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2012-10

中国の結婚式レポート...

招待された人達がだんだん集ってきました。服装は、日本のように堅苦しくなく、女性はほとんどの人がおしゃれしていますが、男性は普段着の人も多くいます。驚くのは、日本のようにお祝い袋の利是(ライシィと発音)にお金を入れて持って来ますが、受付の人はすぐに中身を確認して、一覧表にいくらかを書き込み、その袋にその一部をお返しとして入れて、その人を追っかけて行って返すのです。例えば、500元持ってきた人には、100元頂戴して400元をその袋に入れて返すのです。(このやり方は、結婚式に限らず、利是をもらった時の普通のやり方のようです。)そのかわり、日本のように引き出物が用意されているわけではありません。お金や金額を表に出すことをタブーとする日本のとは違った風習の大きな違いの一つです。


写真:(左から)受付の準備も忙しくなってきました。赤くて長いのは、なんと記名帳です。だんだん人も集まってきました。

テーブルには、初めからお菓子が置かれています。あめ(甘い)や、落花生(子孫の意味)など、こうした行事では付き物のお菓子です。1品目の前菜も運ばれ、ワインを飲みながら(残念なことにビールは出ませんでした)前菜をつまんでいると、会場は暗くなって、サンド・アート(砂で描くアート)の動画がスクリーンに流れます。新朗新婦の出会いから4年間にわたる物語でした。


写真:(左から)テーブルに置かれていたお菓子。1品目の前菜。人も揃ってきました。

そして、進行役が舞台に現れ、その紹介のもと、新朗が舞台に登ります。何やら会話をした後、歌を歌い出しました。そして、舞台から降りて正面に新婦を迎えに行き、そして舞台に連れて戻ります。中国の披露宴も随分とショウ的なものがあるんだなぁと思いながら眺めていました。


写真:(左から)新朗舞台に登場。新婦を迎えに舞台から降ります。新婦を手に舞台に戻ります。

そして、舞台上で新朗が挨拶。両親や友人、関係者に感謝の言葉を述べ、そしてシャンパンタワーとケーキカットをして(日本ほど、セレモニー的ではなく、あっさりしてました)、新郎新婦のご両親が舞台に上がって、新朗の父親が挨拶。嬉しいことに挨拶もこれで終了。日本のように、後から後から挨拶は続きません。ワインやブランディー、ジュースをグラスに入れ直して、新朗の父親の音頭で乾杯です。


写真:(左から)新朗が挨拶。シャンパンタワー。ケーキカット。

音楽とともに、サービス係が子豚の丸焼きを持って一列になって現れ、各テーブルに次々と置いていきます。豚の丸焼きはお祝いには付き物で、結婚式ではひとつのセレモニーになっています。豚の丸焼きというと、丸ごと食べるものだと思っている人がいますが、そうではありません。カリカリと焼きあげた皮の部分だけを食べるのです。


写真:(左から)子豚の丸焼きが登場。食べるのは皮だけなので、食べ終わりはこんな感じです。

ここで、1品目の前菜、2品目の子豚の丸焼き以後の食事のメニューをご紹介します。最後のデザートに果物盛り合わせがあって、全13品のコースでした。


食事中には、新朗新婦とその両親と兄弟と呼ばれる友人たちが各テーブルをお酒をついで回ったり、姉妹と呼ばれる友人たちもお茶を配ったり、祝杯を挙げます。知り合い同士も、テーブルを回って祝杯を挙げ、話して飲んで、大騒ぎです。一気飲みの“乾杯”をやる人はほとんどいませんでした。(日本で言うカンパイの場合、“乾杯”とは言いません。乾杯は、飲み干す意味で、一気飲みを意味します。では何というかというと“身体健康”(サンタイギンホンと発音)と言うことが多いです)


写真:(左から)新郎新婦兄弟が酒を持って祝杯に廻ります。姉妹がお茶を持って廻ります。かみさんは親戚たちとはしゃぎます。

終わりも、誰かの挨拶があるわけでもなく、それぞれの人が周りに挨拶を告げて、三々五々帰っていきます。騒いでういるうち、いつの間にか人が少なくなっていて、そろそろお開きです。すると、親戚が集まって記念写真を撮り、そして皆に別れを告げて会場を後にしました。

こうして長〜い一日が終わりました。式は、仲間同士で楽しそうだったし、披露宴は挨拶が少なくて(新朗とその父親だけ)、日本の披露宴のような堅苦しいものは一切なく、服装も手軽で、会社の上司らしき人も見当たりません。気楽で楽しい披露宴だなぁと思いました。
でも実は、中国で結婚するのは、決めていく過程で、日取りとか、方学とか、風水とか結構大変だと聞いたことがあります。しきたりや昔からの風習も多くありますから、現代化のスピードの中で、そのやりくりに中国に来る都度、面白いなぁと思って見ています。

中国の結婚式レポート(完)

Posted at 2012年10月25日 09時20分46秒  /  コメント( 0 )

中国の結婚式レポート...

