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2011-07-13 の記事

オタク的なエッチング...

O女史からマニアックな旅のお便りをもらいましたので、こちらもマニアックな仕事を。 う〜ん、マニアックと言うよりオタク的かな・・・。

アニメキャラの下準備です。 100年前のアンティークステンドを修復しつつ、このようなアニメキャラを120ヶ、同時進行です。 

上の白いのが原稿、1枚ちょっと大きいのを描いて縮小し、コピーで増やします。 最初の原画は手描きで描かないとなりません。 文字もオリジナル体なので手描き。

それを透明フィルムに焼いてもらいます。 ここからは外注、フィルムは2枚、ネガとポジが出来ます。 ラインが黒いこちらがポジ。 ネガはラインがクリアで背景が黒。

そして、そのフィルムを特殊な液体を使い、彫る用のマスクを作ります。 それが下の黄色いもの。

これをアーサーマスクと言います。 原料を作っているのは旭化成。 本来は活版印刷の変わりになった製品です。 一文字ずつ文字を並べていたのが、今では文字をフィルムにして、特殊な薬品加工で、印刷用の文字が出来上がります。

それを改良して流用したものが、エッチングガラス用のもの。

あまり他の工房では、このような制作過程は見せたがりませんが、当工房は見せちゃいます。 重要な事はこれに絡む技ですので、この技はなかなかお披露目しませんけど。 ご飯の種ですから。

広告で「あなたもアートガラス工芸家!」 という文句で営業しているものは、このようなマスクを作る機械とサンドブラストマシン、そして2〜5日の講習で何百万円、という内容です。

問題は、マスクを作る機械が小さいので、あまり活躍できません。 機械自体も100〜200万円くらい言われます。 また、マスク材も買わされるのでお高いものになってしまいます。 我々は、プロ仕様のマスク専門会社に頼みます。 A3の倍、A2サイズで数千円。 必要な時に必要なだけですみますよ。

サンドブラストマシンは、前にも書きましたが100〜300万円と言われるけど、まず建築インテリア仕様の彫刻では厳しい装置。(まず無理だと思います。) オイラたちに組ませれば、超深彫りのできる設備が50万円くらいで出来ます。 しかもでっかいガラスが彫れる設備。

最後に2〜5日間の講習では、無理・・・。 多くの人がアートという言葉の誘惑に誘われちゃうんだな。

お医者さんに例えればわかりますよ。 2〜5日間の講習では手術はできないでしょ。 国家資格ですが、お医者さんも職人ですから。

でもこのような広告は違法ではないんです。 ひとりでも2〜5日間で食べれた人がいるとなったら嘘ではないのですから。 そのひとりが「さくら」だとしても立証はむずかしい。 最後は説明を聞いて判断した個人責任と言う事。

このような相談を受けますが、出来るだけのアドバイスはしますがそれ以上はその人次第。 

どうすれば仕事とれますか?  ってそれがわかれば苦労しませんわ。

どの仕事も現場で這いずり回って、冷や汗流さないと無理な事、いっぱいあるんじゃないかな。

2011-07-13 19:34

Posted at 2011年07月13日 19時34分52秒  /  コメント( 0 )