“もらった縁を
「ありがとう」で生かす”
原文:
われ諸法を観るに、たとえば幻のごとし。
すべて是れ衆縁の合成するところなり。
「如幻の喩を詠ず」より『性霊集』
原文の意味は、
「この世のすべては幻のようなもの。
すべては多くの縁によって生じた仮の姿である」
つまり、
「すべてのものに固有の実態はなく、物質も肉体も現象も、
すべては「因と縁」で生じたかりそめの姿だ」
ということです。
文献引用:「生き方が変わる!空海 黄金の言葉」
人は縁によってつながっています。
人が生きていく中で、様々な人と出会い、
多くの人と縁を結びながら変化し、
喜びや悲しみを分かち合っていきます。
今おかれた環境で何かつらいことがあったとしても、
何かの縁で導かれて、自分がここにいるんだと思うこと、
そしてその縁に感謝することが、
物事をいい方向に向かわせるのだと思います。
私も、高野山に来て今年で4年。
初めてのことで戸惑い悩むことがありましたが、
こちらにお嫁に来て若女将になったのも
ご縁だと思えば、何かと頑張れるものだなと実感しています。
このご縁に感謝して、日々精進してまいります。
こちらの写真は、開創1200年大法会の記念に再建された中門です。
大法会の初日平成27年4月2日には、中門落慶の法会が行われ、
「御本尊(祈念三鈷)」を携えた青年僧が完成した中門の通り初めを行います。
Posted at 2015年02月20日 14時36分30秒
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コメント( 1 )
こんにちは、麻美です。
私は、高野山に来て、
弘法大師について勉強していくにつれて、
弘法大師が、人々を導き、安らぎとなるような言葉を
たくさん残していることに驚きました。
弘法大師の教えが、
一人でも多くの方の心に届いて、
毎日を楽しくするヒントになればと思い、
少しずつご紹介しようと思います。
今年は開創1200年ということもありますしね。
弘法大師は高野山を開創するにあたり、
こんなに雄大な願いを込めました。
「虚空尽き、衆生尽きなば、涅槃尽き、我が願いも尽きん」
読み方は
「こくうつき、しゅじょうつきなば、ねはんつき、わがねがいもつきん」
です。
この大空がある限り、生きとし生けるものが存在する限り、
悟りが存在し、我が願いは尽きることがない
つまり、弘法大師は生きて人々を見守っているということです。
常にそばにいて見守ってくださると考えると、
とても心強いですよね。
弘法大師は、密教を大衆化することで、大衆を救いたいと
多くの文書を残していますので、
次回からそんな言葉をご紹介していきます。
ただ私は、専門的に学んだことはないので、
当店でも販売中のこちらの本から
引用させていただきます。
「生き方が変わる!空海 黄金の言葉」
監修:名取芳彦
著者:宮下 真
ナガオカ文庫
Posted at 2015年02月01日 11時36分05秒
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