社会福祉法人のゆり会 のしお保育園は清瀬市西部に位置し、0歳児からの未就学児童を都営住宅の一階にある保育園で、お家と同じようにゆったりと健やかに育てます。
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(2010年9月)                    子どもはコレカラ

「もう大人はこれ以上大きくならない。子どもはコレカラなんだから、たくさん食べるんだよ」いつも食事のとき父は子どもたちに言いました。5〜6歳の子どもにとって、父はとても大きく、トシに見えましたが、いま思えば当時30代でした。(ため息が出るほど若かっですねえ。)
 わたしたち3姉弟は、子どもは食べるのが仕事くらいに思って、のんきに食べられるだけ食べていました。まだ至るところ戦争の跡が残っている頃でした。
 現在は、どの家にもフツーに車がありますが、あの頃は自家用車なんて夢のまた夢でした。自宅の金町保育園から母の職場の金町幼稚園まで、父はスクーターで送り迎えしていました。ある日、母といつものように会話しながら家に着いたら、なんと後ろの席に母はいなかった。せっかちの父が、すっかり乗ったものと思ってひとりで帰ってきてしまったのでした。
住むところもなかった時代です。実家の保育園のホールは、居候さんたちの格好の寝場所で、毎日だれかしらが泊まっていました。わたしが母に叱られて泣いていると、慰めてくれるひとが必ずいて、一緒にあやまってもくれました。

とうとう・・と思いました。幼い子どもたちがマンションの部屋に置き去りにされて、死んでしまった。昔とちがって、日本中に食べ物はあふれるほどあります。でも、ふたりのきょうだいは食べられず、水も飲めず、誰にも世話をしてもらえず死んでしまった。
もう昔に戻ることはできません。車も家もあると快適です。でも、大きくなるんだよ、と言ってくれる大人がいないと、子どもはコレカラを生きていけません。いちばん大切なコレカラを・・。

Posted at 2010年09月01日 12時00分57秒

 
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