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2011-07 の記事

動物眼科症例(薬物障害)

 今回は動物眼科に来院した、点眼薬の不適切な使用による角膜障害を起こしたワンちゃんの症例です。症例は11才のシーズーでかかりつけの病院より以前からヒアルロン酸点眼液とジクロード点眼液を使用していたそうです。 画像のように右眼角膜中央にデスメ膜付近までの深さの角膜穿孔が当院来院3日前に気がつき、かかりつけの病院で受診したそうです。かかりつけの先生によれば原因不明とのことでした。今回はこの原因を追究してみたいと思います。 今回の一つの大きな原因として、ジクロード点眼液があげられます。この薬は白内障手術時に使用する薬でこの薬により人医における白内障手術が飛躍的に成功するようになりました。ただし、適応は白内障の手術です。4番目の画像の説明に使用上の注意をあげています。この薬は角膜潰瘍、角膜穿孔があられることがあるので、角膜びらんなどがあられた場合ただちに投与を中止、適切な処置を行う必要があります。また当病院で処方する場合は副作用の説明と頻繁に角膜検査をおこなうことを条件に処方しております。今回の症例は多分薬物障害が疑われます。当病院の二次診療でこの薬剤の不適切な使用による角膜障害が時々見られます。この薬を動物病院で処方されているみなさんは角膜の状況に注意してください。おだいじに!

Posted at 2011年07月06日 10時15分44秒