社会福祉法人のゆり会 のしお保育園は清瀬市西部に位置し、0歳児からの未就学児童を都営住宅の一階にある保育園で、お家と同じようにゆったりと健やかに育てます。
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(2015年11月)                吸い取り紙のように

 来年の保育園入園を考えている方たちの見学が増えてきました。先日、4か月の赤ちゃんを抱いたお母さんを案内していたら「子どもって親の言うことをきくものですか?」と質問されました。「言うことはききません。親のしていることは、その通りします!」と私。本当にそうなのですから。
  
 昔は“吸い取り紙がインクを吸い取るように”と言ったものでしたが、いまはインクにペンを浸して書くことなんてないので、あの独特の形をしたインク吸い取り器(?)の底に貼った白い紙がじわーっとブルーに染まるのを見ることはありませんね。私も、父親が使うのを興味津々見ていただけで、実際にはそれを使うような生活をしたことがありません。いまはボールペンに頼って万年筆でさえめったに使いません。(いばることではないのですが。)

 小さな人が自分のまわりの人の話し方や動作を“吸い取る”能力ったら、恐ろしいほどです。ドキリとしたのでいまでもよく覚えているのですが(以前にもこのコーナーに書きました)、娘が私に絵本を読んでくれると言い出した時です。
寝るまえにベッドで「かばくん」「ぐりとぐら」など読むのが常でした。静かに聴きながら眠りに入るわが子と、毎日やさしく絵本をよみきかせる母(わたしです)・・と思っていたら
「おーい かばくん、マダネナイノ? 」
「すきならすきといってくれ モーネナサイ!」
「きょうはたのしいえんそくだ、ネナクチャダメヨ!」
いちいち合いの手がはいるではありませんか。まさに私の口調、ネナサイという時に顔をぐっと向けるのは私の姿そのもの。
 毎晩いくら「寝なさい」と連呼していても、娘は寝るどころか、その親のしぐさをしっかり身につけてしまいました。 きっと私自身がゆったりした気持ちで、余計なことを言わないで絵本を読んでいたら、娘ももっと早く寝つけただろうに、と今ごろ後悔しています。  
   
 保育園時代は親も「わかばマーク」の子育てですから、ブレーキを踏みすぎたり、思わぬ方向に行ってしまったり、いろいろありますよね。初心者の頼りない運転によくぞ我慢して、ついてきてくれたなあと、バアバになった今だから思えるのでしょう。昔はハンドルをつかまえているのに必死でした。

 お母さん、お父さん、私のように余計なことを言わずに、ご自分たちの一生懸命に進む姿を子どもたちに見せてあげてください。吸収力の強いいまだからこそ。

Posted at 2015年11月05日 10時20分13秒

 
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