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干支のはなし

平成29年 干支のお話 『酉』

平成29年 『(とり)』年




『酉(とり)』…時刻でいうと午後6時、
いよいよ「子歳」の「種子」から始まった植物の成長も結実の時を迎える事となります。

収穫の時となったのです。

『酉』はその収穫物を貯蔵する「壺(つぼ)」を表す象形文字なのです。

そして、その「壺」の中に蓄えられた収穫物が発酵し、
水が出た状態を表すのが「酒」となります。

ちなみに、「配」という字は「壺」の中にある収穫物を、
集まり来る人々に公平に「配る」という事なのです。

つまり、今日までの努力が結実し、
それを自分の手柄とするのではなく、世の為人の為に「分け与え」、
人々の役に立つよう「配る」ということを教えてくれています。
もちろん、物だけではなく「目配り」「気配り」「心配り」も年頭の心構えとすることも、
豊かな1年を過ごせる事につながるでしょう。

動物でいうと「鳥」ということになりますが、
あくまでも日本の場合は「鶏 (にわとり)」なのです。

うぐいすでも鷹でもありません。

なぜなのでしょうか?

これは古く古事記まで遡ります。

天の岩戸の段の中で大事な役目を担っていたからなのです。

日本の最高神である天照皇大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸にお隠れになった時、
如何にしたらお出まし頂けるのかと八百萬(やおよろず)の神々が相談した結果、
「太陽を呼ぶ事が出来て神を招く事の出来る鶏」
に鳴いてもらって岩戸から出てきてもらおう」ということになり、
沢山の「鶏」を集め鳴かせた…
という、いわれから日本では「鳥」といえば大いなる力を持った「鶏」なのです。

めでたく天照皇大神がお出ましになり、
そのことから「鶏」は太陽を迎え、神を招く「刻(とき)告げ鳥」として尊ばれてきました。

現在でも天照皇大神をお祀りする「伊勢神宮」境内には、
「神鶏」として放し飼いになっています。

『酉歳』は「結実」「夜明け」「刻(とき)」がキーワードとなる年になるでしょう。

より良い年になりますよう心よりお祈り申し上げます。





宮司のちょっといい話は…鎮守氷川神社

Posted at 2017年02月28日 15時12分26秒

平成28年 干支のお話 『申』

平成二十八年 『(さる)』年



平成28年丙(ひのえ)申年は日本の伝統的な数え方で言うと、
皇紀2676年、西暦でいうと2016年ということになります。

時刻でいうと午后4時。

植物の成長になぞらえると、そこには成長の過程としてきれいな花が咲き、
美味しい実が付きます。

その花が美しければ美しいほど、
その実が大きければ大きいほど中心部の「茎」がゆがみます。

そこで、その「茎」がゆがまぬよう「芯」を真っ直ぐに両手で支え、
両手で伸ばす象形文字が『申』なのです。

文字通り、人偏を付けると「伸ばす」という意味になるのです。

「芯」が自分の心であるならば、
曲がらないように支えてくれるのは「親」であり「友」ではないでしょうか?

そして、真っ直ぐな「芯」にしてくれた方々に「感謝」が生まれます。

家であれば「家長」、会社であれば「社長」であり、
支えてくれるのは家族であり社員なのです。

しかし、支えるものが何なのかというより、支えてくれている人々を思い、
やはり「感謝」を感じることが必要と考えます。

今年はいつもと違う見方で周りを見てみてはいかがでしょうか?

