信楽焼の器は重くて荒くてちょっと、と思っていませんか。くりの器は軽くて丈夫。飽きの来ない色合い、信楽焼らしい温かみをそこなわずに使い勝手を考えています。
2009-03-05 の記事

コーヒーカップ


コーヒーカップも2号の柄で。
でも、今や古典的ともいえる水玉や火色はちゃんと作っていきます。
予想どうりきょう一日では窯詰められませんでした。
明日は詰め終えてしまいます。
今度の窯は秘密の作品が結構ありすぐに公開できないのが残念ですが、締切日(20日)直前には紹介します。

何度か書いていますが信楽は非常に質の良い粘土が産出されてきました。
火山活動と古琵琶湖が作り出した贈り物は、ちょうどアリが食べ物を求めて旅をしていてお目当ての食べ物を見つけた時のように、朝鮮からの須恵器の技術保持者たちがたどり着いた理想の地であったと、くりは想像します。
その土は相当高い温度で焼いても変形することなく、しかも白い肌を呈しています。
作りやすく、トラブルも少なく、しかも無尽蔵にねむる信楽の地は彼らにとっては桃(陶)源郷であったことでしょう。
今でこそ質と量をともに満たすことはかなわない状態となりましたが、まだ少しはその恩恵に浴することは可能だと思います。
信楽が大物の産地であることと、産する土との関係は密接なもので如何にに土が優秀であるかを物語っています。
くりも知らず知らずに土の良さに瞞着し、時たま出自の異なる土で痛い目に合っています。
現在くりは土を長野県から買っています。
知り合いの陶芸家今村君が長野に引っ越したからです。
彼は信楽から原料を取り寄せ、くり用の土を調合し信楽へ送ってくれます。
コスト、利便性、いろんなマイナス要因を差し引いても良さは変わりません。
くりの作品を支えている一番重要なものかもしれません。


Posted at 2009年03月05日 21時37分11秒  /  コメント( 0 )