一物二価

中国が今ほど発展してない30年くらい前、改革開放に舵を切った頃、ある経済特区に何回か出張した。
帰りしなにお世話になった中国人通訳に手持ちのコンパクトカメラをあげようとした。
が受け取らない。

周りには誰も居ないのに?現在はどうか知らないが、共産主義国家なので国民全員が公務員のような意識だからか、人前では外国人からのプレゼントは受け取らなかった。第3者がいなければ、そうでもない。

「だれも見てないよ」「いえいえ有難いけど、フィルムがなかなか手に入らないし、あっても高くて買えない。DPEはそれ以上に・・・」

次の出張の機会には、なかなか手に入らない乾電池が不要なソーラー電卓を手土産として持参した。
しばらくして「これ使えません!」「故障してた?」「いえいえ日中は照明を点けないので事務所が暗いんです。窓際でしか使えません。夜は照明が暗いので反応しません。」

宿泊しているその都市の最高級ホテルのショップで家内への土産を買った。

その地方の特産物の烏剛石(ウーカンスー)というオニキスのようなネックレス、日本円で16000円くらい。なかなか良い土産だと思った。

翌日の休日に街に出た。露店に烏剛石のネックレスがいっぱいだ!
何と昨日買ったものに瓜二つ、全く遜色ないのがある!日本円で80円!

今でも海外に行くと考え方や文化文明の違いに驚く。

アジアや中東やアフリカのバザールではなかなか値札通りに品物を買わない。値切るのが楽しい。が面倒くさい。

その点日本はレストランでのチップも要らないし、デパートやスーパーやコンビニで値切る人はいない。日本人はこんなことにエネルギーを使わない。なんと効率的なんだ!とずーっと思っていた。

しかし最近は何なんだ!
航空会社のナントカ割やLCC、ボーっと生きてると値段が10倍くらい違うことがある!
ポイント還元もふるさと納税も格安スマホも・・・

国民がいつもこんなことに意識と時間を獲られる。

一物一価の法則は現実世界では難しいのは分かるが、一物二価がひど過ぎる。AIやITが進化してるから、若い人はそれほど面倒ではないかも知れないが、高齢者は疲れる。

Posted at 2019年10月17日 19時45分24秒