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平成25年 干支のお話 『巳』

平成二十五年 干支のお話し『未(ひつじ)』



鎮守氷川神社 三十六世宮司 鈴木邦房


『巳(み)』は、時刻で言うと午前10時頃に当ります。

十二支の動物では『蛇(へび)』が当てはめられています。

『蛇』は世界中の至るところで生息しているため、
これにまつわる話も枚挙にいとまがありません。

しかし、その大凡は日本と同じように「不気味なもの」「執念深いもの」とされていて、
『蛇』といたしましても、とても不本意な形容が多いようですね。

一方、「縁の下に白い蛇を見つけると、家内安全の家となる!」
「白い蛇の夢を見ると・・・お金が舞い込んでくる!」とか、
また、歴史的に見ても、古代エジプト第18王朝12代目の王、
ツタンカーメンの黄金の覆面には『蛇』が飾られているように・・・
守り神や、その使いとされる「神秘的な動物」として扱われているところもあるようです。

また、『蛇』は「脱皮」する生き物という特徴を持ちます。

「脱皮」とは、成長につれて古い外皮を脱ぎ捨てるという意味で、
転じて、進歩・発展のために過去の考えを捨てるという意味でもあります。

現在の我が国も、様々な分野で「脱皮」が必要な時期に来ているのかもしれませんね。



また、干支が示す『巳(み)』には、
「興す」という大変力強い意味があることを聞いたことがあります。

『巳』は「己(おのれ)」と微妙に異なりますが、
両方共に「曲がりくねった物の象形文字」ですから、
同義と考えることができます。

そこで、その「巳」に「走」を付けると「起」という文字となり、
「興きる」に通じる働きをしているのが分かります。

「起きる」というのは、
「目を覚ます」「身をおこす」「もちあがる」という意味があり、
ここで、その『巳』=「起きる」を植物の成長と干支の成り立ち

(子は種子の子。丑は種子から根が出る。
寅はエネルギーを蓄える。
卯は扉を開けて土から出ようとする。
辰は土から芽を出す。※詳しくは『ちょっといい話第二章参照』)

に当てはめてみると、
大地からの栄養と、太陽のエネルギーを蓄え、いよいよ芽が「起きて」、
元気良くグングン伸びていく様を表しているのです。



私たちに置き換えてみると・・・
今までひたむきに頑張ってきた仕事、実績を信じて前向きに行動することにより、
周りの人々から、より多くの援助や協力を得て、眠っていた様々な能力を
「目覚めさせ」「起き上がる」
年になる事を暗示しているように思えます。

そういえば『蛇』が動くときも・・・頭を「起こして」から前に進みますよね。



平成25年癸(みずのと)巳年・・・
キーワードは「脱皮」「起きる」にあるようです。

今の日本・政治・経済・企業・・・
また、東北を始め災害に遭われた被災地・被災者の方々・・・
そして、私達。それぞれにこの干支が示唆するキーワードが、
勇気と希望と再生に大きな力となりますよう心よりお祈り申し上げます。



宮司のちょっといい話は…鎮守氷川神社

Posted at 2013年01月01日 14時24分40秒

 
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