自然と「支え」「支えられ」ている事に「感謝」の気持ちがこみ上げる事でしょう。



動物でいうと「猿」が当てられます。

「猿」といえば「見ざる・言わざる・聞かざる」をよく耳にします。

「ざる」は打ち消す言葉ですから、心を惑わすようなものや、
また、他人の過ちや悪いところを「見ざる・・・」といった心を持って、
自分を戒めるということなのです。

また、この年には「赤い下着」を身に付けると厄が「去る」、病が「去る」とか…。

そうです。「赤」は厄除けの色として古来から親しまれている色で

当社(鎮守氷川神社)の稲荷社の「赤の鳥居」をくぐるのも
厄除けの御利益があると言われております。






ちょっといい話・干支のお話・初詣・新年のお祓いは・・・鎮守氷川神社

Posted at 2016年02月10日 11時09分33秒

平成27年 干支のお話 『未』

平成二十七年 干支のお話し『未(ひつじ)』

鎮守氷川神社 三十六世宮司 鈴木邦房


昨年の『午(うま)』は、折り返しや、二つのものを分けるという意味があり、
吉と凶、陰と陽、明と暗など分岐に立つことを暗示します。

私たちが岐路に立たされたり、判断を必要とされたときの「慎重さ」や、
必要に応じた「判断力」が試された年ではなかったでしょうか?

いずれにしても、良いときは謙虚に、かつ慎重に。悪いときは前向きに、
という信念も培われたのではないかとご拝察いたします。



さて、 未(ひつじ)は、時刻でいうと、午後二時

その昔「昼休み」に当てられた時刻だそうです。

という字を解説すると・・・
植物が成長する過程で「結実」するために、
伸びきらず待ち構えていることを表しています。

そして、その準備として「折れぬよう」「倒れぬよう」支えている象形文字なのです。

また、「現状維持」という意味もあり、
成長し続けた植物も一見「休んでいるように」、
また、「状態が変化してないように」見えるときなのです。

しかし、これはやがて「大輪の花」を咲かせるために
「英気を養って」いるということになるのです。



勢いよく走ってきた人生も少し休んで、
次のステップに向かう準備をするときと言えるでしょう。

今まで歩んできた道を振り返り、良かったところ、
また、悪かったところを良く見極めて、前に進む準備をするのです。

日々の仕事や人生において、停滞しているように感じたり、
同じことの繰り返しによりマンネリ化しているように思えても、
それは明日への発展のためと信じ、忍耐と努力で乗り切ることが肝心です。

結果が出るのが遅いかもしれません。

また、すぐそこまで来ているのかもしれません。

しかし、必ず良い結果をもたらしてくれると言われているのが未年なのです。

そして、こうしてやっていけるのも多くの支えがあったればこそと再確認し、
天の恵み、地の恵み、人と人とのお陰様への感謝の心を抱きつつ、
一日一日を大切に過ごしましょう。

それが積み重なり、週・月・年となっていきます。



動物でいうと羊(ひつじ)が当てられます。

「羊は祥なり」と、古書に出ております。

つまり、は古い時代から神聖なものと考えられてきました。

美・善・儀等の一部を成すところからはめでたく、

性質が善いとされているのが伺えます。

このことから言うと、本来群(むれ)は、
性質の良いものがまるくまとまる・・・という意味なのですね。



本来はこの温順で、やさしい心の象徴でもあるのように、
穏やかに潤いのある心で未来を考える年にしたいものです。

ささやかな幸せを大きな幸福へ、わずかな達成感も大きな喜びに・・・

やがて美しい花や、美味しい実を付ける為に・・・。




ちょっといい話・干支のお話・初詣・新年のお祓いは・・・鎮守氷川神社

Posted at 2014年12月28日 12時11分50秒

干支のお話 平成26年 『午(うま)』

昨年の『巳歳』、皆様は上手く脱皮ができましたでしょうか?

そして、頭を上げて前に進むことができましたでしょうか?


我が国におきましては、政治・経済、また、オリンピック招致等など、
少しずつではありますが状況に脱皮のような変化があったように思えたのは
私だけではないと思います。


さて、本年『午(うま)歳』、方角でいうと南。

時刻でいうと、昼の12時に当ります。

それより前が【午前】で、それより後が【午後】という具合です。

「今、なん時(どき)だい?」
落語によくでてくる時間の尋ね方ですが、現代では使いませんし、
その答えに「丑の刻です」とか「巳の刻です」などとは使いませんよね!

