この作品の「完全改訂版」を読んで、たいへん読みやすく感じられたのもそのためでしょう。

Posted at 2011年12月05日 15時32分55秒  /  コメント( 0 )

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