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ちょっといい話 建物と神様(最終章) た醒と家庭の神様

ちょっといい話 建物と神さま(最終章) 

た醒と家庭の神さま



「建築と神さま」の最終章となりました。

地鎮祭から始まりましたこの章では、
日本の場合「家を建てる」ということは、
ただ単に「建築」をするということではないと言うことでした。

そこには、数々のお祭りがあり、様々な意味や意義が含まれているのです。

このしめくくりとして、いろいろな「家庭の神さま」をご紹介申し上げたいと思います。


家の「竣工」の後、
「神棚」を設けて「神さま」をお祀(まつ)りするということは
「工事の結び」というけじめもありますが、
最も重要なのは・・・
「この家が末代までも栄えますように!」ということにあります。

また、常日頃から「神さま」を感じて、
御守護(おまもり)されていること・
何事も無く過ごさせて頂いていることへの感謝等々、
先祖から私たち、私たちから子孫に伝えていくべき
「日本人のこころ」や「感謝」がそこにはあるのです。

そしてその「祈りや感謝」の情操や姿勢こそが、
物や人を大切にできる誠実な人間へとを育てる原動力となるのではないでしょうか。


さて、ここで、「神棚」について解説していきましょう。

神棚をお祀りする方角は基本的には「南向きか東向き」ということですが、

現代の住宅事情により「西向きや北向き」でも
いけない理由はありませんので、ご安心下さい。
(お祀のしかたは前章参考)。

次に、「お祈りの作法」です。

これは、別に決まりがあるわけではありませんが、
基本的には始めに「二礼・二拍手・一拝」をしてから祈ります。

そして、「感謝」の気持ちを伝えてから「祈る」という順番がよいでしょう。

その「形」になって伝えられていくものです。


次に、
「あの家には『荒神様(こうじんさま)』がある」
「あのお宅には『稲荷様(いなりさま)』が庭にある」
という話をお聞きになったことはありませんか?

このように根強い信仰を集める「家の神さま」をご紹介して
「建築と神さま」を結びたいと思います。


『荒神様(こうじんさま)』

「竈神(かまどかみ)」「三方荒神(さんぽうこうじん)」
「火の神」など様々な呼称があり、主に竈(かまど)・台所を中心とした各家の「火」を扱う場所にお祀りされる神さまです。食物の煮炊きに用いられる竈は通常一軒に一カ所であったため、家を象徴するものと考えられました。分家することを「竈を分ける」などいうのも、こうしたことによるものです。「竈神」は、単に火伏せ(防火)の神というだけではなく、農作の神やその家の富や生命など生活全般を司る神として広く信仰されています。松や榊を竈神の依り代(よりしろ)とするのも特徴的です。



『稲荷さま』

「お稲荷さん」という呼称で親しませているこの神さまは、実は本名があります。「倉稲魂」「宇迦御魂」と書いて『うかのみたま』というのがお稲荷さんの神名です。農村部では五穀豊穣を祈る農業神として、また都市部では商売繁昌や病気平癒などの神さまとして庶民の篤い崇敬を受けています。一方、狐(きつね)をお稲荷さんのお使いとすることですが、これは稲荷神の性格と関連しています。この信仰は、「いなり」の語源を「いねなる」つまり、「稲成る」で稲の稔りの頃になると山から里に現れる狐を神聖視したとも、また、狐の尻尾がたわわに稔る稲を連想するところからともいわれております。このほかにも、春日の鹿や日吉の猿など多くの動物が神のお使いとされており、こうしたことは自然との共存を大切に考えてきた日本人の信仰によるものといえます。



『七福神』

 「七福神」といえば福神が宝船に乗って海を渡っている絵画を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。これらは福や富を呼び寄せる縁起物として、根強い人気があります。七福神には、恵比須(えびす)・大黒天(だいこくてん)・弁財天(べんざいてん)・布袋(ほてい)・福禄寿(ふくろくじゅ)・寿老人(じゅろうじん)・毘沙門天(びしゃもんてん)が配されています。この中で日本の神様は「恵比須様」だけで、他はインドの神様(大黒天・弁才天)、中国の禅僧(布袋)、道教の神(福禄寿・寿老人)、仏教の四天王(毘沙門天)として知られています。このように日本の神様もいれば、外来の神様もおり、別々に信仰されていた神々が集められ、七福神信仰として体系化されました。これには現世利益を望む一般庶民の願いがあり、宗教を越えて広く信仰されるようになったのです。現在、全国各地で盛んな七福神巡りに、神社もあれば、寺院もあるのはこうした理由からなのです。


恵比須=海上・漁業・商売繁盛。
大黒天=福徳、財宝を人々に与える。
弁財天=音楽・弁才・財福をもたらす。
布袋=福を招く。
福禄寿=福・俸禄(ほうろく。職務に対する報酬)・長寿の三徳を与える。
寿老人=長寿を授ける。
毘沙門天=財宝を守り、豊饒をもたらす。


(参考資料・神社本庁・神道いろは)



Posted at 2012年08月29日 02時40分12秒