しかし『午』だけは、日常なにげなく使用している時間の単位で、
【午前・午後】が今もなお使われ続けているのです。

こう考えると、「文化や歴史」の「継承」を深く感じますね。

また、『午(ご)』は、五月や五という数字を表します。

「五月五日」を「端午の節句」というのもうなずける話です。


以上のように、「午」は、前半と後半の交差するその時であり、
折り返しや、二つのものを分けるという意味があるのです。

吉と凶・陰と陽・明と暗など分岐に立つということで、
現実に正午は、太陽が「昇る」「沈む」の中間となるのです。


以上にみえる『午』の概念は、私たちが岐路に立たされたり、
判断を必要とされるときの、「慎重さ」や、必要に応じた
「判断力」の重要性を教えてくれるのです。

また、「ブレない信念」にも通じるところでしょう。

今年は、より慎重な判断を必要とされる機会が増える年となるでしょう。

良い時は謙虚に、かつ、慎重に。悪い時は前向きに。

というのを心構えのひとつにしていただけたらいいのではないかと思います。


昔から、「何が起こるか分からない、慎重な判断が必要である。」
ということを物語で教えてる一節に「人間万事塞翁が馬」というお話があります。


要塞近くに住む老人と馬のお話です。

当時の「馬」といえば、一頭で多くの家族が生活できる大変貴重な家畜でした。

ある日、とても大切にしていた老人の馬が逃げ出しました。

近所の人がお悔みに来ると、彼は狼狽せず「これがどうなるか・・・」
と厩(うまや)の掃除を始めました。

するとどうでしょう、逃げた馬が野生の駿馬を連れて帰ったのです。

村人たちがお祝いに駆けつけると、「これがどうなるか・・・」と浮かぬ顔。

その後、老人の子がその馬を馴らしているうちに
落馬して怪我をしてしまいました・・・(略)。
という故実ですが、なにかいろいろな意味がありそうですね。



いずれにしても、前述のとおり人生吉凶半々!

良いことがあっても調子に乗らず!

悪いことがあってもくじけず前を向いて進め!という具合に、
皆様方が「馬」のように駆け巡り、健康で、
活躍できる年となるよう心からご祈念申し上げます



宮司のちょっといい話は・・・鎮守氷川神社

Posted at 2014年01月02日 16時23分59秒

平成25年 干支のお話 『巳』

平成二十五年 干支のお話し『未(ひつじ)』



鎮守氷川神社 三十六世宮司 鈴木邦房


『巳(み)』は、時刻で言うと午前10時頃に当ります。

十二支の動物では『蛇(へび)』が当てはめられています。

『蛇』は世界中の至るところで生息しているため、
これにまつわる話も枚挙にいとまがありません。

しかし、その大凡は日本と同じように「不気味なもの」「執念深いもの」とされていて、
『蛇』といたしましても、とても不本意な形容が多いようですね。

一方、「縁の下に白い蛇を見つけると、家内安全の家となる!」
「白い蛇の夢を見ると・・・お金が舞い込んでくる!」とか、
また、歴史的に見ても、古代エジプト第18王朝12代目の王、
ツタンカーメンの黄金の覆面には『蛇』が飾られているように・・・
守り神や、その使いとされる「神秘的な動物」として扱われているところもあるようです。

また、『蛇』は「脱皮」する生き物という特徴を持ちます。

「脱皮」とは、成長につれて古い外皮を脱ぎ捨てるという意味で、
転じて、進歩・発展のために過去の考えを捨てるという意味でもあります。

現在の我が国も、様々な分野で「脱皮」が必要な時期に来ているのかもしれませんね。



また、干支が示す『巳(み)』には、
「興す」という大変力強い意味があることを聞いたことがあります。

『巳』は「己(おのれ)」と微妙に異なりますが、
両方共に「曲がりくねった物の象形文字」ですから、
同義と考えることができます。

そこで、その「巳」に「走」を付けると「起」という文字となり、
「興きる」に通じる働きをしているのが分かります。

「起きる」というのは、
「目を覚ます」「身をおこす」「もちあがる」という意味があり、
ここで、その『巳』=「起きる」を植物の成長と干支の成り立ち

(子は種子の子。丑は種子から根が出る。
寅はエネルギーを蓄える。
卯は扉を開けて土から出ようとする。
辰は土から芽を出す。※詳しくは『ちょっといい話第二章参照』)

