メインメニュー
歯医者さんのブログ

お雛様を飾りました

先週末からの豪雪の後、昨日あたりから突然暖かくなったかと思うと、今日は雨。昔は今頃の季節を「雨水」といったとか。降る雪が雨へと変わり。氷が溶け出すころのことを表す言葉だそうです。山の雪がゆっくりと解け出して田畑や人をうるおす雪解けの水を雪汁というとか。旧暦の日付ではちょうど今頃ですが、現在の暦ではもう少し後の季節のような気がします。また明日からは雪の予想。この豪雪では雪解けも出水の危険があり、用心が必要のようです。
それでも春の訪れが、これほど待ち遠しいと思った冬はありません。もうすぐひな祭りですが、例年通り、医院にも小さなひな人形を飾っています。

3月3日は「桃の節句(節供)」とも云いますが、江戸時代には5月5日や7月7日と並んで休日の一つでした。
ところで、お雛様を飾るときは何の迷いもなく向かって左に御内裏様、右にお雛様を並べていました。でも関西では反対だそうです。昔からそれ以上に優れたものがないことを「右に並ぶものなし」と表現しますが、向かって右が上位ということになります。関西式の方が日本古来の方式といえるのかもしれません。関東方式は明示以降ヨーロッパの習慣に合わせて女性を向かって右に廃する方式を日本の皇室が採用したことにより影響を受けたとのこと。ほー、いろいろあるのですね。
あまりにも雪が深いため、早く春を感じたくて、医院に桃の花を飾りました。毎日少しずつ蕾が膨らんでいきます。桃は「女性」を思い起こさせる花であるということから女の子の節句の花となったのでしょう。中国の「詩経」に王が佳い嫁を探す歌があり、その中に「桃の花のような女性」と謡われているのだそうです。一輪だけ開いた桃の花は可憐で、美しい女性の華やかさがにじみ出ているようです。

Posted at 2013年03月01日 22時08分16秒

運動会

今日は弘前市内の多くの小学校が運動会でした。しかしながらあいにくの小雨交じり。気温14℃くらいの寒い中を子ども達は半袖短パンで頑張っていました。バックヤードには「全力パワーで日本を明るく照らせ」の子ども達からのメッセージが。



小学校恒例の鯉のぼりがグラウンドの空に泳いでいました。被災地での鯉のぼりプロジェクトを思い出し、こうして運動会に臨めることの有り難み感じました。本当に、みんなご苦労様でした。



子ども達を見ていると小学校の6年間にどれほど成長するのかが推測されます。小学校の校長先生は小一の子から小6の子までわかりやすくお話しするのはさぞかし大変であろうと思われます。この子達が元気に成長できるようにと願わずにはいられません。

Posted at 2011年05月22日 23時22分33秒

今、私に出来ること

さらば唄え、小鳥よ、歓喜の歌を、
鼓の調べにつれてのよう
子羊をして躍らしめよ。
われらも心において汝らの群れに加わらん、

笛吹くものよ、戯るるものよ、
今日、5月のよろこびを
全心に感ずるものよ、

かつて輝やかしかりしもの、
今やわが眼より永えに消えうせたりとも、
はた、草には光輝、花には栄光ある

時代を取り返すこと能わずとても何かせん。
われらは悲しまず、寧ろ、
後に残れるものに力を見出さん。


ワーズワース著 / 田部 重治選訳 『ワーズワース詩集』

「われらは悲しまず、寧ろ、後に残れるものに力を見出さん」

高校生の頃から、時に触れ、ずっと心の底にあった言葉だ。何か迷ったときにいつも私はこのフレーズから力をもらってきた。

3.11から2ヶ月が過ぎた。電気もなく、暖房もなく、家族みんなで一緒の部屋で眠ったあの日から、桜が咲き、桜が散り、日中は半袖でも寒くないくらいに季節は移ろう。
この、震災があって、心の底から「一生懸命に生きたい」と思った。あの日、被災地にいたのは、私と同じ年の人達であり、我が子と同じように学校帰りの子であり、夫と同じように仕事をしていた人達であり、父や母と同じような年の人達であった。日を追うにつれ犠牲の大きさは数字として表れているが、なぜそれが彼らだったのかと問うてもその答えはどこにもない。
残された私共は何をすれば良いのか。その答えもきっとどこにもない。後ろ向きのように思われるかもしれないが、私に出来ることは限られてる。唯一、何の条件もなく出来ることがあるとすれば、今ここにあるものを大事にすることしかない。

小学生の頃、眠るのが怖かったことがある。眠ってしまって、永久に目が覚めないのではないかと不安だった。結局は眠くなって寝てしまうのだが、あの妙な感覚はずっと心の底あった。後に読んだ「大草原の小さな家」の本の中で、ローラとメアリーがベットに入る前のお祈りの文章に、私だけが抱いた不安ではなかったという安堵感を覚えた。「もし、私が眠っている間に、召されることがあったなら、どうぞあなたの元へお呼び下さい。」子供は、本質的に何かを見抜いているものなのかもしれない。我が家の小さな子供達も眠るまでの間、「お母さん側にいて」と言う。地震後それは少し顕著になったと思う。

