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2009-08 の記事

文字の品格

書は人なり  という言葉があります。

中国は唐の有名な書家<柳 公権=りゅう こうけん>という人が 『心正しければ筆正し』という言葉を残しています。

ここのところ ◯◯の品格 という言葉がやけに目につきます。

書も品格が大事という事は 文化書道創始者の 西脇呉石先生の言葉です。
これ見よがし 下心見え見えの字 これでどうだ!上手いだろう!
展覧会でよく見かける作品です。

よく テレビのコマーシャルや ドラマのタイトルを書家が書いているのを 見かけます。

N.H.K大河ドラマのタイトル 『篤姫』の字は素晴らしかった。『天地人』はいけません。
新進気鋭の若手の書ですが なぜ天の左払いをあんなに ひらひら上げなければ いけないのか判らない。
地の最後の部分 百歩譲って良しとしても 人の角度が不自然で窮屈です。

人と言う字は お互いが支え合っている形ですが 全く無視しています。将来のある若手が このまま駄目になってしまわない事を祈るのみです。ドラマの内容にもそぐわない。

『風のガーデン』 亡くなった 緒形拳が書いたタイトルは 絶品です。
筆に無理が無く 飄々と 風任せの字です。 誰も真似出来ない。極地の書です。

江戸時代の名僧 良寛が嫌いな物は 書家の字 だそうです。

あっ いけない! 私も 書を生業としていたんだっけ!!
謙虚に 自戒を込めて 精進致しましょう。    09/07/02 書道担当 畑田穂苑 


Posted at 2009年08月12日 16時40分21秒  /  コメント( 0 )

困った時の紙頼み

墨はけちれ、紙はけちるな。

昔 書道の先輩に言われた言葉です。一つの作品を仕上げるのに500枚も700枚も書いたのは修業時代の話です。

えつ?そんなに沢山? 
そうなんですよ。特に縦2メートルなんて大きな画仙紙一杯に長い漢詩を書く時には 一回に10枚 20枚でも 何回も駄目だしをされている内に あつという間に在庫が尽きて もう一反(一反は50枚)もう一反 気がつけば反古紙の山 これが高いのなんの 手漉きだったりしたら 私の乏しいお小遣いなんか あつという間になくなります。

あー書かなければ〜万円なのに 書いたばっかりに ゴミ〜なのです。(無論 もっと安いのもありますが、、、
また和歌などを書く紙は料紙といってぼかしがはいっていたり 金 銀 砂子がちりばめてあったり それはそれで結構なお値段です。)
昔はちり紙交換のおじさんが これは良い紙なんだよね〜と言って 喜んでちり紙と交換してくれたのに この前 資源ゴミの日に出したら これは燃えるゴミの日に出して下さいと張り紙がしてありました。

大分前 中国は楼蘭の遺跡から残紙が出て来て 紙の歴史が早くなったというニュースが流れました。
日本には推古天皇の頃に高麗から伝えられたとのことですが 今 日本の紙漉の技術は世界一ではないか、、、と私は思っているのです。

文化交流では必ず折り紙の先生や 和紙人形の先生がご一緒します。その作品群の素晴らしさは全く目を見張る物があります。
布よりも紙のほうが張りがあって質感を出し易いのだそうです。生き生きとリアルな人形達 今にも動き出しそうです。もちろんその素晴らしい紙を生かしきった 先生方の腕がものを言う訳ですが、、、。

どこの国でも 紙は紙 中国のトイレットペーパーをご覧になられた方には 判って頂けると思います。いつでも現地の人に『ほんとうにこれが紙か』と聞かれます。
勿論『イエス オブコース』と答えます。

そんな時 私の低い鼻はぐ〜んと高くなるのです。  
                  09/04/10  書道担当  畑田穂苑


Posted at 2009年08月12日 15時50分46秒  /  コメント( 0 )

墨は五彩?やっぱり墨...

墨絵の展覧会に行かれた事がおありですか?