に当てはめてみると、
大地からの栄養と、太陽のエネルギーを蓄え、いよいよ芽が「起きて」、
元気良くグングン伸びていく様を表しているのです。



私たちに置き換えてみると・・・
今までひたむきに頑張ってきた仕事、実績を信じて前向きに行動することにより、
周りの人々から、より多くの援助や協力を得て、眠っていた様々な能力を
「目覚めさせ」「起き上がる」
年になる事を暗示しているように思えます。

そういえば『蛇』が動くときも・・・頭を「起こして」から前に進みますよね。



平成25年癸(みずのと)巳年・・・
キーワードは「脱皮」「起きる」にあるようです。

今の日本・政治・経済・企業・・・
また、東北を始め災害に遭われた被災地・被災者の方々・・・
そして、私達。それぞれにこの干支が示唆するキーワードが、
勇気と希望と再生に大きな力となりますよう心よりお祈り申し上げます。



宮司のちょっといい話は…鎮守氷川神社

Posted at 2013年01月01日 14時24分40秒  /  コメント( 0 )

平成24年 干支のおはなし 『辰』

干支のお話し
辰(たつ)


 昨年は、思いもよらぬ災害が多発した年でした。
反面、日本人の「結束力」や「絆」という忘れかけていた
『日本人の心』を再確認することができた年でもありました。
この気持ちをいつまでも変わらず持ち続けることこそ、
被災者支援や誇りある『日本の将来』につながるのではないでしょうか?

 本題に入りますが、昨年の干支である【卯(う)】のお話を
ご記憶の方も多くいらっしゃると思いますが、
卯とは扉(とびら)を表すものでした。
昨年は日本、政治、個人・・・それぞれの「扉」が開けられた年。
その「扉」は、未来を開くものであったり、
試練のものであったり、様々だったと思います。
あなたはどのような「扉」をお開きになりましたか?


 さて、今年は辰(たつ)』歳です。
動物(?)でいうと『龍』
西洋では、ドラゴンと言ったりします。
干支のうちこの『龍』だけが想像上のものです。
誰も見たことがないのに、世界中で知らない人がいないという不思議なものなのです。
一般的には、『昇り龍』『玉を持つ龍』が描かれ、
縁起の良い幸運を招く象徴とされているようです。


 一方、干支の『辰』の意味ですが、これに「手偏」を付けるとより解り易くなります。
『振(ふるう)』という字です。
同義語に「奮」「震」があります。
これは、 「物が自分の持つ生命力、活力を発揮して振動する。」という意味があります。

ちょうど「龍」が身を振るわせて天に昇っていくように、
今までの努力や経験から得たものを支えとして、自らを「振・奮」い立たせ、
世のため、人のために役立つよう十分に力を発揮していく・・・

という年なのです。

例えば、「あれがあるし・・・これがあるし・・・」と、
行動を起こす前に「障害」を考えてしまう・・・。
あるいは、臆病な自分が「止めておけ!」と引き止めてしまう。
そんなときこの「干支のお話し」を思い出してみて下さい。
きっと、自分を奮い立たせる勇気が湧いてきますよ!

しかし、思いつきや勢いだけで突っ走ると、
「※画龍点睛(がりょうてんせい)を欠く」ことになりかねませんね。
慎重、かつ、ゆとりをもって歩き続けましょう!!


