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2013-08-12

シンガポールの夜

   最近ある人のことを よく思い出します

   その方とは湾岸戦争後の1991年初夏 

   旅行で訪れたシンガポール最後の夜

   屋台で有名な今はなきサテークラブで出会いました

   その夜は いつも以上に混んでいて私たちは相席になり

   その方と同じテーブルにつくことになったのです

   たった一度の出会い

   たった一度の 衝撃的な思い出になってしまった数奇な出会い



    



   私は主人と友人と3人でした

   あちらは男性3人

   大好きな屋台料理をいただきながらタイガービールを飲み

   そのうち私たちは意気投合し また彼らはホテルの従業員で 

   1人が私達が滞在していたホテルの従業員だったこともあり

   盛り上がって夜中まで飲み明かしました
   
   


   私はマンダリンホテルの従業員だったレイモンドと 

   ずっと戦争について話していました

   その頃 私はマレーシア人の友人から英語を教えてもらっていて

   題材はTIMESの湾岸戦争の記事だったので

   その時だけは 軍事的な難しい単語を理解できるという状況でして・・・

   もちろん今は さっぱり分かりません!!




   太平洋戦争のこと

   日本がアジアで何をしたのか?

   まったく聞いたことのない教科書とは違う内容

   その時 気付きました

   現代史の最後の近代のページは ごく少ないページであるにもかかわらず

   3月最後の授業内でおさまらないからと

   ササッと読んで終わりになっていたことを・・・

   日本人として とても恥ずかしくなったのを今でも思い出します




   またレイモンドは今の日本の軍についての質問をし

   私は自衛隊について説明をし

   じゃぁ その軍事費用は年間いくらになるのか?

   どの国から武器を買ってるのか?

   答えようの無い質問が続きました

   彼は日本人の私に聞きたかったわけでなく

   あなた達日本人は そういうことを知らないとダメなんだよ

   そう促しているようでした

   でも彼は 何故そんな話しばかりするのか?疑問に思いながら

   時刻は閉店近くになり

   私達は坂本九さんの「スキヤキ(上を向いて歩こう)」を

   大合唱して別れました





   それから半年も経たない10月に再びシンガポールを訪れました

   写真を渡したくて レイモンドが働いてるマンダリンホテルへ行くと

   彼はもういないと・・・

   滞在ホテルは前回と同じだったので

   そこの従業員のアジズが出勤するのを待ち

   夜 サテークラブで会う約束をしました




   レイモンドの話しをすると

   「彼は殺された。」

   「自宅近くで 頭にピストルを撃ち込まれた。」

   誰にそんなことを!!!私は悲鳴にちかい声をあげた

   「ユニオン。」

   マフィアとかじゃなくて!??

   「ユニオン。」

   アジズは それ以上何も語らなかった





   UNION(ユニオン)組合・労働組合・・・

            連合国家・連邦・・・



   

   あれから22年

   レイモンドに何があったのか 知る術はない

   でも 彼が近くにいるような気配だけがあるのは何故だろう・・・





   今日 8月12日は日本航空123便の事故により

   坂本九さんをはじめ 多くの方が犠牲となった日です

   たくさんの魂に この歌を・・・



    坂本九 Kyu Sakamono 「上を向いて歩こう〜Sukiyaki song〜」

   

   

   




   

Posted at 2013年08月12日 11時13分43秒  /  コメント( 0 )