全てではありませんが、まるで日本画の展覧会と間違えてしまうほどカラフルです。

色を使いだしたらきりがないので私は今も墨に拘っているのですが、、、墨は本当に怖いもので描けば描く程汚くなるんですね〜。
一本の筆に全てを預けてその筆の開閉だけで 質感を出して行くんですね。計算では出来ない世界なのです。
という事は逆にいえば思いがけず良い雰囲気に出来る事があって、、、

はまっていくんですね〜。

四君子の先ず最初は 蘭 春蘭 これは文字通り一茎一花の春の蘭です。葉の数は五枚 七枚 九枚と奇数に仕上げていきます。
一本の線 筆を開いたり閉じたりしながら 葉のねじれ 陽の表裏を表現していきます。

そして 花びら ふっくらと柔らかい花びらは難しいのですが フッと上手く行く瞬間があってそれは嬉しいものです。
茎はその花にしっかり栄養がいき渡るように細いながらもしっかり描いて行きます。薄皮の表現が独特です。
最後に濃墨で点心そして根締めの新芽を描き 根本に陰の薄墨をいれて出来上がりです

次はケイランという秋の蘭 とても香りが良いそうですが まだ実物にお目にかかる事ができません。
これは一茎多花です。花の向きを変えながら 蕾 開いたばかりの花 開ききった花、、、と描き分けて行きます。
あとは春蘭と同じです。ケイランの茎には薄皮はありません。

そして根本に赤い雅印を押せば もっと雰囲気の良い作品の出来上がりです。
『ス バ ラ シ イ!』
               09/03/13  墨絵担当 畑田 穂苑


Posted at 2009年08月12日 15時35分43秒  /  コメント( 0 )

書の学び方

好きな字を見つけて真似をする。と申しましたが 特に世に有名な古い作品を 真似する事を『臨書』すると言います。最近 特に昭和以後の作品だと 臨書するとは言いません。

臨書の仕方に二つあって、形をそっくりに真似する事を『形臨』リズムや線質から気分や雰囲気を真似する事を『意臨』といいます。
勿論『意臨』の方が遥かに難しく又大切なことです。

形は前後左右に並ぶ字やスペースによって千変萬化しますから あまり頑なに形に拘ると身動きがとれなくなるのです。

それに形は長い歴史の中で結構流行があります。横広の字が流行ったり 縦長の字が流行ったり、、でもどうしても形が気になりますよね。
最初はそれでも良いでしょう。でも形は変わるもの と頭のどこかに入れておいてください。

書いても書いても似てこない、、、そんな時は見方を変えてみましょう。どんな線で書かれているか? それが判れば苦労はしない?  

その通りですよね。
そんな時ちょっとした一言アドバイス、、、これが効くんですよね。

『目から鱗』 ちょっとオーバーだって?とんでもない。
私自身それで救われた事多々であります。
でも昔ついていた師匠の口癖 

『教えない 盗め!』

泥棒じゃ〜ないよ つーの!それで苦労しましたから 私はどんどん教えます。いえ私が知り得た事全てお伝えいたします。貴方の為に、さらに続く未来の為に、、、、、。
                 09/03/11  書道担当  畑田穂苑


Posted at 2009年08月12日 15時35分03秒  /  コメント( 0 )

崩し字辞典って何ですか?

あまりお目にかかる機会の少ない 崩し字辞典 大きな書店や 大きな書道用具専門店にあります。当あかでみいにもありますが、、。

一番ポピュラーなのは 五体字類 といって片手で持てるコンパクトな物で西東書房という会社が大正5年に発行した物が 今も出版され続けています。
高田竹山が日本と中国の過去の素晴らしい漢字の 手書き を集めたもので お値段も手頃なのですが 楷書体をしっかり理解していないと 誤字になる危険があります。

本格的なものでは 書源 という二玄社から出ている藤原鶴来が編集した物もあります。重さも値段も立派なものです。

篆刻をする人が欠かせないのが 朝陽字鑑精萃(ちょうようじかんせいすい)篆書体ばかりの辞書でこれも西東書房から出ています。

もっと一般的なのが講談社の日本書道教育研究所編で 現代字体辞典 というのがありこれは書き順迄のっているのが特徴ですが 当用漢字を主に1970字を掲載しています。

字体 とか 五体とか いったい何でしょう。4000年とも5000年とも言われる歴史の中で様々に変化してきた漢字ですが より多くの人が使ってきた書き方が 一つの漢字に5種類あるのですね。
もっと沢山あるのですが 地方の限られた所で使われたものは埋もれているのす。