※「画龍点睛を欠く」
 画龍・・・龍を描く。 点睛・・・瞳を入れる。


ある画家が、壁画に「龍」を描くこととなり、
いよいよ仕上げに「瞳」を入れたところ「龍」に命が吹き込まれ、
天に昇っていった・・・というお話し。
つまり、これを「欠く」ということは「龍」に「瞳」を入れ忘れるということで・・・
ほとんど仕上がっているのに、肝心なものが不足しているだけで、
すべてが台無しになるということ。



鎮守氷川神社 第三十六世 宮司


ちょっといい話は・・・・鎮守氷川神社

Posted at 2012年01月10日 15時40分05秒

ちょっといいはなし!来年の干支『卯』について!

 今年も残りわずかとなりました!
ちょっとといい話、今回は来年の干支『卯』についてです。
来年一年の過ごし方、指針として、目標達成の道しるべです!

 平成二十三年は「辛(かのと)卯(う)年」
『辛』が十干、『卯』が十二支ということになります。

「来年の話をすると鬼が笑う」

と申しますが、年末のこの時期であれば、
もう「人が笑う」話をしたいものです。

その昔から「笑門来福(笑う門に福が来る)」という
日本の良きことわざがあるのですから!


 年末・年始の過ごし方につきましては、
前にもご紹介させていただきましたように、
年の瀬の大掃除・餅つき・お節料理等々の行事はすべて、
新年に「歳神様(としがみさま)」を迎える「おもてなし」の心と準備でした。
それをすることにより「歳神様」は、
その家々に気持ち良くおいでになり、一年を見守ってくれるのです。
そして、福を招き、豊かに、潤いある毎日を提供して下さるというわけです。

これは、日本ならではの習慣であり、
「謙虚に、そして心豊かに生きるための知恵」と言えるでしょう。

今や情報文化の発達は目覚しく、
あらゆる情報が瞬時に手元に供給されます。
誠に便利で有り難いことではありますが、
ややもすれば、過剰な情報の波に呑み込まれ、
古来から培われてきた大切な「基本」を忘れがちになってはいないでしょうか。

日本人の心である「一人で生きる」のではなく
「生かされている」という感謝の気持ちを呼び起こしてくれるのが
「年中行事・人生儀礼」にほかなりません。


 さて、「辛卯」の干支にまつわる話をさせて頂きます。
まず、十干の「辛(かのと)」です。
これは、「新しい」という意味を持ち、
「新しい」とは、今までになかった・今までと異なったということを示します。

つまり、『新しい発想へのチャレンジ』といえるのではないでしょうか。

政治・経済・社会・・・

まさに混迷をきたしている現在にあって、
打開に必要なエッセンスは、

物質的な豊かさ心の豊かさ

一人で生きている生かされている

という謙虚で崇高な心があってこそ生まれるものなのです。


 次に、十二支の「卯(う)」です。
まず、ここまでのおさらいから始めることにします。
「子(ね)」は「種子(たね)」を表し、小さい粒ではありますが、
やがて大木になったり、大輪の花を咲かせるという、
大きな可能性を持つ「始め」を示した年でした。

「丑(うし)」は「紐(ひも)」を表し、
ちょうど「種子」から「紐」を出した状態、
つまり、「芽」を出す年となりました。

「寅(とら)」は「演(えん)」を表し、
四方八方に力を注ごうとする結果「芽」と「根」を地道に伸ばす年でした。

 そして「卯(う)」と続きます。


 時刻であれば、午前六時頃で「夜明け」にあたります。
「卯」は「扉(とびら)」の象形文字といわれています。
「子」「丑」「寅」と植物の成長に合わせ
「種子」「芽」「根」と変化してまいりました。

