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福島保養ピクニック 【粥菜坊パパのフロク - ブログ編】

2013年5月11日(土)&12日(日) 

毎月、福島の子供たちを放射能から離れた場所に連れて行く活動をしている、SEEDS OF HOPE 〜希望の種〜 というグループがあります。今回その活動に参加させて頂き、食事のお手伝いをさせて頂きました。「子どもたちに自然の中でのびのびと遊んでほしい」、「保護者の方に一時だけでも放射能を忘れ、自然の中でゆっくりしてもらいたい」というメンバーの思い。参加して力になりたいと常々思っていましたが、力になるどころか私たちの方が貴重な体験や考える機会を頂き、感謝です。参加者の方々からは苦悩の一端をお聞きし(ページ内後半)、こうした活動が子供だけでなく、保護者の方々にとってもとても意義あることがよくわかりました。今後もチャンスがあればまた参加したい、素晴らしい保養ピクニックでした。

今回は南会津にある“ウサギの森”に1泊2日の日程で行ってきました。昔学校だった場所を使った、素敵なキャンプ場です。初日は残念ながら雨で体育館を使って遊びましたが、2日目は良い天気で、新緑がとても奇麗でした。緑の中に咲くタンポポが大きく元気で、タンポポ摘みをしている小さなお子さんもいました。「普段は、タンポポ摘みもできないんです」とお母さんが言っていました。


写真:緑の中で遊ぶ子供たち、緑の中でくつろぐ親子、黄色が奇麗だったタンポポ

粥菜坊の担当は4回の食事。キャンプ場に到着早々、昼食に叉焼まぜご飯、中国海苔のスープ餃子、中華肉じゃがの3品を用意しました。あるお母さんが、叉焼ご飯を一口食べた瞬間に「わぁ、おいしい」と大きな声で言うのが聞こえたのには驚きました。そして、夜は皆で囲む中華鍋です。だしを鶏肉から出して4種類の団子を加え、お野菜の甘味も足されて、皆さん大満足でした。


写真:昼食。(左から)ご飯は各自並んで運びます、叉焼まぜご飯、中華肉じゃが

写真:(左2枚)夕食は中華鍋を囲みました (右1枚)“うさぎの森”はこんなキャンプ場です

2日目は雨も上がり、すがすがしい朝です。ラジオ体操に皆が集まって、ひと動き。とはいっても、ラジオ体操だとつまらなくて集まりが悪いそうで、あたりまえ体操をやっていました。そして、朝ご飯です。

写真:(左から)あたりまえ体操風景。朝食風景。朝食の一つ、筑前煮。

自由時間で山の散策なんかをした後は、昼食に粥菜坊特製のココナッツ・カレーを作りました。外で子供たちと火を起こしたあと、その場で生の鶏肉をバ〜ンと入れたのには、「えっ、ここで作るのぉ?」と驚いている方もいましたが、大丈夫です。粥菜坊のアウトドアでの食事づくりは百戦錬磨ですから。なかなか火が通らなければ、この通りホイルすればOKです。外で食べるって美味しいんですよね。外で食べるメニューにして良かったぁ。


写真:(左から)子供達も火おこし体験。生の鶏肉をバ〜ン。火の通りが遅ければホイルをかぶせちゃいます。

写真:(左から)子供達も牛乳やココナッツミルクを投入。カレー粉を投入。そろそろ出来上がり。

写真:(左から)出来上がり〜。並んで並んで。いただきま〜す。

て、話は変わりますが、1日目の夜にはお話しの会があって、お父さんお母さんのナマの声に耳を傾ける機会がありました。恥ずかしながら、現地のことを忘れがちになる今日この頃ですので、少しお伝えさせて頂きたいと思います。

放射能を気にする人、気にしない人の温度差がかなりあるようで、今ではそれを口に出すのはタブーで、それがかなりのストレスになっているようです。あるお母さんは、避難するため引越したものの、子供が福島の人間は放射能を持ち込むな的な辛い仕打ちにあい、戻ると今度は、裏切り者的ないじめに遭い、“逃げるも地獄、戻るも地獄”と言っていました。“きずな”なんかじゃなくて、“きれつ”だとも言っていました。気にしていた人もだんだん疲れて、気にしないことに決め込む人もだんだん増えていると思うので、そういう人たちにとって、頑張り続けている人たちは胡散臭いのかもしれません。

あるお母さんは、子供が外で転んだだけでも、「なんで転ぶの!」とストレスを溜めてしまうようで、今回たんぽぽ摘みができたことをとても喜んでいました。外で食べたココナッツカレーには、「外で御飯が食べれるなんて夢のよう」と言っていたお母さんの言葉が印象的でした。普段は、おにぎり1個でさえ、なかなか外で食べることはないそうです。

また、遠くの県のお野菜や牛乳を買おうと思っても、売られてないと聞いて驚きました。川崎では、普通に九州産や北海道産やら遠くの物が売られているのに…。調理することなく余った野菜を持ち帰って頂きましたが、たいへん喜んでいらっしゃいました。(今回の食材は全て遠くの地域の物を揃えています)

こういう真剣にお子さんのことを考えている人たちにとって、放射能を気にしない場所で同じ思いの人たちと合流し意見交換するのは、子供たちだけでなく自分たちのストレス発散の場になる貴重な場であることを参加者から聞き、こうした活動の意義を大いに感じました。

あっという間に過ぎた2日間でした。最後のお別れの会では、ほとんど全員に食事が美味しかったと言って頂けて、恐縮しきりです。美味しいものを食べ、リフレッシュして頂けたなら、それで私たちも嬉しいです。いろんな思いが胸を交錯した2日間でした。勉強になりました。また、いつかチャンスをみて参加させて頂きたいと思います。


写真:(左から)お別れの会風景。まだ桜がありました。うさぎとも遊びました。


Posted at 2013年05月18日 09時18分21秒

 
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