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〜 年中行事 А

 いよいよ、年中行事も結びの章となりました。


 暑い夏も『秋雨』を重ねる毎に、空は高く済みきってまいります。
稲刈りを終えると、いつの間にか、『セミの声』から、
秋の『虫の声』に耳を奪われます。

そういえば、半袖から長袖に変わるころ、
どこからともなく『笛や太鼓の音』が聞こえてくる、
という思い出はありませんか?
残念ながら今ではなかなか、
都会などでは味わえない風情となってしまいましたが・・・


秋祭り

 一言でいうと『秋祭り』は、収穫への感謝の祭りと言えるでしょう。
稲が中心の日本では、春の祈年祭・田植え・草刈り・虫追いと続き、
寒暖、風雨などに一喜一憂しながらほぼ一年間、
成育に気を配りながら稲刈りになります。
『米には、八十八の手がかかっている・・・。』と古くからの諺のようにいいますが、
正にその通りのようですね。

こうしてみますと、
当たり前のように戴いている毎日の『ご飯』も、
『感謝』の気持ちがわいてくるというものです。


 日本では、お米の『収穫祭』これが秋祭りということになります。
正式には『新嘗祭(にいなめさい)』といいます。

この『新嘗祭』は宮中の神事でもあり、
天皇がその年の新穀を天地の神々に供え、
自らも食す『新人共食(しんじんきょうしょく)』の重儀とされています。

一般には明治六年の改暦により、
11月23日が『新嘗祭』とされ『祝祭日』となりました。

いまは『勤労感謝の日』という名称となっているので、
なかなか本来の『米の収穫祭・新嘗祭』の意味が伝わりづらくなっているのです。


 なぜ、宮中の大事な祭事と位置付けられ、
また、祝祭日として今日まで残されてきたのか、
これには更に深い意味があります。

『新嘗祭』において、お米の『収穫』を喜び合い、
感謝するのは当たり前の事ではありますが・・・。
豊作であれば、来年の『命』がある。
逆に凶作ならば『命』が危ういということであるならば、
『新嘗祭』は、『命』の祭りとして、喜び合い、感謝するという、
大切なお祭りなのであります。


 ところで、年配の方はご存知だと思いますが・・・

『♪村の鎮守の神様の 今日はめでたいお祭り日♪
  ドンドンヒャララ ドンヒャララ ドンドンヒャララ ドンヒャララ 
                         朝から聞こえる 笛太鼓』


 『村祭り』という小学校唱歌です。
そして、二番、三番に・・・

 『今年も 豊年万作で 村は総出の 大祭り・・・』

 『実りの 秋に神様に 恵み讃える 村祭り・・・』
と続くのです。


 これほど、『新嘗祭』の本当の心や、
真の姿を伝えているものはありません。

この唱歌が歌い上げている、祭りの本来の意義を風化させないことで、

日本人の『心』『命』を『感謝』と共に伝え、
継承していくことこそが、
『本当に大事なこと』ではないでしょうか。



 まだまだ『本当に大事なこと』は、たくさんあります。
皆さんも一緒に探してみて下さい。
そして、未来の子供たちに伝えようではありませんか。


Posted at 2010年10月20日 17時40分14秒