社会福祉法人のゆり会 のしお保育園は清瀬市西部に位置し、0歳児からの未就学児童を都営住宅の一階にある保育園で、お家と同じようにゆったりと健やかに育てます。
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(2019年3月)            虐待と、表彰状と

  春がすぐそこ、ですね。

 空気のぬるみに気持ちもゆるみ、思わず薄着にしてみたものの、家を一歩出たらまだまだ冬の朝。寒いとわかっているのに、やっぱりもう重いコートを着る気になれず、今朝も首を縮めながら歩いてきました。園までの道ですれ違う大人たちが、秋津駅へ向かって急ぎ足で歩きながらも、みんな道端の紅梅や白梅にちらっと目を向けていました。

 道を歩きながら、とか、髪を洗いながら、とか、歯を磨きながら、とか。ふとした拍子に、ずっと考えていることがあります。今、彼女は何を思っているんだろう、ということ。
死ぬほどの後悔、かな。どうしてこうなったんだろう、かな。1歳の娘はどうしているだろう、かな。…知り合いでもなんでもない、たぶん一生会うこともない女の人の気持ちを、自分のドタバタした生活の中の、うんと深いところで、考え続けています。

 千葉県野田市の心愛ちゃんの、パパに続いて、ママも逮捕されました。
夫の虐待行為を止めなかった、ママ。夫の不在時も夫の言うがままに食事を与えず、アザを見られるからと外に出さなかった、ママ。「止められなかった」「娘がやられている間は、自分がやられないで済んだ」と話しているという、ママ。

 20歳そこそこで心愛ちゃんを産んで、10年間。かわいいときも楽しかったことも、笑った顔も泣いてる顔も、数えきれない記憶があるでしょう。夫婦はしょせん他人、今は家族でも紙切れ一枚でいつでも他人。でも、子どもは。心に愛と名付けた、我が子は。我が子は!

 「ダンナなんて、どうでもいいじゃない。一人で育てるのが不安でも、お金に困っても、それでも、娘を虐待する奴と暮らすよりマシに決まってるじゃない。大丈夫、なんとかなるから、まず娘たち連れて逃げなさいよ。」
そんなことを言う人は、あなたのそばにいなかったのかな。逃げ方を知らなかったのかな。自分と娘には生きる価値があると、信じられなかったかな。自分も虐待されて育ったから。世界はこんなものだ、と。

 こんなことを書き続けていても、何にもならないなあ、と思っています。自分は虐待を憎む良識的な人間だというアピールがしたいわけじゃない、でもそうとしかなってない。だったら行動したい。でもどこで何をどうすれば良いかわからない。わたしみたいな大人が、今この国には腐るほどいるのでしょう。でも、気にしないよりマシ、と、思うしか。そこらを歩いてる小学生の顔がおかしかったら、声を掛ける。スーパーでぎゃんぎゃん怒ってるママがいたら、声を掛ける。おばちゃんであることの強みをここで使わなくていつ使う、と思います。


 さあ、やってきてしまいました。ゆり組16人の、その保護者の皆様の、卒園のときが。のしお最長記録、17年間、一度も途切れることなく通い続けられたOさんも、ついに今年で「卒園」。2年前に引退した前園長の純子さんが、「Oさんが卒園のときは、お父さんお母さんにも表彰状ね!」と言っていました。Oさんだけでなく、皆様に表彰状をお贈りしたいです。雨の日も雪の日も灼熱の日も、寝起きが悪い日も休みたいと騒ぐ日も…毎日毎日、朝に夕に、送り迎えお疲れ様でした。毎日お会いできなくなるのが寂しいです。お子さんと一緒でも、そのうちお子さんが保育園なんかコドモのところだから行かないと言うようになったらパパママだけでも、いつでも、遊びにいらしてください。お待ちしています。

Posted at 2019年03月01日 00時00分00秒

 
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