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2012-03-15

宮司の ちょっといい...

建物と神様】      

 日本では古来より、家を建てる前に
『地鎮祭(じちんさい・とこしずめのまつり)』が行われます。
近年、当神社への『地鎮祭』の依頼(※特に若い世代)が増えています。
これは、もちろん「工事の無事を祈り、住み易い家を建てたい!」
という願いもありますが、
若い人たちが無意識のうちに伝統的な
「日本人のこころ」への回帰があるように思えてなりません。

<実は『地鎮祭』には更に深い意味があるのです。>

 日本の神さまは神社にだけでなく、土地や建物、樹木や井戸等々、
あらゆる所にお鎮(しず)まりになっています。
ですから、私たちは無意識のうちにそうして
お鎮まりになっている神様にご挨拶申し上げ、
御加護をお願いしたくなるのです。

 家とは単なる「住居」「建物」ではありません。
大切なお客様を迎えるのはもとより、
何よりも忘れてはいけないことがあります。
日本には古くから、お正月には「歳神様(としがみさま)」をお招きしたり、
お盆には祖先の「御霊(みたま)」をお迎えするという
文化・伝統が脈々と受け継がれています。
つまり家とは「清浄にして特別な場所」でもあるのです。
また、『土地』は「神様からお預かりしている」という概念がありますので、
家を建てるときは『土地の神さま』にちゃんとご挨拶をする必要があります。
更に、工事の安全や無事の竣工を祈るのが『地鎮祭』の本来の意味で、
もっとも一般的で重要な建築のお祭りです。


 それでは、『地鎮祭』とは具体的にどんなお祭りでしょうか?

〃築場所を清掃し、そのほぼ真ん中に竹を四本立てます。
 これは「ここへ神さまをお迎えします」という目印です。
∈彙鼎鮹屬い董∧董酒・魚・乾物・野菜・果物・・・などの「お供え物」をします。
施主・設計・施工者が参列します。

― 準備が出来て、いよいよお祭りが始まります ―

ぁ嵜絶(ひもろぎ)・・・榊や御幣でできたもの」を立て、神さまをお迎えします。
タ声腓気鵑、神さまにご挨拶をして土地を祓い清めます。
工事安全・無事竣功・家内安全などを神さまに祈る「祝詞(のりと)」が奏上されます。
土地の四方をお祓いして、塩や米を撒きます。
╋牟(たまぐし)と呼ばれる榊の枝の葉に願いを込めて神さまに捧げます。
神さまにお還(かえ)り頂きます。
お供えしたお神酒(みき)で乾杯して、喜びを共有します。

重要なのは、神さまをお迎えして行われる『お祭り』であることと共に、
施主と施工者の契りを結び信頼を深める等、
ただの「イベント」ではないことなのです。


 次回は上棟祭、竣工祭・・・と続きます。

※氏神(うじがみ)さまと、産土(うぶすな)さま
 もともと、氏神さまは血縁関係のある一族の神さまで、
 産土さまは生まれた土地の神さまでした。
 しかし、今日では私たちが住んでいる地域や人々を
 守ってくださる神様を氏神様と呼んでいます。


Posted at 2012年03月15日 16時32分50秒

平成二十四年 三月十五日

本日午前6:00より月次祭が行われました。

昨年の今日は震災直後で、
被害状況も見えず、原発の先行きの見通しも立たない中、
神事が行われたのを鮮明に覚えております。

あれから一年が経ちました。
私達の日常は3月11日以前のものとほぼ変わらないものになりました。

しかしながら、被害の大きい場所、原発周辺は時計が止まっているかのように
震災直後の様相をなしている所も少なくありません。

【絆】という聞こえが良いものを謳うだけでは意味がありません。
絆ってなんだろう、何との絆なんだろう・・・

被災者の方が『私達は生かされている』という言葉をおっしゃっているのを
テレビで多く目にします。

日本全体が『生かされている』という謙虚な気持ちに包まれたときに
日本の本当の姿がよみがえると思います。

その生き方こそが大きな和の国の魂を持つ(大和魂)民族、
日本人なのだから・・・



月次祭は、日本の、また皆様の安泰を祈願するお祭りでございます。
次回は、四月一日、朝六時より斎行致します。
当神社では、参列いただいた方には、まずお祓いをお受けになり、
お祓いいたしました『神塩(みしお)』をおわかちいたします。

※『神塩』は数が限られており、
 お一人様一つとさせて頂きます。
 無くなり次第終了となりますのでご了承下さい。
 本日の月次祭は50体のご用意となりました。

また、鎮守氷川神社では、
このたびの『東北太平洋沖地震・東北関東地震』の
被害者の皆様の除災招福祈願と復興祈願を、
毎日午後5:30より行っております。

つきましては同時刻に多くの方々が神棚・
あるいは東北方向に祈願することにより、祈願が届けられ、
一体感が生まれ大きなパワーとして現地に届けられます。
また、神社にて義捐金も賜っておりますので、
同時刻のお参り等もお待ちしております。

何卒多くの方々にお知らせしたいと考えます。

私たち神職が今できること・・・
それは【祈る】ことです。
多くの神社が祈願をすることこそ、
日本の早期復興につながることと信じております。
皆様方もご一緒に御祈願しましょう!!

がんばれ東北!!


月次祭は・・・鎮守氷川神社

Posted at 2012年03月15日 13時26分11秒