社会福祉法人のゆり会 のしお保育園は清瀬市西部に位置し、0歳児からの未就学児童を都営住宅の一階にある保育園で、お家と同じようにゆったりと健やかに育てます。
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(2014年9月)                 さようなら大きな石


 園のななめ向いの大きな邸宅(小さな邸宅はナイのですが)の取り壊しが始まりました。
 その家は今から36年前に、初めて私が保育園予定地を見に葛飾区からはるばる来た時にもうデーンとありました。一緒に来た母が「近くにこんな立派な家があってよかった」と感激の声をあげたくらい、大きくて広くて立派な家でした。

 私の母はリッパ、チャントシタ、ブランドといった類のことが好きでシンプル、ヤスイ、キラクが好きな父とはこの点で、笑ってしまうほど合わなかったです。父の血をひいたのでしょう、私はブランドじゃなくても使いやすいのがいい、安くたって着やすいのがいいわ、と母の忠告を無視し続けました。
 その結果、ポニーのチョコちゃんと金太郎くんを月2回連れてきてくれる吉川さんから「フィリピンの空港でにせもののおみやげ売りつけてくるひとみたい!」と(ただのおみやげじゃない、ニセモノですよ!)評価していただくくらいリッパなかっこう─短いパンツにちょっとくたびれた開襟シャツにサンダル、のどこがいけないのだろう??─になりました。

 それで邸宅の話に戻しますと、のしお保育園が開園してしばらくしてから突如その家の庭に大きな石が運び込まれました。あまりにも大きくて、東京電力が来てまわりの電線を切ってからじゃないと入れられなかった、その時の光景はまだ鮮やかに覚えています。
 大きな石はいろいろ私に教えてくれました。
     ひとが何にお金を遣うかというのは本当にさまざまだ。
     大きな石を庭に置きたいひとがいるのだ。
     それも部屋のすぐ前に置いていつも眺めたいひとがいる。 

 そのうちに邸宅には誰も住まなくなり、何年も戸が閉まったままでした。そしてついに解体が始まりました。石はあまりにも大きくて運び出すのは不可能、砕いて産廃で出すしかない(石屋さん談)そうです。跡地には戸建てが3軒できるとか。
 石のように静かで(?)何があってもじーっとそこにいた大きな石、お別れと思うとさびしくて、いつのまにか私も石が好きになっていたようです。

Posted at 2014年09月19日 15時29分30秒

 
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