土木・ビル建設用仮設資財の加工、販売 合板足場板のリース 各種型枠用材の加工、製作、販売

不自由を常と思えば不足なし

       タイトルは故人となって間もなく9年目を迎える父親で創業者の
      「経営の原点」で、私の背中の壁に故人の写真とともに額入りで掲
       げています。
       当社創業時はバブル崩壊で厳しい平成8年。
       健在だった故人の背後の壁には、日本海軍「Z旗」がありました。
       大正12年、関東大震災時に生まれ、軍拡に、戦争に邁進するなか
       で少年兵として志願し満州で鉄砲の玉の下をくぐり抜け、敗戦後は
       父親の製材所を飛び出し、深川の材木問屋で修行して昭和32年に
       独立、そして私の重度の知的障害者の長男のため(我田引水ではな
       く、長男は働く力はありませんが、社会が長男を支えてくれる恩返
       しとして)知的障害者の働ける会社として(株)愛和を設立しまし
       た。
       亡くなって1年後に身の回り品を整理したのですが、高価な物は時
       計ひとつとしてなく、「子孫に美田を買わず」の言葉通りの人生を
       全うしました。
       実は今月13日の母親を老人施設に入居したのですが、市川の家を
       出る時、「かあさん、持って行く物は?」
       その時、母の両手の片方には財布が入った小さな袋、もう片方には
       昔からの家族の写真アルバムだけでした。
       やはりアクセサリーなどの高価な物は何一つなく、長男、私、そし
       て弟、3人の孫が宝なのでしょう。
       人間に一番感性豊かな時期を戦争が奪い、趣味のひとつもなく戦後
       の混乱時期、新婚当時、電気も水道もない3畳一間で苦労を重ねて
       来た人生の大先輩のご老人の最後期を迎える今でも、質素に簡素に
       清く生きて来られた現実を拝見する時、故人が残してくれた
       タイトル「不自由を常として思えば不足なし」
       が金銭に替えられない大きな財産です。

                           201/11/29
                            眞田 
     

Posted at 2010年11月29日 17時56分40秒

 
この記事へのコメント
トラックバック一覧



コメントを書く



== 半角英数字のみのコメントは投稿できません ==

*印の項目は必須入力項目です
*

*