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2016-12-19

短歌

  「 短 歌 」 東雲 光喜

違いなど分かるのか枝に鵯は
       愛媛のみかん首かしげ食む

急ぎ散る辛夷の花は
       傍にもみじの若葉 ようよう芽吹くに

つがいして粥を食むして雀舞う
       屋根の隙間へ 雛まつ方へ

雨止みて楓は風にたゆたえり
       庭の雀のこえも聞こえ来

雷鳴は辛夷の幹に轟けり
       先頭かえ椋鳥雲に消えゆく

冬の虹まだ消え残る夕空を
       烏は渡りぬ風を連ねて

陽の残る湖面にからだ寄り添える
       白鳥の群 夕闇迫る

列なして冬空をゆく雁のこえ
       高く響くは先行く一羽

縁側に老猫ねむり一歩づつ
       雀の親子 餌に近づく

Posted at 2016年12月19日 16時10分13秒