午後2時頃、新郎・新婦が兄弟や姉妹達とともに新朗のマンションに到着です。まずは、二人でベランダに出て天に向かって両手を合わせてお祈りします(通常は、部屋の中で祀ってある神様・先祖の前でしますが、若い彼たちのは部屋にはそれがないため)。お線香・ろうそくに、お供え物は鶏丸ごと一匹、焼き豚肉、白酒、お茶、お菓子、落花生などでした。


写真:(左から)天に手を合わせお祈り。お供え物はこんな感じ。

さて、これから飲茶(ヤムチャ)の儀式です。新郎側の目上の人から順番に、新朗新婦が宜しくお願いしますの挨拶に、“XX(呼び名)、飲茶。”と言いながらお茶を差し出します。
先ずは、新朗のおばあちゃん(お父さんのお母さん)、そして新朗の別のおばあちゃん(曽祖父の弟の息子の奥さん)、そして新朗の両親・・・。お茶を飲み終えると、新朗新婦にプレゼントを渡します。うちの夫婦は6番目ぐらいで飲茶を受け、日本から買っていった指輪をペアで新朗新婦の指に入れてあげました。中国の人達は金(きん)が大好きですから、結果は下の通りです。


写真:(左から)おばあちゃんに“飲茶”。両親に“飲茶”。首も手首も指も金ぴかぴん。

一連の儀式もこれで終わり。暫くのんびりた後、またたくさんの車に分乗して、披露宴へと向かいます。

余談ですが、広州や香港・マカオ行くと金(きん)のお店がいっぱいあります。これは、激動の歴史を物語っていて、紙幣なんていつ紙屑になるかもしれない、銀行なんか信用できないという意識の裏返しなんだと、香港で働いている時に友人から聞いたことがあります。その影響は今でも残っていて、このように結婚や子供誕生のお祝いなどでは、金の贈り物が多いのです。もちろん、純金です。


写真:(左から)うちのかみさんとおばあちゃん二人。かみさんと従兄(叔父さんの長男)。

さて、披露宴はグランド・ハイアット・ホテルの案会場を借り切ってのお披露目。通常は、レストランの一角で行います(だから、一般のお客さんも周りにいる)から、今回の披露宴はかなり豪華なクラスです。円卓35卓、計約350名の大きな宴会でした。


写真:(右)主賓席は真っ赤。新郎新婦も両親や一番ちかい親族たちとここに座って大いに食べます。日本のように二人だけで一番前で座っていることはありません。

ホテルの中、宴会場の場所まで所々に案内板が立てられています。夜8時スタートで、到着したのは夕方5時頃なので、時間があります。待合室でくつろぐ人、新郎新婦と記念撮影をする人、受付の準備をする人いろいろでした。


写真:(左から)案内板1。案内板2。待合室でくつろぐうちのかみさん。

写真:(左から)姉妹たちの待合室の様子。新郎新婦と兄弟姉妹たち。受付の周りには写真もいっぱいです。

夜8時のスタートに合わせて、だんだんと人が集まってきました。

TO BE COTINUED・・・

Posted at 2012年10月24日 09時44分11秒  /  コメント( 0 )

中国の結婚式レポート...

10月上旬、10日間ほど中国広州に戻っていました。今の季節は、すごく過ごしやすい時期。雨も降らないし、熱すぎず適度に温かい。観光にはベストなシーズンのうちの一つです。

さて、今回の帰省の主な目的は親戚の結婚式でした。“へぇ、中国ではこんなことするんだ”的なことが多々あるので、その辺を柱に中国の結婚式をレポートしたいと思います。


写真:(左から)披露宴の案内状。新朗の両親に渡す利是(広東語でライシィと発音、お祝い袋)。
披露宴の案内状には、農歴の日付も入っていることが興味深く、招待人は親になっています。紫色というのは、新朗新婦の好みのよう。通常は赤色です。

結婚するのは、かみさんの叔父さん(お父さんの弟)の孫(息子の息子)で、27歳の阿君(ア・クワァン、名前が招志君なので最後の一字を取ってそう呼んでいます)。式といっても、神様の前に並んで1時間も2時間も、うんじゃらかんじゃらというものはありません。なかば、周りの人たちで盛り上げるお遊びみたいな感じで、それが真面目な結婚式なんです。事前にスケジュール表が配られ“兄弟”(ヘンダイ)、“姉妹”(ゼェムイ)と呼ばれる20人ぐらいの友人たちがサポートするので、結構細かく何時何分に誰が何をすると決められています。また、車も10台近くで連なるので、どれに誰が乗るか一覧表がありました。

