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2012-04-26

宮司の ちょっといい...

 3・11の震災以降、
「復旧・復興」の旗印として、
という文字をよく目にします・・・。

おそらく皆さんも、テレビ・ラジオ・ポスターなどで
ご覧の方も多くいらっしゃることと思います。


 さて、改めてを辞書・辞典でお調べになった方は
ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?
そこで、辞書を紐解いてみることにいたしましょう。
そこには思いもよらぬ文字が並んでいます。



『絆』・・・一般的な辞書の始めに・・・】

「牛馬、家畜などをつなぎとめて置く綱のこと。」
と書いてあるのです。
驚きですね!
少なくとも我々が『絆』という言葉を聞いて抱くイメージとは
大きく異なっていますよね。

次に出てくる解説は・・・
「断ち難い恩愛(おんない・おんあい。)。」
と記されています。
これも私たちがによせる思いと少しニュアンスが違っています。

そして、きわめつけは次の解説です。
「自由に出来ないようにする綱。」
どれもこれもびっくりするやら、頭をかしげるやら、
本来私たちが『絆』から受ける思いとは程遠い解説ばかりなのです。


 一方、 「日本人のこころ」の源流をたどれば、
は、 「稲作文化」を起因とし、
そこから培われた精神性を指すことになります。
実は、その精神性は我が国固有の宗教である
「神道(しんとう)」の根幹でもあると言えるのです。



それは・・・



○『絆』とは先ず、「結束力」です!

 稲作については、周知のとおり一人の力ではとても及ばないことは、
だれが考えても知り得るところです。
多くの力が結集され、初めて稲作が成されるのです。
これがいわゆる、「和」の心です。
そして、「大」きな「和」と書いて我が国を表すのも納得のいくところです。
世界からもこのことは、敬意の心をもって称賛されているところなのです。


○「絆」の次の特性として、「秩序」が挙げられます!

 何事においても順序・順番・規則を守り、
同時に道理を理解しなければなりません。
特に稲作にはこれが最も必要な条件になるのです。
好き勝手に稲作はできるものではなく、
季節・天候・土壌・モミ等が重要なポイントとなり、
経験と知識がなければなりません。
少しでも順序が異なったり、順番を間違えたりすると「稲」が育ちません。
かつては、稲が育たなければ「死」を意味したのです。
これが、「秩序」を重んじる原点になっているのです。
「稲」のことを知り、「秩序」を守ることが、命を繋ぐ「稲」の根本なのです。


○三番目に『絆』支える「感謝」の精神の存在を忘れてはいけません!

 天の恵みや地の恵、人と人とのお蔭様があって、
初めて「豊作・豊饒」が迎えられます。
秋に神社で行う「新嘗祭(にいなめさい)」は、
ただの収穫に感謝するお祭りではありません。
「命」を戴くことができるという、
最も重要で、喜びにあふれるお祭りなのです。
天の神さまの恵みがあったればこそ・・・。
大地の神さま恵みがあったればこそ・・・。
人々の恵みがあったればこそ・・・。
これが日本人の感謝の原点なのです。



 いかがですか、日本人の「精神性」が見えてきませんか・・・
とは、「日本人の精神」そのものなのです。
ですから、詳しい意味が分からなくてもいいのかもしれません。
震災以来、あちらこちらで見かける『絆』の意味が、
「結束力」「秩序」「感謝」という意味として共感されているのです。



 日本人は過去にいろいろな国難から立ち上がってきました。
そして、我々はその恩恵の上に生かさせて頂いています。

今度は、私たちの番です!
本来持ち合わせている

『大和魂』=『絆』

を、今一度日本全体でよみがえらせて、
「復旧・復興」の原動力としようではありませんか。




Posted at 2012年04月26日 11時14分04秒