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クメール伝統織物研究所「伝統の森」訪問

今日も朝7時にロビーに集合し朝食を取りに出かけた後、1時間ほど舗装されていないでこぼこ道を走り、クメール伝統織物研究所へと向かいました。
クメール伝統織物研究所とは、京都の手描き友禅職人だった森本喜久男さんがカンボジアの織物の美しさに魅入られて、ポルポト政権下で消えつつあった織物の伝統技術を復活させるために立ち上げた研究所です。

村に到着してすぐに森本さんのお話を伺ったのですが、屈託のない笑顔でカンボジアの織物について語る姿は少年のように楽しそうで、時間を忘れて引き込まれてしまいました。
クメール伝統織物研究所が本格的な活動を開始してから10年以上が経過した現在は、約300人の女性たちが働き、一つの村を形成しながら生活していますが、その道のりは平坦でなかったともおっしゃっていました。創設時には、多くの村々を回り昔から伝わるクメール織物の伝統的な技術をおぼえているおばあさんたちを探しながら、協力をお願いして回ったと言います。また、本当にいいものを村の中のひとが村の中のもので作り続けることにこだわった結果、畑の開墾や生活インフラの整備など乗り越えねばならない壁が多かったのです。しかし、それらを乗り越えてきた結果、伝統的な技術の復活にも成功し、森本さん曰くその伝統を超える作品をも生み出せるようになってきたといいます。それを示すように、彼らの作品は世界的にも高い評価を受け、博物館にもコレクションとして収蔵されるまでになっています。




クメール伝統織物研究所のポリシー
「道具を大切にせずして、いい仕事はできず。
 森を大切にせずして、生命を大切にすることはできず。」





この工房では、赤ちゃん連れのお母さんがたくさん働いています。
これは、安心して仕事ができるようにという森本さんの数ある配慮の一つです。
良いものを作るには、技術よりも何よりも「こころ」が大事であるとおっしゃっていました。
その時々の職人さんの心は、作品に如実に表れてくるそうです。


そんな彼らの仕事と生活の場を実際に見せていただいたのですが、とても10年ちょっとでゼロから作り上げたとは思えないことの連続でした。荒野から始まったとは思えないような周辺の豊かな緑や、村の畑で染料のもととなる植物を育て収穫し使用するという“地産地消”型サイクル、また村としての機能を充足させるための自家発電装置や学校の設置など社会システムがしっかりと構築されていたのが印象に残っています。




クメールシルクの繭。日本の繭の3分の1の大きさで、黄色い色をしていて、とても強く、この繭で作られた絹織物は水洗いできるのが特徴です。女性の髪の毛と同じでシャンプーで洗うのがいいそうです。

村の中を一通り見学させていただいたあとは、唯一この村で生産されたものを販売しているショップや森本さんが蒐集された貴重な布を見せていただき、楽しい時間を過ごしました。また、我々と一緒に研究所を訪問した宮塚先生も遺跡の発掘に関連した興味深いお話が聞けた様子でした。

森本さんは、「自分は結局は外国人。カンボジアの人たちが自分たちで自立できる支援をすることが私の役割です。」とおっしゃっていました。何もないところから、カンボジアの奥地で世界トップクラスの絹織物を作れるまでに成長し、世界中からこの「伝統の森」にお客様がいらっしゃるようになるまで、現地の皆さんを導いた森本さん。これからまた新たな目標に向かって準備を進めていらっしゃるそうです。心がとても熱くなる訪問でした。

そして午後からはオプショナルのコースごとにバンコクコースとプノンペンコースに分かれてそれぞれの目的地へと向かいました。
私が参加しているプノンペンコースは、1時間弱のフライトを経て夕方にプノンペンに入りました。さすが首都というべきかシェムリアップと比べて車も原付も圧倒的に数が多く、街の明かりの数や雰囲気もだいぶ異なっていて、全く別の国に来てしまったのではないかと思うほどでした。
プノンペンでの実質的な活動開始は明日から。どんな経験が待っているのか楽しみです。

1期生 島

Posted at 2010年02月09日 23時37分05秒