社会福祉法人のゆり会 のしお保育園は清瀬市西部に位置し、0歳児からの未就学児童を都営住宅の一階にある保育園で、お家と同じようにゆったりと健やかに育てます。
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(2017年10月)            人を育てるのは人。…と。

 9月2週目の金〜土曜、のしお伝統行事「ゆりのお泊り」に行って参りました。

埼玉県入間郡越生町、「朝日のあたる家」での一泊二日。多くのお子さんにとっては初めての、親元を離れてのお泊りです。頼りなくて申し訳ありませんが、実はわたしにとっても初めての「お泊り」でした。(去年までは純子さんの領域だったので、実際に参加したことはなかったものですから。)毎年6月、梅の実るころに職員有志で行く「お泊りの下見」のおかげで、どこでどんなふうに二日間を過ごすのかをよく知っていたもので、まるで自分もホンモノのお泊りに行ったことがある、かのように感じてしまっていたのですが。

 いやいや、行ってみたら!お泊りから3週間たった今も、目の前に鮮やかに浮かんできます。青い空の下、一面緑のお庭の先に川の水面がキラキラ光り、その中に解き放たれたゆりさん15人が目をキラキラさせて、体いっぱいに遊んでいる光景。越生の自然を知り尽くした「よしざわさん」(朝日のあたる家のご主人です)が、力の限り遊んでくれた午後が、まるで夢のように楽しかった記憶となって、思い出すだけで頬がゆるんでしまいます。大人だけで行く下見とはまったく別物の、「お泊り」でした。

 まったくワタクシゴトで恐縮ですが、実はここのところ何かと忙しくて、ちょっと疲れていたのでした。忙しいというのは心を亡くすと書きます、だから忙しく暮らしてはいけません、なんて昔読んだ記憶がありますが、そうは言っても大人にはいろいろあって、忙しいときは忙しい、ですよね。そして確かに忙しくしていると、心が、亡くなるとまではいかないけれど、豊かに感情を動かすのがちょっと面倒になって、自然と心を押さえつけてしまう、ときもある。わたしにとっては、そんなふうにバタバタと迎えたお泊りでした。

 それが、越生のたっぷりした自然の中で、風に吹かれながら子どもたちと川に浸かって遊んでいると。硬くなっていた自分の心がふわーっとほぐれていくのを、手に取るように、目に見えるように、実感したのでした。そしてその気持ちは、忙しい日常に帰ってきたあともずっと、心の中でいつでも取り出せる宝物になっています。

 人を育てるのは人だ。物ではなく、人だ。というのが、当園の保育理念の大前提です。が、もっと詳しく言うと、人と自然だ。と、付け加えたいと思います。保護者の皆さまはよくご承知のことと思いますが、のしおの園庭にも園内にも、“小さな自然”がたくさんあります。空や木や花や虫や…に、小さな人たちも、大人も、育まれ、慰められ、勇気づけられ、それがまた人の世界への興味や意欲へとつながっていく。というか、人も自然の一部なんだ。それを改めて実感したお泊りでした。

…伊藤さんたちは、しなければならないことがいくらでもあるので、とてもじゃないけれどそんなふうにのんびり考える余裕はなかったことでしょう。園長で良かったー、と、4月以来初めて思えたかもしれません…。

Posted at 2017年10月16日 10時20分41秒

 
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