ありきたりのようだが、命が定められているものであれば、一瞬一瞬を大事に、そして出来るだけ笑って過ごしたい。一つ一つを慈しむように生きていきたい。
やがては成長し大人になっていく子ども達に、今しかない子供の時間を、大人になって思い出したときに、何か辛いことがあったとしても、光の道標となるように、眩しく感じるくらいにキラキラと輝いて今を過ごして欲しいと願わずにはいられない。
私にまだ、それが許されているのだとしたら、今すべき事を可能な限り遂行することしかないのだと思う。

地震の後、ガソリン不足の不安な中でも治療に来て頂いた患者様方には心から感謝せずにはいられない。私に出来る限りの治療をさせて頂くことでしかそれに報いる術はない。それで、もし、少しの余裕があったなら、被災地のために少しでも募金することでしかきっと役に立つことは出来ないのだと思う。今回の震災での経済損失が20兆円とし、日本人の人口で割れば、老若男女全ての人間が一律約15万円負担することになる。もっと甚大な損失となるかもしれない。
「われらは悲しまず、寧ろ、後に残れるものに力を見出さん」
地震直後から実施している節電をずっと継続しよう。子ども達と一緒に、スタッフと一緒にもっと節電できないか、考えよう。
もし、私が生かされていることに何か意味があるのなら、少しずつでも継続して支援していけるように、また、何よりも自分自身が後悔せず大事な人達と共に生きていけるように心がけるしかないのだ。

Posted at 2011年05月19日 16時42分08秒

復興を願って・・・弘前の桜祭り

GW、5月1日〜5日まで、医院はお休みをいただきました。弘前公園の桜です



お堀に張り出すような桜の枝はやはり迫力があります。


5月2日は青森県保険医協会の取り組みの一つ「温泉でほっと一息プロジェクト」に参加された大槌町よりいらっしゃった12名の方の弘前公園見学のボランティアに参加致しました。生憎の曇り空、気温の上がらない一日でしたが、ほぼ満開の桜に喜んで頂けたようでした。大槌の桜はもう散ってしまったけど、ただ上に伸びているようで、きっと手入れ場地合うんだね、とおっしゃっていました。何かご希望はありませんかとお伺いしたところ、「こんなにして頂いて、もし、この先大きな災害が起こっても、弘前の人達にこんなおもてなしが出来るかどうか・・・」と年配の女の方が話されました。決してそれは心底の声ではなく・・・、本当は不自由なことはいくらでもお有りだろうに。帰り際、私が子供の頃は公園のお堀の近くで毛ガニを売っていたことを話したところ、「月夜ガニ」のことを話してくださいました。月夜にとるカニは格別美味しいとのこと。カニに限らず、魚や、川魚でも月夜に捕ったものは身がはいって美味しいのだとのこと。短い会話でしたが、何よりも嬉しいことでした。
今年の弘前公園は、3.11後の影響で寂しい開幕となったものの、5月3日は42万人の人出を記録したとのこと。しかしながら、渋滞は確かにありましたが、観光バスを見た回数は少なかったと感じました。

弘前城を埋め尽くす染井吉野の数は約2700本。その量感と艶やかさは日本一と称えられますが、この見事な桜も明治以降、寂れてしまったお城に旧藩士が桜の苗木を植えたのが始まりです。それがこのように見事に人を酔わせてくれる桜になったのはそれを受け継いできた人々の努力があってのこと。

 物心ついたときから、お城の桜は今と変わらずに咲いているような気がしますが、染井吉野の寿命は60年ともいわれ、実は古くなった木の幹から、常に新たな新芽が出て再生していると言います。常に変わらずにそこにあるように見えて、実は日々新たに生まれ変わっている。これが桜栽培における弘前方式の根幹にあるもののようです。「日々新又日新」世の中は移ろいゆくもの。毎日新しい心で、で新しい世界に触れていくならば、この世界は新しい。

大きな木の幹に、小さな芽が吹き出ています。



どんな災害があっても、時期が来れば桜は必ず咲きます。短い期間でも一生懸命に咲く、花びらの一枚一枚こそが希望のような気もします。ことしは日本最古のソメイヨシノといわれる弘前城二の丸与力番前の桜も見事に咲いていました。推定樹齢は120年くらいとか。何度も生まれ変わっては咲き誇るこの桜のように復興への一歩を踏み出せたらと思います。



5月5日私の母が、震災復興イベントの「復興応援市民コーラス」に参加していきました。被災地の方に向かって合唱と届けるという企画。歌声と共に、希望も届けばと思わずにはいられません。

Posted at 2011年05月05日 23時34分56秒