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漱石の魅力

『夏目漱石の美術世界展』
 7月7日(日)迄 於 東京芸術大学 大学美術館(上野公園内)

   

漱石と言えば「吾輩は猫である」「坊ちゃん」が有名ですが、たまたま古書店で100円で手に入れた文庫本の中の『草枕』にはまっていたら、展覧会が始まっていました。

『草枕』の主人公は画家ですから、絵画の話は沢山出て来ます。ターナーは無論 サルヴアトル・ロザ 若冲から 蕪村 雪舟 etc でも漱石はそれだけではありません。

宿の主人が近くの寺の住職を呼んで 茶の道具を見せ さらに 硯を見せる件りがあります。

「いい色じゃのう 端渓かい」「端渓で鸜鵒眼(くよくがん)が九つある」

頼山陽が愛蔵したという 小豆色の硯 和尚は「山陽はいちばんまずいようだ。才子肌で 俗気があって面白うない」「春水の替え蓋」「なるほど春水はよう書くが、書は杏坪のほうが上手じゃて」

<床は平床を鏡のように拭き込んで 錆気を吹いた古銅瓶には 木蘭を二尺の高さに活けてある。軸は底光りのある古錦襴に 装幀の工夫を籠めた物徂徠の大幅である。>

俳句も沢山詠んでいるし 宿の女とのやりとりも まるで目の前に二人がいるかのような錯覚を覚える…… 100年の時を超えて今 私に語りかけてくる 漱石 ただ ただ 不可思議な男 漱石!

観てから 読む?              13/06/05 書道墨画担当 畑田穂苑

Posted at 2013年06月07日 19時34分48秒

 
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