しかし、その変化は「土の中」という、
いわば暗い中の出来事だったのです。

いよいよ「扉」を破り、「土の中」から
明るい外の光を浴びようとすることを意味するのです。

つまり、暗い土の中で栄養を蓄え、努力を重ねてきたことが、
ついに、明るい場所で遺憾なく発揮される年と考えることができます。



 「卯年」では、
暗いところから明るい場所に舞台が移ります。

政治も経済もそして、日本全体が「扉」を開き、
明るく活気に満ちた年になる事を願ってやみません。


 いかがでしょうか?
来年は心の豊かさと生きる喜びの中で
「笑門来福」のすばらしい年でありますよう
心よりお祈り申し上げます。


鎮守氷川神社 第三十六世 宮司敬白


鎮守氷川神社はこちらから・・・

Posted at 2010年12月21日 01時03分24秒

平成22年 【寅年】のお話

干支のお話「寅」

 平成22年は「庚(かのえ)寅(とら)歳」で、庚が十干、寅が十二支ということになります。前にもこのコーナーでお話させて頂きましたが、十干・十二支が対になって生まれ年を表すにも拘わらず、十二支は答えられても十干を言える人はそうはいません。
 なぜならば・・・十二支は一生変わりませんが、十干の場合、甲子(きのえね)生まれの人の12年後は丙子(ひのえね)、24年後は戊子(つちのえね)・・と、十干は61年目に元に戻る(甲子)まで4回変化するのです。
 皆さん今一度生まれ年の「十干」を確認してみてはいかがでしょうか?


 「寅(とら)」は、十二支の動物では「虎」。時刻は午前4時を示します。まず「虎」にまつわるお話です。「虎」はもともと日本には存在しない動物なので、安土桃山時代の武将・加藤清正が異国で「虎退治」をするまでは、庶民には想像でしかありませんでした。その後は世に広く知られるようになり、「虎」は強いばかりでなく、一日にして「千里行って、千里帰る」という行動力とバイタリティーの象徴とされるようになりました。
 尚、「虎」は夜行性の動物なので、午前4時を意味するには相応しいかも知れませんね!


 さて、そろそろ本題に入りましょう。「寅」の意味するものと、この歳の心構えについてのお話です。それにはまず「寅」の前の「子(ね)」「丑(うし)」のおさらいが必要となります。「子」は種子(たね)のことで、やがて大木や大輪の花を咲かせるための準備段階を示す歳でした。そして、「丑」。糸偏を付けた「紐」という字は種子から「根」が出た状態を表し、本体を支えるために地道な努力を続けることでした。そして「寅」は、子・丑同様にまだ土の中であることには変わりありませんが、以下にお話し致しますように、これまでの準備や努力を糧にいよいよ「芽」を出し、自らの力で外の光を浴びようと「伸び行く」ことを示します。


 「寅」の字を解説すると・・家の中で矢を引き伸ばすという造りになります。これは、家長が真っすぐに伸びることを意味します。つまり、子・丑と周囲からの影響を受けて成長していくことを意味してきましたが、「寅」につきましては、今まで受けた様々な恩恵や力を元に、「自ら伸びようとする」ことを示しているのです。家庭にあっては、家長が自覚と、伸びやかな気持ちを持って家族を引っぱっていくことになります。そして、会社であれば社長自らが先頭に立ち、会社の業績を伸ばすには何をすべきか!を考える歳といえましょう。


 寅にサンズイを付けると「演」という字になります。講演・演説・演劇の「演」です。これもやはり、「今までの成果を元に、自らの力を発揮し、大勢の人々を引っぱっていく」という、前述の内容を含んだ意味を持つのです。


 皆さんも「寅」の意味にあるように、「自らの力を信じ、自分を伸ばし」「虎」のように行動力とバイタリティーをもって「芽」を出すという、すばらしい年をお迎え下さい。

Posted at 2010年01月07日 10時07分46秒

その二 『丑』

『丑』年のお話


 平成21年は、己丑(つちのと うし)歳です。己(つちのと)というのが十干(じゅっかん)という名称で、丑(うし)を十二支(じゅうにし)と呼びます。これをあわせて干支(えと)と総称します。これらを組み合わせると六十通りの形ができ、生まれた年の干支に戻るまでに六十一年かかるということになります。これを「還暦」というのです。還暦に「赤い」ものを身に付けるのは「厄除け」の意味の他、生まれた干支、つまり「赤ちゃん」に戻るといういわれもあるのです。

 さて、本題に入りましょう。昨年は「戊子(つちのえ ね)」で、子(ね)は種子(たね)を表す年でした。種子はほんの指先にも満たない大きさしかありませんが、やがて大木になり、大輪の花を咲かせる要素が詰まっています。夢、希望、目標という種子に「努力」という栄養を与え芽吹かせるという年でしたが・・。あなたはいかがでしたか?