五体って何かといえばまず 篆書 これは古い石碑や現在も実印などに彫られている物です。
そして今殆ど一般的でなくなってしまいましたが 隷書、草書 漢の時代の木簡や竹簡に素晴らしい物があります。

そして皆様お馴染みの 楷書 行書 です。そして漢字の総数は、ナンと47000字とか!

気が遠くなりますね。まあボチボチお稽古致しましょう。 
             09/03/06  書道担当 畑田穂苑


Posted at 2009年08月12日 15時33分34秒  /  コメント( 0 )

書の二面性

ここの所寒い日が続いています。寒いとなんとなく気力がおちる?私だけかもしれませんが、

この熱さ寒さをどう乗り切るか? 思いきって気分を変えてみましょう。

書道には全く違う二つの顔があって 気分を変えるのには絶好のお稽古なのです。

実用書道 これは職人さんの字 10枚書いたら10枚全く同じに書けないと駄目です。例えば賞状の字 封書の宛名書き のし袋の表書き 誰が見ても美しく 正しい文字 これは時間をかけてコツコツと腕を磨いていきます。これはこれで楽しいお稽古ですが、、、、。

もうひとつは貴方にしか書けない作品を作る事。

漢字は<表意文字>一つ一つに意味がある。10枚の顔が全部違うのです。
『花』という文字から貴方はどんな花を連想しますか? 菫? 朝顔? 向日葵? それとも
カサブランカ、、、そう貴方が想像する花を『花』と言う字を借りて表現するのです。

誤字でなければデザインは 自由です。

一度崩し字辞典を開いてみて下さい。4000年の漢字の歴史のなかで先人達が『花』を様々に崩しているのです。
貴方が崩したからといって誰が文句を言えましょう。
中には『えっ これが花?』と思うような花があります。
ワクワクしてくる事 請け合います。寒さなんか吹き飛んでしまいます。

この世にたったひとつしかない花を貴方も咲かせてみませんか?  ちょっとしたこつを私がお教えします。
                09/03/01 書道担当 畑田穂苑.


Posted at 2009年08月12日 15時32分42秒  /  コメント( 0 )

墨色は無限です。

今日は雨です。

なかなか止みません.

日本は冬に、ほんの少し乾期があるだけで緑豊か 四季に恵まれ墨絵の景色には 事欠きません。中国から渡って来た墨絵ですが、日本の方がウエットな気がします。

以前文人(インテリ)の条件は、字が上手い事 そして漢詩が上手い事でした.後年そこに墨絵が入って来て三拍子そろった人を、三絶 と褒め讃えました。

今インテリの条件はなんでしょうか? 高学歴 高収入 そして背が高いこと?

漢詩と言ってもあまりピンときませんよね。中国の古い書物に 芥子園画譜 と言う墨絵の教科書があります。
先ず四君子 蘭(シンビジュウムではなく東洋蘭の事)竹 梅 菊 を勉強します。

文化書道の創始者 西脇呉石先生は日本最後の 三絶 と言われた人でその高弟 高野呉圃先生が考案された手本をもとに勉強しますが、それは書き順迄決まっていて、全く絵心のないかたでも安心してお稽古ができます。

書をやる人は画をやりなさい。画をやる人は書をやりなさい。
といって始めは徹底して線の勉強をします。

四君子の次は石 岩 山そして山水(山と水の理想郷の春夏秋冬)そしてオリジナルの作品が描けるようになります。

黒から 上手に水を含ませて 明暗の中の質感を求めてお稽古を積んでいきます。型取りをして塗り潰す ことはしません。全て一筆で表現します。

上手くいった時の感激は例えようもありません。あなたも是非味わってみて下さい。
               09/02/23  墨絵担当 畑田穂苑


Posted at 2009年08月12日 15時30分50秒  /  コメント( 0 )