社会福祉法人のゆり会 のしお保育園は清瀬市西部に位置し、0歳児からの未就学児童を都営住宅の一階にある保育園で、お家と同じようにゆったりと健やかに育てます。
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(2019年7月)           新生・さくら文庫

 園の玄関を入ってまっすぐの廊下の先、園庭に出る扉(ここのサッシが悩みの種…皆さま、優しい開け閉めをお願いします)の右側に、大きな本棚があります。ご存じの方はご存じの、「さくら文庫」。1989年ですから、ちょうど30年前の卒園生、桜ちゃん(お兄ちゃんは清志君。アラフォーだって、「ちゃん」「くん」なのが保育園)一家がお引越ししていくとき、園にたくさんの絵本を寄贈してくれたのをきっかけに、作り付けの棚をこしらえてできた文庫です。

 長年こつこつと本を買い足して、もう読まれない本はときどきひっそりと引退して、いつも小さくリニューアルを重ねながら、どっしりと廊下の先にあります。お迎えの際、保護者の方の心の余裕度が試される一画でもあります。棚と棚の間に空いたスペースは、長年、子どもたちがムダに乗っかる場所でした。隙間があれば入りたいのが人情、でもちょっと危ない。ここにもうひとつ棚を足したいなあ、というのが、もうずいぶん長いことの懸案でした。

 去年、れんげ組の廊下のサッシがガタガタになった際(なにしろ39歳の園舎なもので)、近所の建具屋さんを紹介してもらいました。電話をするとすぐに来てくれたのは、昔々お孫さんが在園していたアライさんご夫婦。すこし耳の遠いご主人は、奥さんに大声で指示を出しつつ、一流の腕前であっという間に扉を直してくれました。

 これがご縁で、園内で次々に勃発するちょっとした修繕箇所(なにしろ39歳…)には、いつも「アライさーん」とお電話するように。そしてついに5月、ふとした拍子で「さくら文庫増設」をお願いしたのです。おー、これはなかなかオオゴトだぞ、と言いながら、アライさんが取り出したのは使い込まれた物差し。何かの裏紙に書き込んでいらっしゃる設計図の単位は、mやcmではなく「尺」「寸」です。一か所にたった一度、ピタッと物差しを当てては「えー、3尺5寸」などとつぶやくアライさんの隣で、しゃがんで作業を眺めているのは、ワクワクする時間でした。

そうしてできたのが、真ん中の新しい棚です。30年の味わいの焦げ茶の間に、まだ木の匂いが立つ白い棚が、でも何の違和感もなく並んでいます。元々きれいな白木に、遅番のSさんがさらに2晩かけて、ヤスって磨いてニスを塗って、スベスベに仕上げてくれました。Jさんが本のお引越しをして、新生さくら文庫です。アライさんから「100年持つよ」とお墨付きを頂いていますので、のしおがいつかお引越しするときも、もちろん一緒に参ります。今のしおにいる子どもたちの、さらに子どもや孫たちも、この棚から絵本を取り出す、かもしれません。

 無類の本好きだった前園長が引退して、新米園長には心の余裕が足りず、しばらく新刊の途絶えていたさくら文庫。これからまた少しずつ、子どもも大人も楽しめる本を増やしていきたいと思っています。オススメは、西原理恵子さんの『まいにちかあさん』シリーズ(マンガです)。仕事と子育てに疲れた夜、寝かしつけが終わった後で、是非!

Posted at 2019年07月01日 00時00分00秒

 
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