 それではいよいよ「丑」のお話しをしましょう。「丑」に「糸」偏を付けると「紐(ひも)」という字になります。種子から紐が出た状態・・これは「根」のことを意味します。「根」の役目は、土の中の栄養を吸収し幹に力を与えたり、本体を支えるという重要な仕事があります。つまり、「根」は前に出て引っ張る力ではなく、後ろから支える力、足元を固める力として働くのです。もともと「根」土の中にあって目には見えませんが、小さな種子がやがて大木になったり、花を咲かせたりできるように地道な基礎固めをして、芯を支えてくれるのです。さあ、何か見えてきませんか? 今年の目標や、歩き方が見えてきませんか?

 「丑年」が意味するものをあなた自身や社会に当てはめてみると、次のようになります。

 たとえ、すぐに目に見える結果が出せなかったとしても、地道に努力すれば必ず後に大きな実りを得ることになるのです。また、苦労をしながら自らの道を自らの手で切り開いて行く人には多くの人の支えてくれたり、大きな後押しがあることに「感謝」をする年となるでしょう。「家」であれば、家長を家族という「根」が力を合わせて支え、「会社」であれば、社長を従業員一同で地道な努力を持って支え合わなければなりません。逆に「根腐れ」をおこせば・・幹まで倒れてしまう結果になりかねないのです。

 これを今の日本に置き換えて見れば、急がず、慌てず、たとえ「牛」のようにゆっくりした歩みであったとしても、「紐」がからまないように、私たち一人がひとり「和」「感謝」「お陰様」等の「大和の心」を持って、「根」として「国」を支えていくことになりましょう。

Posted at 2009年06月13日 16時33分52秒

その一 『子』

『子』年のおはなし


 平成二十年の干支は「子(ね)歳」。多くの方は「子(ね)は鼠(ねずみ)」と謂うとらえかたをしていると思います。しかし、ここでは、皆様方がこの「子歳」をすばらしい一年にするために、どのような気持ちで過ごせばいいのか。「十二支」の神髄に触れながら解いていきましょう。

 「子(ね)」は、「種子(たね)・実(み)」を表し、「子供」の「子」でもあります。つまり、物事の始まりや誕生を表すのです。「種子・実」はそのまま放っておくと、千年や二千年経ってもそのまま変わりません。皆さんは、埼玉県行田市の「古代蓮」をご存じですか。あるとき地中深く眠っていた推定三千年前の「実」が掘り起こされ、翌年自然発芽したものなのです。このように、「種子・実」は「土壌」や「水」「土」などなど、「発芽」するには様々な条件を必要とします。しかし、「種子・実」は条件さえ整えば、やがて「大木」になったり、きれいな「花」を咲かせる可能性を秘めているといえるのです。「子供は宝」というのもこれと同様のことが言えるからではないでしょうか。

 少しずつ何かが見えてきませんか。そうです。皆様はそれぞれ、「夢」「目標」「目的」など、たくさんの「種子・実」をお持ちです。しかし、放っておいては「百年」そのままなのです。それを発芽させるには、どんな栄養を与え、どんな土や光を与えればいいのかを「子歳」は教えてくれます。また、何かを始めたり、何かにチャレンジしたり、初心に立ち返ることの大切さなども、この「子歳」は気付かせてくれているのです。日本もそろそろ「初心」に立ち返る時期なのです。「大」きな「和」の「国」を、「やまと」と読ませた先人の「心」。世界一麗しき山河有する国。蛙が池に飛び込んだだけで歌が出来るようなあの時代、あの心に・・・。

Posted at 2009年06月13日 16時30分28秒