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2012-12-14

被災地は今(2) 【...

2012年11月26日(月) 

さて、「被災地は今(1)」では、千葉さん御一家に関わる心配な問題に関して触れましたが、その千葉さんのおかあさんに歌津迎賓館「鍵」を、そして拓さんに田束山(たつがねさん)を案内して頂きました。

先ずは平成の森に創られた歌津迎賓館「鍵」。なんとこの集会所「竪穴式」なんだそうです。歴史の教科書でしか聞いたことがない…。そして、この建物、震災後にチーム日光という芸術家さん達のグループが、地元の復興への思いをくんで、数ヵ月その場に泊りこんで築き上げた素晴らしい芸術作品。とても印象的な木製の扉は、360度回転式になっていて、片面が男性もう一方は女性をイメージして作られたそうです。そして、扉を閉じた状態では、色が透けて外の光を通し、表の模様と相まって、とても幻想的。すばらしいです。


写真:歌津迎賓館「鍵」全体像。入り口の扉。扉を閉めた時の裏側から。

入ると正面には囲炉裏、入り口すぐの両面には獅子でしょうか、描かれています。


現代的な機器類は一切排除され、心落ち着く不思議な空間でした。今は、地元の人の会合に使われていますが、将来的には隣接しているキャンプ場の利用者にも開放されていくのかもしれません。

そして、次に案内して頂いたのは霊峰田束山。知らなかった…。歌津にこんな素晴らしい山があるなんて。だって、下の道を走っていても、全然山なんて見えないのです。標高は500メートルで、360度開けた光景にリアス式の入り組んだ海岸線が眼下に拡がります。天気が今ひとつであまり見えないことを覚悟していましたが、ぼやけながらも遠くまで見渡すことができました。天気がよかったら最高の景色に間違いありません。11月なので私達以外に観光客はいませんでしたが、ツツジの季節にはたくさんの人が訪れるそうです。これほど三陸の海を間近に見える山はそうないらしく、是非現地を訪れた方は足を伸ばして頂きたい場所です。


写真:案内の看板。山頂にて。気仙沼を望んだ景色。

その後、千葉さんご一家の牡蠣養殖の作業場を見せて頂きました。残念ながら、海の状態で船を出すことはしませんでしたが、目の前の伊里前川を覗きこんで、そこに住む貝、魚の説明をしてくれました。貝殻にフジツボなどの付着物がいっぱいあって、最高の身入りの牡蠣が期待できるそうです。千葉拓さんの語りを聞いていると、彼の海、自然に対する熱い思いを感じます。先に書いた防潮堤はなんとしても阻止しなければいけないと強く思います。テントの中でコーヒーを飲みながら、しばらく歓談していると、もうすぐお昼ごはんの時間。千葉さんに別れを告げて、志津川にある仮設商店街“さんさん商店街”に向かいます。

志津川は、あいかわらず見渡す限り荒涼とした感じの平地がひっそりとしたままです。それでも、瓦礫の山はずっと少なくなっていました。防災センターは近いうちに、解体されると聞きます。建物の脇に設けられていた祭壇は撤去されていました。


写真:地盤沈下した志津川の広い平地は、瓦礫の山は目立たなくなったけど、そのままでした。

午後は、さんさん商店街で南三陸キラキラいくら丼を食べて、女川を回って、石巻から東松島へ。大川小学校にも立ち寄って、祭壇に手を合わせました。ひっそりとして校舎は破壊されたまま。そして、すぐ裏には山があるんです。その気になれば、すぐ登れただろうに…。残念でなりません。


写真:南三陸名物、きらきらいくら丼で腹ごしらえ。

去年6月以来、約1年半ぶりに訪れた石巻。ここの2か所の避難所で炊き出しの梯子(はしご)をしたことを思い出します。一番被害が大きかったと言われる南浜・門脇地区に行ってみました。被害が甚大ですから、見渡す限り平らという感じは未だありますが、人や車の往来もあり、建設中の大きな建物もあって、着々と復興に向かって進んでいるという感じはありました。


写真:建設中の建物や、駐車場のくるま、人の往来を見ると着実に前進しているようです。

写真:(左から)遠くに見えるのが日和大橋。火災にあった門脇小学校。車の残骸もまだまだ多くありました。

石巻を通過の後は、野蒜、そして宮戸島へ。残念ながら、既に暗くなりかけて帰京する時間も気になりだし、何度もお邪魔しているMさん宅に顔を出すのは諦めました。


(左から)野蒜海岸、昨年10月と比べて整備は随分進み、瓦礫の山もほとんどなくなっていました。野蒜駅、そのままでした。宮戸島月浜、綺麗になっていました。

そして、夜ごはんは仙台の牛たん屋さんへ。牛さんの分厚い舌とベロチューを堪能。そして、川崎に戻り、レンタカーを返却したのは、真夜中12時。無事に帰りました。しっかり寝て、次の日からまたお店です。

Posted at 2012年12月14日 09時32分12秒  /  コメント( 0 )