前日には、親戚何人かが集まってちょっとした打ち合わせ。夕食後、新朗がシャワーを浴びパジャマに着替えて、儀式も一部始まります。伯叔父にあたる私にも役割がありました。好命と言って円満な家庭を持つ人が受け持つそうです。“一梳梳到落尾。二梳梳到白髪斉眉。三梳梳到児孫満地。”(ずっと一緒、子孫繁栄的な意味です)という文言を広東語で暗記して(ギョ!)、唱えながら彼の髪に三回くしを入れるのです。きっと両者とも照れ臭いんだろうけど、真面目にやりました。ベッドメイクも私達夫婦の役割で、下の通り。マンションの玄関には、赤い貼り紙も貼られ、部屋の飾り付けも終わって新婦を迎える準備完了です。(一体いつまでこの真赤っかなシーツ使うんだろう?気になる)



さて、いよいよ結婚式の当日。わが夫婦も朝8時には、新郎・阿君の家に到着。化粧師と呼ばれる方も到着して、先ずうちのかみさんからスタートして親戚たちが化粧します。さすがに、私は遠慮しておきました。叔父さん夫妻も着替えを終えて花嫁を待ちます。
タキシードに身をまとった兄弟と呼ばれる友人たちも全員が時間どおりに集まって、これから新郎と兄弟たちが花嫁を迎えに出発です。


写真:(左から)かみさん化粧中。新朗と叔父さん夫婦。新朗と兄弟たち。

マンションの前では、出陣式(?)。 クラッカーも巨大です。飾った車8台に新朗、兄弟に親戚の総勢40名弱が車に乗り込んで、ハザードランプを点灯させて一列に連なってパレードです。先頭車だけでなく、後続車も飾りを付けるので、他の車も結婚式だと判りパレードに協力的です。こんな風にして花嫁を迎えに行くのです。

写真:(左から)クラッカーの大きさにビックリ。先頭車に新朗が乗っています。新朗が花束を持って新婦を迎えに車を降ります。

パレードで街中を30分、花嫁・阿(広東語でアケイと発音)が住むアパートの前にやってきました。門の中では、姉妹と呼ばれる新婦側の友人達(彼女らが身にまとったお揃いのドレスが可愛い!)が、待ち受けています。“嫁さ〜ん、来ました。門を開けて下さい”“○★※△●…”的なよく聞き取れない広東語の押し問答が繰り返されること約15分、やっと門を開けてくれます。さらに、建物の扉がありました。その扉の前で、“鍵を下さ〜い”“※△●∫□☆…”と押し問答が、また15分。両サイドともやり取りをとても楽しんでいるのはわかるのだが、訳の判らない私には結構つらい。


写真:(左から)アパート手前の曲り角で気合入れ。アパート門の前で押し問答。門があくと、今度は建物の鍵を貰うのに押し問答。

その間、兄弟たちはこんなゲームもしていました。海苔をくわえて、次々口移ししていくのです。しかも最後の人はそれをパクリ。あ〜、これは辛そう。そのうち、鍵がもらえて、やっと中に突入。花嫁は2階にいるそうです。


写真:(左から)兄弟たちのゲーム。やっと玄関が開いて中に突入。そして、2階へ。

今度は、花嫁がいる部屋になかなか入れてもらえません。姉妹たちの前で、パネルに用意された誓いの言葉みたいなものを読み上げさせられて、そしてやっと部屋へ。しばらく言葉をかわした後、行われたのは大勢の人に真近に囲まれる中でのチュッでした。


写真:(左から)部屋の手前には姉妹がぎっしり。読み上げた誓いの言葉のパネル。皆の目の前でキス。

この後、親戚は大通りの飲食店へ移動し、昼食。新朗は、新婦の両親と飲茶の儀式などひと時を過ごして、新婦を自分のマンションへ連れて行きます。
帰りも例によって、パレードですが、広州には結婚の際によく使われる縁起良い道があります。“同福路”という通りで、幸福駅みたいなものでしょうか。その通りも通って、いろいろ遠回りして、無事花嫁を連れて戻りました。


写真:(左から)花嫁が車に乗ります。そして、マンション前に到着です、赤い傘が印象的でした。

そして、いよいよこれから、新朗の自宅で結婚の儀式です。

(TO BE CONTINUED・・・)

Posted at 2012年10月22日 22時37分06秒  /  コメント( 0 )